News & Topics:2019年01月掲載分
- 2018年11月分 本学掲載の新聞記事紹介
- 2018年9月12日 FD講演会「教員養成?教員支援専門職養成学生のICT活用指導力育成の実践事例の紹介」を開催
- 2018年10月24日 FD講演会「ピア?インストラクションを用いた学習法」を開催
- 2018年11月7日 東日本大震災 教育復興支援ボランティア報告会を開催しました。
- 2018年12月5日 「チーム学校入門ワークショップ 多職種との連携?協働について知ろう」を開催
- 2018年12月9日 「大学?附属学校共同研究会:大学?附属学校園共同研究の課題と可能性」をウインクあいちで開催
- 2018年12月10日 FD講演会「大学授業におけるアクティブ?ラーニングの試み」を開催
- 2018年12月4日 第15回アカデミックカフェを開催しました。
- 2018年12月14日 「愛知県ユネスコスクール指導者研修会」を開催
- 2018年12月22日 天文台一般公開を開催しました。
- 2018年12月8日 地域連携フォーラム2018を開催
- 2018年12月分 本学掲載の新聞記事紹介
- 2018年12月15日 「外国人児童生徒支援リソースルームフォーラム」を開催
2018年11月分 本学掲載の新聞記事紹介
2019年01月 4日
2018年11月に掲載された新聞記事は15件,テレビ番組2件,ラジオ番組1件,雑誌3件です。
このほかに紹介された記事等あれば広報まで情報をお寄せください。
新聞記事
- 県秋季陸上競技記録会(11月3日(土)岐阜メモリアルセンター長良川競技場)で,初等教育教員養成課程保健体育選修の清水雪花さんが女子三段跳びで1位を獲得しました。
- 児童?生徒の運動不足解消や体力向上に向けた小中学校の体育授業の取り組みについて,保健体育講座 森勇示教授のコメントが紹介されました。
【11月8日(木) 読売新聞朝刊26面】
- 11月17日(土)開催の科学?ものづくりフェスタ告知
- 高松宮記念全日本学生ハンドボール選手権大会に出場する女子ハンドボール部の東海市在住の学生が紹介されました。
- 11月8日(木),9日(金)で開催された「東海地区公立小中学校事務研究大会」で教育ガバナンス講座 風岡治准教授が事例発表を行いました。
- 三好の自然環境を守る会が本学と連携することについて,野田敦敬副学長のコメントが紹介されました。
【11月16日(金) 矢作新報】
- 11月17日(土)岡崎盲学校で開催された出張授業「科学へジャンプ」の実行委員長で理科教育講座 児玉康一教授のコメントが紹介されました。
- 2020年度からの新学習指導要領での小学校の児童会活動について,学校教育講座の京免徹雄講師のコメントが紹介されました。
- 「日独スポーツ少年団同時交流」の団員報告会に出席した初等教育教員養成課程 数学選修1年の鈴木昂也さんのコメントが紹介されました。
- 碧南市音楽協会主催県下ピアノ独奏コンクールで,教育学研究科 芸術教育専攻 音楽科内容学領域の佐野美咲さんが大学生?一般部門で1位を獲得しました。
- 告知:11月23日(金)開催のこんぴら祭(刈谷市西境町)で人形劇サークル「じゃんけんぽん」の公演があります。
- 本学が2020年度に始まる「大学入学共通テスト」で,英語の民間検定試験の成績を共通テストの得点に加算する方針を表明していることが掲載されました。
- 三重とこわか水泳競技大会において,女子19歳以上自由形で中等教育教員養成課程保健体育専攻の伊藤智美さんが1位を獲得しました。
- 2019年の岡崎市観光大使に,初等教育教員養成課程家庭選修の古林かなみさんが選ばれました。
- 12月2日(日)に開催されるミュージカルサークルミュリムの定期公演が紹介されました。
テレビ番組
- 11月7日(水)放送 キャッチネットワーク「KATCH TIME30」
11月17日(土)開催の「科学?ものづくりフェスタ」の告知がありました。
- 11月12日(月)放送 キャッチネットワーク「チアフル」
「レッツ エンジョイ家事」というテーマで専門家のコメントとして社会科教育講座の嶺崎寛子准教授のインタビューが紹介されました。
雑誌
- 独立行政法人高齢?障害?求職者雇用支援機構発行「働く広場12月号」の企画記事「この人を訪ねて」で特別支援教育講座 青柳まゆみ准教授が紹介されました。
働く広場 2018年12月号(外部リンク)
- 教職実践講座 高橋美由紀教授が下記の本に書評を寄せています。
「教師のすごい!書く指導」森川正樹 著 「思いを育てる?自立を助ける」明石洋子 著
(広報?地域連携課 広報?渉外係 飯濱美樹)
2018年9月12日 FD講演会「教員養成?教員支援専門職養成学生のICT活用指導力育成の実践事例の紹介」を開催
2019年01月 4日
9月12日(水)に,教育未来館多目的ホールにおいて,ICT教育基盤センターと教職キャリアセンターによるFD講演会を開催しました。教職員?本学学生?一般から65人が参加しました。本学教員の2人と研究員1人が,全学共通科目でのICT活用指導力の育成や教科教育でのICT活用の実践事例,授業で活用できるICT機器を使った実践例など,教員養成や教員支援専門職養成学生のICT活用指導力の育成について報告しました。
はじめに,全学共通科目「情報教育入門」におけるICT活用指導力育成の取り組みについて,梅田恭子准教授(情報教育講座)より報告がありました。
情報教育入門では,平成28年度より大学生に必要な情報活用能力と教員養成?教員支援専門職養成学生に必要な教育の情報化に関するICT活用指導力の両方育成するための授業改善を行なっています。まず背景となる教育の情報化の現状や,授業のデザインと実践例について説明があり,その後,今年度の授業評価として,情報活用能力,ICT活用指導力の向上が見られたことなどの報告がありました。
次に,鈴木一成准教授(保健体育講座)より教科教育でのICT活用やICT活用指導力の育成の取り組みについて報告がありました。まず,体育科でのICT活用の方法や課題について説明があり,小学校で実践された環境教育プロジェクトの取り組みが紹介されました。その後,本学の体育科教育でのICT活用として,附属学校の体育館にカメラを設置し,大学の教室と体育館での体育の授業をリアルタイムでつないだ実践例が報告されました。
最後にNTTラーニングシステムズ株式会社からクロスアポイントメント制度で本学に出向している久保沙穂里研究員(教職キャリアセンター)から,授業で活用できるICT機器を,実際に大学の授業で使用した実践例の報告がありました。模擬授業などで学生自身が授業者としてICT機器を使用するなど,教員養成ならではの活用など多様な使い方が紹介されました。
学校における教育の情報化を推進するため,教員養成の学生に対するICT活用指導力の育成が課題となっています。アクティブ?ラーニング授業実践において,ICT機器は一つの重要なツールです。本FD集会が今後の授業改善に効果をもたらすことが期待されます。
(教職キャリアセンター?FD部門?「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 情報教育講座 准教授 齋藤ひとみ)
(企画課 教育企画室教育企画係)
2018年10月24日 FD講演会「ピア?インストラクションを用いた学習法」を開催
2019年01月 4日
10月24日(水),教育未来館多目的ホールにおいて,教職キャリアセンター主催のFD講演会を開催しました。本学教員?職員?本学学生?一般から54人が参加しました。講師に九州大学基幹教育院の小島健太郎准教授をお招きし,「ピア?インストラクションを用いた学習法」というタイトルで講演を実施しました。小島先生は,大学教育(特に基礎物理学)へのアクティブラーニング授業の導入?普及?推進と,理科指導法の研究を精力的に行っています。
最初に,ピア?インストラクション(以下,PI)とは何かについての基本的なお話がありました。PIとは,90年代にハーバード大学の物理学の授業で開発され,100人を超える大人数授業でも実施可能な授業方法です。PIの基本的な授業の流れは,コンセプテストと呼ばれるクイズに学生がクリッカーで事前回答し,それをグループで討議して,最後に同じクイズに回答しながら知識を深めていきます。講演では,PIの活用方法とその効果?評価方法,九州大学でのPIの授業実践例が報告されました。
参加者全員にクリッカーが配布され,クリッカーによるPI授業の模擬体験が実施されました。また,参加者全員でコンセプテストを考える時間が設けられ,3人の本学教員が自身の専門分野に関連したテストを発表しました。90分の講演時間の中で,途中に質疑応答を2回実施しましたが,多くの教員が小島先生に質問し,白熱した議論が交わされました。
本学における今年3月のAL(アクティブラーニング)授業アンケートでは約7割の教員がAL授業を実施しているという回答がありました。今回の講演は,PIによるAL授業について多くの教員が改めて考える機会になりました。今後の授業改善につながることが期待されます。また,参加した学生達にとっても大きな刺激になりました。
(「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 理科教育講座 教授 伊東正人)
2018年11月7日 東日本大震災 教育復興支援ボランティア報告会を開催しました。
2019年01月 4日
11月7日(水)にラーニングコモンズIIIにて「東日本大震災 教育復興支援ボランティア報告会」を開催しました。これは,8月26日(日)~8月30日(木)の期間,宮城県女川町立女川小学校で教育復興支援ボランティアに参加した本学学生4人によるものです。
このボランティアは宮城教育大学が主催し,本学をはじめ複数の大学が参加しました。ボランティアに参加した学生は,2011年当時被災し,心に傷を負った子どもたちへの支援の難しさなど多くのことを学んだ様子でした。プールの授業においては,水が津波を連想させるのではないか,むしろ克服してもらうために積極的に実施すべきではないかといったデリケートな問題とも向き合いました。このようなボランティア体験を例にして,継続的な支援が今もなお必要とされていることを発表しました。
代表の堀江さんは今回のボランティアに関して,「教育について他大学の学生と深く話し合うことができ,大変有意義な体験でした」と振り返っていました。
ボランティア参加学生
- 堀江航生さん(現代学芸課程 国際文化コース 4年)
- 荻堂翔太さん(現代学芸課程 国際文化コース 3年)
- 鈴木雄登さん(初等教育教員養成課程 教育科学選修 1年)
- 山田芽美さん(初等教育教員養成課程 数学選修 1年)
(学生?国際課 課外教育係 勝田啓太)
2018年12月5日 「チーム学校入門ワークショップ 多職種との連携?協働について知ろう」を開催
2019年01月 7日
12月5日(水)に,教育未来館多目的ホールにて,「チーム学校入門ワークショップ 多職種との連携?協働について知ろう」を開催しました。参加者は,大学教員2人?本学学生12人?事務5人の計19人でした。
このワークショップでは,学校現場に出た際に,教員と専門職がチームとして連携?協働していくことができるよう,学生の時期から双方の職業理解を深めることが目的でした。ワークショップ形式で行われ,参加者は課程や学年の垣根を越えて交流をしました。
今回のワークショップの目的と内容について説明の後,参加者は3つのグループに分かれ,不登校生徒の事例検討を行いました。この際,各班員は,自身が志望する職種(担任教師や養護教諭,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど)の立場に立って話し合いを行い,模擬ケース会議を体験しました。
教員や専門職の各立場から出された情報や見解は,模造紙に書き出して整理していきました。その中で,着眼点や生徒理解の仕方において,課程や経験による視点の違いがありました。例えば教職大学院の大学院生たちは,生徒の友人関係や学習状況,家庭など多様な情報を整理し,どのように保護者とかかわっていくかについて考えていました。教育支援専門職養成課程の学生たちは,生徒の心の状態や家族関係に着目し,問題の背景についての見解を述べていました。
最後に各班から対応方針を発表してもらい,全体で共有を行いました。職種による着眼点や発想の違いがあることで,生徒の問題についてより深く理解することができ,対応の幅も広がっていくことを感じてもらえたように思います。
参加した学生たちからは,ワークを通して,初めて教員養成あるいは教育支援の学生と一緒に議論をすることができ,他の職種の役割や活用の仕方を考えることができたという声が聞かれました。同時に,自分自身の職種の専門性を高めていくことの必要性も感じられたようでした。
本学では教員養成課程に加え,昨年度より新課程として,教育支援専門職養成課程が開設されました。チームとしての学校で活躍していくことのできる人材を養成していくために,学生たちの連携?協働の理解を促していく必要があります。今回の集会は,多職種連携の良さや効果について,参加した学生は体験的に考えていく機会になりました。
(教職キャリアセンター?教育支援専門職研究部門 心理講座 助教 森川夏乃)
(企画課 教育企画室 教育企画係)
2018年12月9日 「大学?附属学校共同研究会:大学?附属学校園共同研究の課題と可能性」をウインクあいちで開催
2019年01月 7日
12月9日(日)に,ウインクあいち1201中会議室において,大学?附属学校共同研究の今後の方向性を探るため,「大学?附属学校園共同研究の課題と可能性」と銘打った研究会を,教職キャリアセンター 教科教育学研究部門主催で開催しました。参加者は本学附属学校園教職員,公立学校教員,本学教職員?学生,一般参加を含め,合計80人になりました。
研究会は二部構成で,第一部では4人の登壇者によるシンポジウム,第二部ではワークショップ形式による大学?附属共同研究体制についての課題と解決策の検討,というスタイルを取りました。
第一部では,橋本浩司先生(附属名古屋小学校研究部長),鈴木佳樹先生(附属岡崎中学校副校長),本田敏倫先生(豊明市立沓掛中学校教諭),真島聖子先生(愛知教育大学准教授)の4人の先生が登壇しました。両附属の先生からは,働き方改革による研究時間の減少に伴う,新しい研究会のスタイルを含め,それぞれの附属の研究に対する考え方と新しい取り組みが紹介されました。新しい取り組みに関しては,附属名古屋小の公立学校の先生を交えた学習会の頻繁な開催,附属岡崎中の公募制による附属岡崎中?研究協力員の募集など,いずれも興味深いものでした。一方,本田先生からは,公立学校が抱える課題に加えて,アンケート調査に基づく附属学校園の研究や授業に対する公立学校教員の要望の紹介があり,「教材研究や喫緊の課題を解決する一助となる授業研究」ならびに「実践のみならず小中学校では手が行き届かない理論を含めた提示」が大きな要望として提示されました。また,真島先生からは,附属学校園にかかわって大学教員として自問すべき3つの問いの提示から始まり,グッドプラクティスとして選出された大分大学教育学部附属学校園と島根大学教育学部附属学校園の取り組み,さらには,近県の岐阜?長良東小学校や岐阜大学教育学部附属学校園の取り組みが紹介されました。時間の関係で4人での討論やフロアとの議論にまでは至りませんでしたが,各地区の附属学校園の研究をめぐる現状と公立学校からの要望,さらには全国の附属学校園での取り組みに関して,総合的な情報を得る,よい機会となりました。
第二部では,教科毎のまとまりを中心とした8つのグループを作り,大学?附属学校園共同研究に関する新たな方向性を探るべく,ワークショップ形式によるディスカッションを行いました。課題の洗い出しから始まり,課題のグループ化,グループ化された課題群の選択とそれに対する(直近での実現可能性を想定しないものも交えた)解決案の提示,グループ毎の議論(課題と解決案のペア)の発表を行いました。大学?附属の行き来の難しさから来る両者の交流の難しさを課題として挙げるグループは多く,それに対して,大学附属間の定期運行バスや大学教員が1日附属に出向くことができる時間割の工夫など,さまざまな案が提示されました。また,いきなり附属教員になって研究を担うことの重圧を課題として挙げたグループには,附属学校教員は大学院?教職大学院修了者から選んではどうかという具体的な改善案が提示されました。
この種の試みは初めてでしたが,大学?附属共同研究に関する課題の洗い出しや今後の方向性を考えるよい機会となりました。
(教職キャリアセンター?教科教育学研究部門 数学教育講座 教授 山田篤史)
(企画課 教育企画室教育企画係)
2018年12月10日 FD講演会「大学授業におけるアクティブ?ラーニングの試み」を開催
2019年01月 7日
12月10日(月)に,本部棟第一会議室において,教職キャリアセンター主催によるFD講演会を開催し,教職員?一般から37人が参加しました。
講師に椙山女学園大学の森和久教授を招き,「大学授業のおけるアクティブ?ラーニングの試み」というタイトルで講演を行っていただきました。森先生は,小学校の教員,校長,また教育委員会でも学校教育部長を歴任してきた方であり,元小学校教員の現場感覚による「現実的やりくり」を,「国語の指導法」の授業を中心にご講演されました。
講演では,模擬授業を通じて学生たちに基礎的な国語の指導力を身に付けさせる授業について,その内容が詳細に説明されました。60人弱の受講生がある授業において,一人一人が必ず模擬授業を経験することを大切にし,その経験が実りあるものとなるよう毎年漸進的に授業改善を行っていることが紹介されました。
なかでも,ジグソー法を取り入れ,模擬授業で取り扱う教材についてすべての学生に一定の見解を得させようとする工夫は,少なからぬ人数の前で授業をすることに対する示唆に富むものでありました。
それだけではなく,新しい学習指導要領への対応を授業に落とし込むために行っていること,またそのために教材をいかに用意していくかということなど,非常に緻密(ちみつ)で念入りな授業構成の方法を紹介していただきました。
具体的な授業の方法についてさらに詳細に聞きたいということを中心に,教材研究の深さや評価の方法に至るまで,活発な質疑が行われました。講演のはじめにいただいた,大学の授業が「型」にとらわれるべきではないというメッセージは,参加者に強く届けられたようでした。
さらなる質の高い授業を実施するためにも,「大学授業のおけるアクティブ?ラーニングの試み」は多様に展開していく必要があり,そのことを多くの参加者が改めて考える機会となりました。
(教職キャリアセンター?FD部門?「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 国語教育講座 講師 砂川誠司)
(企画課 教育企画室 教育企画係)
2018年12月4日 第15回アカデミックカフェを開催しました。
2019年01月 9日
12月4日(火)17時15分から教育未来館多目的ホールにおいて,第15回アカデミックカフェを,家政教育講座 早瀬和利特別教授を講師として開催しました。今回は「タンパク質栄養学の基礎と脳機能における役割 -栄養素や食品成分により脳機能は変わる。脳にとって最適な食事内容とは何だろう?-」をテーマに講演が行われました。
学長のあいさつの後,講演が2部構成で実施されました。第1部では「食餌タンパク質の質的影響による尿素生合成の調節」について,先生がタンパク質栄養学の基礎研究である尿素生合成を研究課題として取り組むことにした経緯も含め,生物学や栄養学で一般的な尿素サイクルに着目し,食餌タンパク質の質的影響による尿素生合成の変動のメカニズムついて説明がありました。
また,休憩をはさんだ第2部では,「脳タンパク質合成を中心にした栄養と脳機能」について,世界で最初に栄養と脳でのタンパク質合成に着目して研究に取り組まれたことや,「栄養素や食品成分により脳機能は変わる」ことについて,周囲が驚くような実験結果が得られた内容について,一般の人にも分かりやすく資料を示しながら,詳しく説明がありました。
特に,参加者が興味のあった「脳にとって最適な食事内容とは何だろう?」というテーマについては,脳機能,学習機能の活性化に影響を与える食餌タンパク質,女性ホルモン,イソフラボン,オルニチン,GABAなどの栄養素や食品成分について,幼年期?若い時期はもちろん,老年期になっても,脳にはバランスの良い栄養素が必要であり,それもサプリメントでなく,卵?肉?大豆などの栄養価の高い食品を食事により摂取することが大事であると説明されました。
参加者からは,先生の研究に対する真摯(しんし)な取り組みや,他の人に先駆けた課題に着目して研究を進める姿勢が講演を通して感じられたという感想や脳タンパク合成の活性化が実際の学習?行動でも表れているのかなどの質問があり,約2時間の講演を終了しました。
当日の講演内容の概要については,本学ホームページの「特色ある研究,研究集会,受託研究の紹介」で公開しています。
- 関連リンク
特色ある研究,研究集会,受託研究の紹介
(広報?地域連携課長 加藤 昌)
2018年12月14日 「愛知県ユネスコスクール指導者研修会」を開催
2019年01月 9日
12月14日(金),愛知県産業労働センター ウインクあいちにおいて,「愛知県ユネスコスクール指導者研修会」を開催しました。本研修会は,文部科学省の「日本/ユネスコパートナーシップ事業」により,ユネスコスクール活動支援の一環として,愛知県内のESD活動の一層の推進を図るため,県内外のユネスコスクール先進校による実践活動の報告や情報交換等を通じ,活動のプロセスや結果を学べる機会を提供し,ユネスコスクール間のネットワーク作りを支援するとともに,未加盟校に対してはESD活動の取組みへのきっかけづくりになることを目的に開催しています。
開会にあたり,後藤ひとみ学長から「愛知県は全国で最もユネスコスクール加盟校が多く,また毎年少しずつ加盟校が増えており,ESD活動も活発に行われている県です。この研修会でヒントを得て今後の活動および実践に役立てていただければ幸いです」とあいさつがあり,引き続き,公益財団法人ユネスコアジア文化センター(ACCU)シニアアドバイザーであり,ESD活動支援センター次長も務められている柴尾智子氏による「学校と地域の連携についてESDの視点から考える」をテーマとした講演がありました。
また,ユネスコスクール実践発表として,今年度は校種毎の分科会を設け,幼稚園と小学校の分科会では県外先進校である東京都大田区立赤松小学校 折田和宙主幹教諭,県内からは名古屋市立桶狭間幼稚園 片岡比呂美園長より発表がありました。また現在チャレンジ期間中である知立市立知立南小学校 角山正憲教諭からも発表がありました。中学校と高等学校の分科会では,県外先進校である岡山県立和気閑谷高等学校 大野浩志主幹教諭,県内からは岡崎市立竜南中学校 伊藤雄貴教諭,豊橋中央高等学校 高倉嘉男副校長より発表がありました。環境教育,国際理解,地域の伝統文化,防災,地域連携など各学校の特色を生かしたESD活動の実践が報告され,参加者からも数多く質問があり,分科会毎に活発な意見交換が行われました。
実践発表後には,本学の早瀬和俊特別教授の司会によるまとめの全体会が行われ,最初に幼稚園?小学校分科会の司会を行った本学大鹿聖公教授および中学校?高等学校分科会の司会を行った岩田吉生准教授から分科会の報告がされました。続いて6校の実践発表者から,苦労してきた点,ESD活動で変容した点について意見感想が述べられ,未加盟校の参加者にとっても,今後のESD活動への取組みに対して参考になる有意義な研修会となりました。
最後に,西淵茂男連携担当理事が,「ESD活動は継続することで,少しずつより良くなっていくものだと思います。今日得たものを学校に持ち帰って,役立てていただきたい」と総括し研修会を終えました。
(広報?地域連携課 地域連携室長 浅岡明美)
2018年12月22日 天文台一般公開を開催しました。
2019年01月 9日
12月22日(土)に,天文台一般公開を開催しました。これは本学理科教育講座 宇宙物理学研究室が定期的に実施しているもので,本学天文台の望遠鏡による「観望会」,「天文ミニ講座」,宇宙の立体映像を楽しむ「3D宇宙の旅」がセットになったイベントです。2000年から開始されており,今回は131回となりました。
当日は,午前中まで雨が残っていて天候が危ぶまれましたが,夕方にはあがって多くの来場者があり,天文ミニ講座の会場はいっぱいになりました。
131回の天文ミニ講座は,名誉教授 沢武文先生による「渦巻銀河の秘密」でした。銀河にはさまざまな形のものがありますが,このうち,渦巻銀河の渦巻の形がどのようにして作られるのかという天文学上の問題について,その学説が歴史を追って説明されました。専門的な話題ながら,それぞれの説での考え方が,日常の自然現象とのアナロジーや,ビジュアルなシミュレーション映像を使って,分かりやすく解説され,講義後には会場から活発な質問が行われました。
「3D宇宙の旅」では,参加者は3D眼鏡を着用して立体的な宇宙の映像を楽しむことができます。宇宙物理学研究室の学生によるガイドのもと,地球を飛び出し,今回は土星へと向かいました。宇宙の映像は美しく,また学生の分かりやすい解説で,楽しい旅となりました。
「観望会」では,自然科学等の屋上に設置された大型の60cm反射望遠鏡と3台の小型望遠鏡で星を観望しました。小型望遠鏡では雨のあがった夜空に美しく輝いている月や,赤い火星,赤と青の二重星であるはくちょう座のアルビレオを観ることができました。反射望遠鏡では,海王星や天王星,また参加者のリクエストに応じてウィルタネン彗星なども観望しました。参加者は大人も子どもも一生懸命,望遠鏡を覗いて,星を楽しみました。
広大な宇宙の美しさと不思議の一端を感じることのできた一晩となりました。
(広報?地域連携課 広報?渉外係長 古田紀子)
2018年12月8日 地域連携フォーラム2018を開催
2019年01月15日
12月8日(土),ライフポートとよはし男女共同参画センターにおいて,「地域連携フォーラム2018」を開催しました。今年度は,共同研究を行ってきた藤田医科大学と共同主催で,「医教連携によって開発した食物アレルギー等緊急時対応プログラムの実践-そなえる&ふせぐ 安心な学校づくり-」をテーマに行いました。また,豊橋市教育委員会も共催に加わっていただき,会場提供をいただきました。
当日は,小中学校の管理職や養護教諭を中心に,主に東三河地区から100人の参加者があり,会場は満席となりました。
冒頭,本学の後藤ひとみ学長からのあいさつでは,医教連携の経緯や本フォーラムの内容について説明が行われました。参加者の大半が管理職であることを踏まえ,「危機管理は管理職の素養と意識のもち方によって変わる。食物アレルギーには学校が体制を組んでチームで対応しなければならない」と話しました。
前半は,本学家政教育講座の筒井和美准教授より食物アレルギー緊急時対応プログラムの内容と実施状況について報告があり,次いで豊橋市教育委員会の川西せつ子指導主事より豊橋市の学校現場での食物アレルギー対応と課題について紹介がありました。そして,藤田医科大学の石原慎教授より,アナフィラキシーの症状などについて実際の写真や音声による具体例を交えた説明がありました。
後半は,座学では修得できない緊急時の対応について,人形と練習用注射器を用いて参加者全員が実際にシミュレーションを体験しました。次いで,本学養護教育講座岡本陽准教授より,実際に起こった誤食事故(インシデント)の事例分析を行い,学校におけるアレルギー対応体制について説明がありました。
最後に,本フォーラム共催の豊橋市教育委員会山西正泰教育長が「いいかげんな対応で子どもの命を失うことがないように細心の注意が必要である。いざという時は戸惑うが,『この子の命を守るんだ!』という気持ちを持って,学校体制作りに尽力してほしい」と総括されました。
参加者からは,「緊急性が高い症状について画像や音声で分かりやすく教えていただけてよかった。まず皮膚を見るということを校内で周知したい」「エピペンの使用に不安があったが,今後は迷わず打つことができると思う」「実際に針が出る感覚や子どもの筋肉の様子が体験できてよかった」「対応体制の構築について役割分担のポイントがよく分かった」との感想が聞かれました。現代の教育現場等での大きな課題である食物アレルギーへの対応について学習する機会を提供することができ,今後につながる有意義なフォーラムとなりました。
(広報?地域連携課 地域連携係 石川有子)
2018年12月分 本学掲載の新聞記事紹介
2019年01月21日
2018年12月に掲載された新聞記事は19件,テレビ番組2件,ラジオ番組1件,WEBページ1件,雑誌1件です。
このほかに紹介された記事等あれば広報まで情報をお寄せください。
新聞記事
- 「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」の成果発表会で,本学現代学芸課程国際文化コース3年の永田海成さんがリーダーを務めるグループが最優秀賞を受賞しました。
- 日本経済新聞の学長アンケートに本学が参加しました。
【12月5日(水) 日本経済新聞朝刊29面】
- 12月16日(日)に開催される「高校生とともに教師の魅力を考えるフェスタ2018」の告知
- 東海学生駅伝の成績。男子6位,女子5位
【12月11日(火) 朝日新聞朝刊27面?三重県版】
- 「あいさい音楽祭」(あいさい市主催?中日新聞社後援)で,大学院教育学研究科 芸術教育専攻 音楽科内容学領域の市橋奈々さんがピアノ連弾デュオで入賞しました。
- 小学校のプログラミング教育について,推進委員会がモデル校に指定した小学校での先行授業に本学の学生が指導に当たった様子と,技術教育講座の磯部征尊准教授のコメントが紹介されました。
- 富士松小学校にて刈谷市選挙管理委員会が主催した「選挙出前トーク」で,社会科教育講座の清田雄治特別教授のゼミ生が講師を務めました。
- マナビバの特集記事でコンピューターを使わないプログラミング教育を取り上げ,技術教育講座の磯部征尊准教授のコメントが紹介されました。
- 豊田市の市史講座で,大和田道雄名誉教授が講演を行いました。
- 12月16日(日)に開催された「高校生とともに教師の魅力を考えるフェスタ2018」の様子が紹介されました。
- 12月15日(土)に開催されたリソースルームフォーラムの様子が紹介されました。
【12月18日(火) 毎日新聞】
- 「日本女性会議2020あいち刈谷」に向けた実行委員会の総会で委員長の家庭教育講座 山根真理教授のコメントが紹介されました。
- 12月22日(土)開催の天文台一般公開の告知
- マナビバの特集記事で,小中学校の事務?共同化?について取り上げ,教育ガバナンス講座の風岡治准教授のコメントが紹介されました。
- 本学の新聞広告が掲載されました。
【12月23日(日) 中日新聞朝刊22面】
- 愛知県秋季新人卓球成績。男子シングルス1位 A3都築隆介さん(初等数学3年),H3上原大輝さん(初等理科1年)
- NIE実践報告会が開かれ,同協議会会長の社会科教育講座 土屋武志教授のコメントが紹介されました。
【12月26日(水) 朝日新聞朝刊27面】
- 一般社団法人「情報教育研究所」より,本学に絵本の贈呈があり,12月26日(水)に関係者による贈呈式が行われました。
- ※この記事は12月27日(木)キャッチネットワーク「KATCH TIME30」でも紹介されました。
- 文化芸能面「中部美術縁起」で,本学の美術教育について名古屋大学大学院教授の栗田秀法教授が寄稿
テレビ番組
- 12月22日(土)~放送 ひまわりネットワーク「大学生情報発信番組 ダイガクモン」
本学の紹介の前編が放送されました。
- 12月27日(木)放送 キャッチネットワーク「KATCH TIME30」
一般社団法人「情報教育研究所」より,本学に絵本の贈呈があり,12月26日(水)に行われた贈呈式の様子が放送されました。
ラジオ番組
- 12月5日(水)放送 ZIP-FM「PEEPS!(ピープス)」
「PEEPS!」は若手女性ナビゲーターが,ファッション,音楽,サブカルなど,若者に今最も興味のあるシーンにフォーカスする番組で,女子ラクロス部の学生たちが「CAMPUS PEEPS!」のコーナーに出演しました。
Webサイト
- 安城市のホームページ「市長のページ」に,安城市長の神谷学氏が,本学で教育支援専門職養成課程の学生を対象に講義を行ったことが掲載されました。
雑誌
- 教職実践講座 高橋美由紀教授が下記の本に書評を寄せています。
「1分間英語音読」
大岩秀樹 著
(広報?地域連携課 広報?渉外係 飯濱美樹)
2018年12月15日 「外国人児童生徒支援リソースルームフォーラム」を開催
2019年01月24日
12月15日(土),「外国人児童生徒支援リソースルームフォーラム」を開催しました。このイベントは,外国人児童生徒支援の活動を行っているリソースルームが主催し,外国人児童生徒に対する多角的な支援について理解を深めるため,地域の方々を対象に毎年実施しているものです。今年度は「義務教育から巣立つ子どもの未来を考える-就学先の現状と課題-」をテーマにフォーラム形式で実施し,義務教育後の外国にルーツをもつ子どもたちにスポットを当て,送り出し側の現状,進学先の課題について考える機会としました。
はじめに,西淵茂男連携担当理事より,外国にルーツをもつ子どもの義務教育後の進路が抱える課題が重要視されている現状について話がありました。続いて,豊田市立保見中学校森博臣先生,愛知県立明和高等学校定時制課程笹山悦子先生,愛知県立衣台高等学校鈴木章乃先生,安城生活福祉高等専修学校長坂富夫先生,岐阜県立加茂高等学校定時制課程渡部正実先生,愛知県教育?スポーツ振興財団及び中学夜間学級の内田一矢先生よりそれぞれの学校の現状や課題について,報告がありました。
後半は,ファシリテーターの宮城教育大学市瀬智紀先生が進行役となり,発表者の先生ごとに6グループに分かれ,グループごとに設定されたテーマについてディスカッションを行い,議論内容についてそれぞれ発表しました。その後,市瀬先生より前半の発表内容とグループの議論内容をまとめて頂き,学校内でのキャリア教育や多様性を受け入れる学校づくりの重要性についてお話をしていただきました。
最後に,本学地域連携センター研究協力員の早瀬和利特別教授より,この地域における特色ある課題として外国人児童生徒支援について,今後も地域と連携しながら取り組んでいきたいと話がありました。
参加された方々からは,「外国人児童の将来について考える材料を多く知ることができた」「先を見据えての指導も大切であると思った」という意見があり,外国人児童生徒支援について考える,とても有意義なフォーラムとなりました。
- 関連リンク
外国人児童生徒支援リソースルームホームページ(外部サイト)
(外国人児童生徒支援リソースルーム 研究補佐員 西山幸子)