2018年12月5日 「チーム学校入門ワークショップ 多職種との連携?協働について知ろう」を開催
2019年01月07日
12月5日(水)に,教育未来館多目的ホールにて,「チーム学校入門ワークショップ 多職種との連携?協働について知ろう」を開催しました。参加者は,大学教員2人?本学学生12人?事務5人の計19人でした。
このワークショップでは,学校現場に出た際に,教員と専門職がチームとして連携?協働していくことができるよう,学生の時期から双方の職業理解を深めることが目的でした。ワークショップ形式で行われ,参加者は課程や学年の垣根を越えて交流をしました。
今回のワークショップの目的と内容について説明の後,参加者は3つのグループに分かれ,不登校生徒の事例検討を行いました。この際,各班員は,自身が志望する職種(担任教師や養護教諭,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど)の立場に立って話し合いを行い,模擬ケース会議を体験しました。
教員や専門職の各立場から出された情報や見解は,模造紙に書き出して整理していきました。その中で,着眼点や生徒理解の仕方において,課程や経験による視点の違いがありました。例えば教職大学院の大学院生たちは,生徒の友人関係や学習状況,家庭など多様な情報を整理し,どのように保護者とかかわっていくかについて考えていました。教育支援専門職養成課程の学生たちは,生徒の心の状態や家族関係に着目し,問題の背景についての見解を述べていました。
最後に各班から対応方針を発表してもらい,全体で共有を行いました。職種による着眼点や発想の違いがあることで,生徒の問題についてより深く理解することができ,対応の幅も広がっていくことを感じてもらえたように思います。
参加した学生たちからは,ワークを通して,初めて教員養成あるいは教育支援の学生と一緒に議論をすることができ,他の職種の役割や活用の仕方を考えることができたという声が聞かれました。同時に,自分自身の職種の専門性を高めていくことの必要性も感じられたようでした。
本学では教員養成課程に加え,昨年度より新課程として,教育支援専門職養成課程が開設されました。チームとしての学校で活躍していくことのできる人材を養成していくために,学生たちの連携?協働の理解を促していく必要があります。今回の集会は,多職種連携の良さや効果について,参加した学生は体験的に考えていく機会になりました。
(教職キャリアセンター?教育支援専門職研究部門 心理講座 助教 森川夏乃)
(企画課 教育企画室 教育企画係)