2018年9月12日 FD講演会「教員養成?教員支援専門職養成学生のICT活用指導力育成の実践事例の紹介」を開催
2019年01月04日
9月12日(水)に,教育未来館多目的ホールにおいて,ICT教育基盤センターと教職キャリアセンターによるFD講演会を開催しました。教職員?本学学生?一般から65人が参加しました。本学教員の2人と研究員1人が,全学共通科目でのICT活用指導力の育成や教科教育でのICT活用の実践事例,授業で活用できるICT機器を使った実践例など,教員養成や教員支援専門職養成学生のICT活用指導力の育成について報告しました。
はじめに,全学共通科目「情報教育入門」におけるICT活用指導力育成の取り組みについて,梅田恭子准教授(情報教育講座)より報告がありました。
情報教育入門では,平成28年度より大学生に必要な情報活用能力と教員養成?教員支援専門職養成学生に必要な教育の情報化に関するICT活用指導力の両方育成するための授業改善を行なっています。まず背景となる教育の情報化の現状や,授業のデザインと実践例について説明があり,その後,今年度の授業評価として,情報活用能力,ICT活用指導力の向上が見られたことなどの報告がありました。
次に,鈴木一成准教授(保健体育講座)より教科教育でのICT活用やICT活用指導力の育成の取り組みについて報告がありました。まず,体育科でのICT活用の方法や課題について説明があり,小学校で実践された環境教育プロジェクトの取り組みが紹介されました。その後,本学の体育科教育でのICT活用として,附属学校の体育館にカメラを設置し,大学の教室と体育館での体育の授業をリアルタイムでつないだ実践例が報告されました。
最後にNTTラーニングシステムズ株式会社からクロスアポイントメント制度で本学に出向している久保沙穂里研究員(教職キャリアセンター)から,授業で活用できるICT機器を,実際に大学の授業で使用した実践例の報告がありました。模擬授業などで学生自身が授業者としてICT機器を使用するなど,教員養成ならではの活用など多様な使い方が紹介されました。
学校における教育の情報化を推進するため,教員養成の学生に対するICT活用指導力の育成が課題となっています。アクティブ?ラーニング授業実践において,ICT機器は一つの重要なツールです。本FD集会が今後の授業改善に効果をもたらすことが期待されます。
(教職キャリアセンター?FD部門?「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 情報教育講座 准教授 齋藤ひとみ)
(企画課 教育企画室教育企画係)