News & Topics:2020年10月掲載分
- 2020年9月23日 令和2年度危機管理セミナー(新型コロナウイルス感染症対策)を開催しました。
- 2020年9月30日 令和2年度9月卒業式を挙行
- 2020年9月26日 さまざまな職業の方と教職の魅力について考える「第1回地域フォーラム」を開催しました。
- 2020年9月分 本学掲載の新聞記事紹介
- 2020年10月5日 愛知教育大学名誉教授称号記授与式を挙行しました。
- 2020年9月28日~10月9日 教育ガバナンスコースの学生が事務局でインターンシップを実施
- 2020年10月13日 第20回アカデミックカフェを開催しました。
- 2020年10月14日~16日 新入生ガイダンスを実施しました。
- 2020年10月18日 なごやっ子読書イベントに「よみっこ」が参加しました。
- 2020年10月14日 附属図書館で本の読み方ワークショップ「あらましメソッドONLINE」を実施しました。
- 2020年10月28日 東映アニメーション映画『魔女見習いをさがして』の試写会に参加しました。
2020年9月23日 令和2年度危機管理セミナー(新型コロナウイルス感染症対策)を開催しました。
2020年10月 2日
9月23日(水),危機管理セミナーを開催し,本学の教職員約160人が参加しました。 本学では,毎年全構成員に対し危機管理意識の向上を図ることを目的に,危機管理セミナーを開催しています。今回は大学における喫緊の課題である「新型コロナウイルスの感染症対策」をテーマに実施されました。講演はオンラインによる配信で行い,聴講会場は密集を回避するため,講堂と会議室の2会場とするなど,万全の感染対策を講じての開催となりました。
野田敦敬学長のあいさつの後,藤田医科大学 医学部教授?地域連携教育推進センター長の石原慎氏より,新型コロナウイルスの感染症対策について,藤田医科大学の研究室から講演が行われました。
講演では新型コロナウイルスがどのようなものかという話から,その対策についてまで,丁寧に説明されました。接触感染の防止策として,人が触れる場所の殺菌?消毒といった衛生管理には終わりはなく,大学に来た時や講義室の机等に触れた時,食事をする時などに一人一人が自分自身の手を通常の石鹸でよいのでよく洗うこと,無症状者によるものも含めた飛沫感染の防止策として,マスクを鼻まで覆って付けるようにすること,空気感染の防止策として,室内の対角線上の窓を開けて換気に努めることなど対策の具体が示されました。
最後に「手洗いの徹底」「マスクの着用」「大声でしゃべらない」「食事は黙って食べる」「密集や密接しない」「換気」といった感染対策が重要であることを再確認してセミナーは終了しました。大学がとるべき感染対策について教職員の理解と意識の向上につながる有意義なセミナーとなりました。
(総務課 危機管理係長 鬼頭裕一)
2020年9月30日 令和2年度9月卒業式を挙行
2020年10月 5日
令和2年度の9月卒業式を, 9月30日(水)午前10時30分から本部棟第一会議室で行いました。新型コロナウイルス感染症対策として,例年より広い会場とし,出席者のマスク着用,手指消毒および検温を行い,国歌斉唱については演奏のみとしました。
この日,卒業?修了を迎えたのは学部12人,大学院3人。このうち卒業式には8人が出席し,学位記が手渡されました。
学長告辞では,コロナ禍においても各自が研究成果をまとめあげたことを労い,ジェームス三木氏のエッセイの言葉を紹介し,「明日からの未来に向けて,自分らしく,自分ならではの人生を切り拓いてください。応援しています」とエールを送りました。また,「本学での学びを礎に,健康に留意され,大きく羽ばたかれることを祈念し,卒業?修了にあたっての告辞といたします」と,卒業生を祝福しました。
これを受けて,卒業生?修了生代表の富永紗衣さん(現代学芸課程 自然科学コース)は,「私たちの成長を支えていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。この愛知教育大学で学んだこと,経験したことに誇りをもち,これまで培ってきた知識と技術を発揮し,さまざまな分野で社会に貢献していきたいと思っております」と感謝と抱負を述べました。
(学長の告辞は「学長室だより」に掲載する予定です。)
(総務課 総務係長 近田雄介)
2020年9月26日 さまざまな職業の方と教職の魅力について考える「第1回地域フォーラム」を開催しました。
2020年10月 5日
9月26日(土),本学の次世代教育イノベーション棟で「大学出版会を活用した地域参画型の『教職の魅力』発信プラットフォームの構築」プロジェクト(以下,「プロジェクト」と記載)の「第1回地域フォーラム」を開催しました。
このプロジェクトは今年度,文部科学省「教員の養成?採用?研修の一体的改革推進事業」に採択されたもので,多様な立場においてどのように教職が理解されているかを探り,教職の魅力向上に向けた課題を明らかにすることで,社会と大学が一体となって教職の魅力を問い直し,発信することを目的としています。今回のフォーラムはこのプロジェクトのキックオフとして,教職の魅力について意見交換を行いました。
フォーラムの参加者は野田敦敬学長をはじめとする大学関係者を含めた社会人15人です。教員経験のある方,企業で働いている方,また,教員から別の仕事に就いた方,別の仕事から教員になった方など,さまざまなバックグラウンドを持つ方々が集まりました。一般的に「教職の魅力」というと教育関係者からの声が重視されますが,多様な視点で教員の仕事を見つめ直し,社会と一体となってその魅力を創っていきたいという思いからこのような人選となりました。
意見交換は2グループに分かれて行われ,それぞれが持つ教職のイメージや教職の現状について話し合いました。教員は楽しい仕事という意見がある一方,多忙さとともに「失敗が許されない」といった教員の役割への固定観念や「しなければならない」といった義務感が,教職の魅力を減じている状況があることがうかがえました。参加者からは「教員が自分らしく仕事できればよいのでは」,「トータルとして学校が求められるものはあるが,それを教員一人が行う必要はない。教員にも多様性が必要」といった発言がありました。
プロジェクトの責任者である真島聖子学長補佐(大学改革担当)は「本プロジェクトは"『教職の魅力』共創!"をスローガンにしているが,本日のフォーラムで多様な関係者が集い一つのものを創っていく楽しさを実感できた。教職でも若い人たちがこのような経験ができればよいと思う」と感想を話しました。
第2回フォーラム(12月開催予定)では,高校生やその保護者の方による「教職の魅力」についての意見交換を予定しています。
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年9月分 本学掲載の新聞記事紹介
2020年10月 8日
2020年9月に掲載された新聞記事は13件,テレビ番組は4件,雑誌は2件です。
このほかに紹介された記事等あれば広報まで情報をお寄せください。
新聞記事
- 来年2月の大学入試二次試験において,コロナ禍での対応をどうするか愛知県内の大学の方針が掲載された記事で,本学が追試験を行うことが掲載されました。
【9月2日(水) 朝日新聞朝刊20面】
- 2021年度国公立大学の入試要項が掲載されました。
- 東郷町在住の大学生が,中学校3年生に勉強を教える「夏の学習支援教室」が開かれ,本学の学生も参加しました。
【9月5日(土) 朝日新聞朝刊25面】
- 大学入試総合型選抜の出願が開始され,本学の評価基準が紹介されました。
【9月20日(日) 朝日新聞朝刊24面】
- 全日本大学駅伝の地区選考会が各地で行われ,東海地区の総合順位で本学は6位でした。
【9月23日(水) 朝日新聞朝刊13面】
- 本学の留学生(マレーシア出身の陳愛莉さんとタイ出身のワチラ?ワリープットソーンさん)2人にスポットを当て,コロナ禍での自粛期間の過ごし方などを聞いたインタビュー記事が掲載されました。
- 10月13日(火)に開催予定の,アカデミックカフェの告知記事が掲載されました。(「コロナ禍の消毒液の使い方」講師 養護教育講座 岡本陽准教授)
【9月25日(金) 刈谷ホームニュース】
- 「NPO法人みよしの自然を守る会」主催の「田んぼビオトープでいきもの調査」に本学の学生約50人と野田敦敬学長が参加しました。
【9月25日(金) とよたみよしホームニュース】
- 安城学園高校で新型コロナウイルスをテーマにした総合学習の中間発表会が行われ,本学非常勤講師 上井靖氏がゲストアドバイザーとして招かれました。
- 9月26日(土)に本学で開催された「第1回地域フォーラム」の様子が紹介され,次回12月開催の第2回では高校生や大学生を交えて議論することも告知されました。
*この様子は,9月29日(火)のケーブルテレビ「KATCH TIME30」でも放送されました。
- 9月27日(日)に春日井市で「8050問題」に理解を深める市民講座が開かれ,教育ガバナンス講座の川北稔准教授が講師を務めました。
- コロナ禍の中で中学3年生を対象にした高校見学会が本格化しているという記事の中で,大学ではオンラインを活用したオープンキャンパスが目立つとして本学のオンラインオープンキャンパスが紹介されました。
- 吹奏楽コンクールの代替となる「スマホ動画によるニュースタイル?ソロコンテスト」の大学生?一般の部で,教育支援専門職養成課程心理コース3年の吹奏楽団所属 川合佑茉さんが2位,島田咲月さんが3位になりました。
【9月28日(月) 朝日新聞朝刊23面】
テレビ番組
- 9月10日(木)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
2021年度に教員養成課程が改組されることを受け,記者懇談会での野田敦敬学長の説明の様子や大学院の教育ガバナンスキャリアコースの新設について紹介されました。
- 9月24日(木)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
9月23日(水)に本学講堂とオンラインで行われた危機管理セミナー「大学における新型コロナウイルス感染症対策について」の様子が紹介されました。
- 9月29日(火)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
9月26日(土)に本学で開催された「第1回地域フォーラム」が「新たな教育課題への対応目指し,教職の魅力を探るフォーラム」として紹介され,教職の魅力について意見交換する様子が放送されました。
- 9月29日(火)放送 東海テレビ「SKE48のバズらせます!」
ラクロスのスティックを使ったリレー動画「クロスワークリレー」に挑戦する企画で,女子ラクロス部部長 水谷美佳さん(初等教育教員養成課程数学選修3年)がスティックさばきなどを指南しました。
情報誌
- 週間教育資料
外国語教育講座 高橋美由紀教授が下記の雑誌に書評を寄せています。
22世紀を見る君たちへ ―これからを生きるための「練習問題」―
平田オリザ 著(講談社現代新書)
- 英語教育2020年10月別冊「英語教師のためのオンライン授業?動画配信ガイド」
オンライン授業?動画配信 実践大集合の企画ページで,外国語教育講座 高橋美由紀教授がMicrosoftTeamsを使用した初等英語科教育での「マイクロティーチング」について寄稿しています。また高橋教授が学生たちとオンライン授業を行う様子をQRコードから動画で見ることができます。
(広報課 広報?渉外係 飯濱美樹)
2020年10月5日 愛知教育大学名誉教授称号記授与式を挙行しました。
2020年10月 9日
10月5日(月),「令和2年度愛知教育大学名誉教授称号記授与式」を本部棟第五会議室にて実施しました。「名誉教授」の称号は,本学で長年教壇に立ち,教育上または学術上特に功績をあげられ,退職された教員を対象に,愛知教育大学名誉教授称号授与規程に基づいて贈られます。今回称号が授与されたのは,菅沼教生,小泉直,佐々木徹郎,稲葉みどり,戸谷義明,三浦浩二,三宅明,武本京子,浅野和生,加藤祥子の10氏です。
授与式では野田敦敬学長から一人一人に称号記が手渡された後,「本日は誠におめでとうございます。大学を取り巻く状況が著しく変化する中,長年に渡り本学を支え,教育?研究?社会貢献等にご尽力いただいたことに感謝いたします」とお祝いと謝辞が述べられました。続いて名誉教授を代表して,菅沼名誉教授から,「このような状況の中で,私どものために授与式を開いていただいたことをありがたく思います。図書館長を務めた際に,年齢を重ねられても研究を続けて成果を出される名誉教授の姿に感動しました。私もそうなれるように努めていきたいと思います」とお礼の言葉が述べられました。
授与式後,菅沼名誉教授に改めて現在の思いをたずねたところ,「これまで行ってきた授業が学生にとってインパクトのあるものであったならうれしく思う。研究については,自分なりに精一杯やってきたが,もっとできたのではないかという思いもある。これまでの研究は自然を掘り下げ,解き明かすものだった。これからはそれをもとに世の中のためになるものを創り出したい」と自身を振り返るととともに,これからの抱負を語りました。
名誉教授の皆さまの引き続いての活躍をお祈りしています。
(広報課 広報?渉外係)
2020年9月28日~10月9日 教育ガバナンスコースの学生が事務局でインターンシップを実施
2020年10月 9日
9月28日(月)から2週間,本学の教育ガバナンスコース3年生の学生13人が事務局においてインターンシップを行いました。
教育ガバナンスコースは学校事務職員や大学事務職員,教育関係に強い公務員の育成を行うコースです。本コースの特色として現職の学校事務職員の話を聞いたり,現場で体験活動をしたりする実践的な学びの機会が設けられており,本インターンシップもこの実践的な学びの一環として行われています。
学生はそれぞれの希望をもとに,事務局の8課に配属され,それぞれの課の業務を体験したり,「共通の活動」として学内を巡見したり,職員との意見交換を行ったりしました。
このうち,人事労務課に配属された学生は,辞令文書の作成,式典運営のほか,給与,共済組合関係業務などを体験し,「業務では個人情報を取り扱ったり,職員の生活に直結したりすることから,責任を痛感した。人とかかわる仕事がしたいため,この経験をもとにコミュニケーション能力や必要な知識を身に付けていきたい」と感想を述べました。
また,新型コロナウイルスの影響で多くの自治体や企業でのインターンシップがオンラインで行われる中,実際に現場で体験できたことについて,「実際に現場を体験することで,大学事務職員として働く実感やイメージがわき,大きな経験になった」と話しており,学生にとって実りあるインターンシップであったことがうかがえました。
(広報課 広報?渉外係)
2020年10月13日 第20回アカデミックカフェを開催しました。
2020年10月21日
10月13日(火),愛知教育大学で養護教育講座 岡本陽准教授を講師としてAUEアカデミックカフェ「コロナ禍の消毒液の使い方」を開催しました。今回の講演は,一般の方にも関心の高いテーマとあって,約50人もの参加者がありました。
講演の冒頭,岡本准教授は1910年のハレー彗星接近時の騒ぎを取り上げました。これはハレー彗星が接近する際に,地球上から酸素がなくなるという噂が広まり,息をとめる練習をしたり,自転車のゴムチューブを買い占めたりした,というものです。岡本准教授は,さまざまな消毒薬の噂が飛び交い,新型コロナウイルスに効くといわれたものが買い占められる現在の状況と比較して,「ハレー彗星接近時のことを笑えない状況が起こっている。消毒薬はなぜ効くのかを知ることで噂話にまどわされなくなる」と述べました。
講演では,感染症やウイルスや細菌といった微生物の仕組みなど基本的な知識をはじめ,このコロナ禍で急速に研究が進んでいるマスク,手洗い,うがい,学級閉鎖などの感染症予防の効果に関する最新の実験結果が,自身の研究も含めて紹介されました。岡本准教授は専門的な話を,漫画やイラストを使って,時にユーモアを交えながら分かりやすく説明し,参加者は皆,講演に聞き入りました。そして,講演の最後の話題としてそれまでの説明を踏まえて消毒薬の選び方について説明がありました。消毒薬は対象とする病原菌と用途によって選ぶ必要があると述べ,「手指の消毒はアルコール,モノの消毒もアルコール,非金属なら次亜塩素酸も可,環境消毒は効きそうだが,人的?物的リソースには限りがあるので消毒箇所は選ぶ必要がある」とまとめました。
参加者からは「どんな消毒薬を使えばよいか分かった」「新しいことを知ることができた」「微生物の視点からの話などとても興味深く分かりやすかった」といった感想が寄せられ,大変有意義な講演となりました。
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年10月14日~16日 新入生ガイダンスを実施しました。
2020年10月21日
10月14日(水)~16日(金),学部1年生対象の新入生ガイダンスを実施しました。従来は4月に実施される新入生ガイダンスですが,今年度は新型コロナウイルス感染症の感染防止のため,この時期の実施とし,所属ごとに3日間に分けての実施となりました。
新入生ガイダンスでは最初に野田敦敬学長よる講話を行いました。野田学長は「大変遅くなりましたが本学への入学おめでとうございます。新型コロナウイルスの影響で3月から入構禁止,前期は遠隔授業としたため,ほとんど大学に来ることができませんでした。大変不自由をかけたと思いますがよく頑張ってくれました。学生,教員,事務職員が一体となってこの未曾有の状況を乗り切っていきましょう」とメッセージを送りました。また,講話中では愛知教育大学未来基金より「新入生キャンパスライフ支援金」が学部1年生全員に支給されることも発表されました。
学長メッセージに続けて健康支援センター長 田中優司教授からの新型コロナウイルス感染症の予防やストレスマネジメントに関する講話,教務企画課からの履修等に関するガイダンス,学内のさまざまな活動団体の代表学生からの活動紹介があり,1年生は真剣に耳を傾けていました。
午後からは新入生ガイダンスに合わせて,選修?専攻?コース別の交流会とクラブ?サークルオリエンテーション(通称「クサオリ」)が実施されました。クサオリでは,多くの上級生が集まって,1年生に一生懸命呼びかけ,これまでSNS等でしかできなかった新入生勧誘の機会を取り戻すかのようでした。クサオリに参加した団体の学生は,「今までオンラインでやりとりしていた入部希望者の1年生と対面で会うことができてうれしい」と話していました。
学生がキャンパスに戻ってきて,やっと本来の賑わいの光景が戻ってきました。後期からは遠隔授業との併用ではありますが,対面授業も実施されます。大学に来られなかった前期の分まで,大学での活動を学生の皆さんに楽しんでもらえればと思います。
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年10月18日 なごやっ子読書イベントに「よみっこ」が参加しました。
2020年10月22日
10月18日(日),名古屋市公会堂でなごやっ子読書イベント「親子で集まろう!素敵な音楽や人気キャラクターとともに楽しむ本の世界」が開催され,本学の子どもの読書応援団体「よみっこ」が参加しました。「よみっこ」はさまざまな学科の学生20人が所属しており,昨年度,本学のAUEパートナーシップ団体に認定されています。なごやっ子読書イベントへの参加は昨年に続いて2回目となります。
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で,イベントの開催自体がどうなるか分からない状況でしたが,多くの関係者の努力で開催にこぎつけることができました。当日は,「よみっこ」から6人の学生が参加し,ステージで読み聞かせを披露しました。
「よみっこ」のステージは「はじまるよ」の手遊びから始まり,「うさぎのダンス」 (彩木かれん,ひさかたチャイルド,1998年),「わたしのわごむはわたさない」 (ヨシタケシンスケ, PHP研究所,2019年),「だるまさんと」 (かがくいひろし,ブロンズ新社,2009年),「はじめてのおつかい」 (筒井頼子作?林明子絵,福音館書店,1977年)の4冊の読み聞かせが行われました。学生たちは,はっきりとしたよく通る声で子どもたちに語りかけるように絵本を読み,子どもたちもその世界にひきこまれていました。特に「だるまさんと」では,体を動かしながらの読み聞かせで,「ぺこっ」や「ぎゅっ」などの動きを学生たちが体で表現すると,子どもたちも学生たちと同じように体を動かして楽しんでいました。
今年は大学への入構が禁止となり,学生たちは実際に集まることができず,打ち合わせや練習をオンラインで行いました。音声が途中で途切れたり,タイムラグが生じたりするため,掛け合いの間がとりにくく,大変だったとのことです。そのような中でも,自分たちで絵本を選び,コメントをしあいました。また,東海テレビの庄野俊哉アナウンサーや「よみっこ」の先輩学生からもアドバイスをもらって練習を行ったそうです。
今回のイベントに,顧問の麓洋介准教授(幼児教育講座)は「読み聞かせに子どもたちがじっと耳を傾け,一緒に体を動かして楽しんでくれる様子に学生たちの表情も充実した様子でした。世の中の生活様式が大きく変わった中での今回のイベントでしたが,その中でも人と人とのつながりやかかわりの大切さを改めて強く感じました。絵本の読み聞かせを通して子どもたちとかかわり,学生たちにとってもさまざまな気づきや成長の機会になってくれればと思います」と感想を話してくれました。
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年10月14日 附属図書館で本の読み方ワークショップ「あらましメソッドONLINE」を実施しました。
2020年10月23日
10月14日(水),附属図書館で,俯瞰的に本を見るワークショップ「あらましメソッドONLINE」を実施しました。
「あらまし読み」とは,国語教育講座 非常勤講師の牧恵子先生が2013年から開発している,本の読みの方法です。一般的に読書の目的には,娯楽を求めるため,情報を得るため,教養を深めるためと大きく分けられますが,牧先生は,大学生に必要な「情報」を獲得するための読む力をつけようと「あらまし読み」を提案しています。これは文学作品を読むときに行う,1ページ目から順に最後まで読んでいく「通読」ではなく,本全体の概要を「俯瞰的」に見通すことから始める方法です。60分程度の短い時間に集中的に一部分を読みながら,内容を箇条書きして,情報を視覚化する整理マップを描きます。また,独りだけの読書になることを防ぐため,参加者間で1分間ほどの対話を行います。読書時間がゼロの大学生が47.9%(CRUMP東京大学大学院教育学研究科大学経営?政策センター2019)という活字離れが進む中,多忙な大学生にも効率的な読書をしてもらいたい,という思いからこのメソッドは生まれました。
ワークショップはZoomで行われ,最初に牧先生より「あらまし読み」の概要について説明がありました。その後,参加者は5分,10分の区切りのなかで表紙,目次や帯,序章,さらに一番読んでみたい章へと読み進みました。参加者は各自が選んだ新書を短時間で集中して読み,事前に印刷した「あらまし読みシート」を使って,重要な語句を抽出し,内容を3行に要約し,情報の視覚化のための整理マップを作成するという「書く」活動を行いました。「6割の出来でいいんです」という牧先生の言葉に,参加者もリラックスして作成しているようでした。最後に,2人ずつのグループに分かれ,どんなことが書いてあったかについて伝え合い,互いにコメントを交換しました。
ワークショップの参加者は,「高校までは,読書法など考えたこともなく,ただ読んでいくだけでしたが,あらましメソッドを学び,読書を工夫することを覚えました。自分だけの読書法の開発が目標です。オンラインでのあらまし読みがなければ,読書の意欲が湧いてこなかったと思います。この機会を頂き,本当にありがたいです」と感想を述べています。
「あらましメソッドONLINE」は,今後,11月に実施される全国規模の図書館イベントである「図書館総合展_ONLINE」に本学附属図書館の協力で出展する予定であるほか,12月以降も継続予定とのことです。牧先生は「愛教大生だけでなく日本各地からご参加ください。このZoomでの出会いを求めて,さまざまなジャンルの新書などを読むきっかけにしていただければうれしいです」と話しています。
関連リンク
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年10月28日 東映アニメーション映画『魔女見習いをさがして』の試写会に参加しました。
2020年10月30日
10月28日(水),本学が取材協力した東映アニメーション映画『魔女見習いをさがして』の試写会が実施され,野田敦敬学長,後藤博明事務局長をはじめ,関係職員が参加しました。この映画は主人公の一人が愛知県の大学生という設定で,子どもの頃,『おジャ魔女どれみ』が大好きだった女性たちが出会い,成長していく素敵な物語です。映画を観た野田学長は「自分のよさを友人から知らされ,自信をもって前向きに人生を切り拓いていく内容は,学生にも感銘を与えると思います。『おジャ魔女どれみ』は残念ながら見ていなかったのですが,本学の風景や主人公たちが訪れる旅先は訪れたことがありますので,よく描けていると思いました」と感想を話しています。主人公たちが織り成すストーリーとともに,本学を知る方には背景にちらっと映る本学の施設も楽しめると思いますので是非ご覧ください!
映画は2020年11月13日(金)ロードショーです。
(広報課 副課長 古田紀子)