News & Topics:2015年02月掲載分
2015年1月4日~7日 カンボジアの教育関係機関を訪問
2015年02月12日
1月4日(日)~7日(水),後藤ひとみ学長,清水秀己国際交流センター長らがカンボジアを訪問しました。今回の訪問は,現地での調査の視察および調査について,カンボジア教育省とカンボジア国立教育研究所(NIE)との打ち合わせが目的でした。また,併せて,名古屋大学カンボジア事務所,JICAカンボジア事務所なども訪問し,今後の連携について話し合いを行いました。本学は,昨年度より名古屋大学?三重大学と連携して,アジアにおける国際人材育成の支援を行っており,今回その一環として,協定校であるNIEと協力し,カンボジアの子どもの健康調査を行うもので,1月4日(日)から16日(金)までの間,本学の附属学校の養護教諭2人,大学教員4人のほか相談役として本学名誉教授も参加して,現地の小学校で児童の身長,体重の測定調査を行いました。
5日(月)の午前中には,NIE,カンボジア教育省,王立プノンペン大学内の名古屋大学カンボジア事務所を訪問。
NIEでは,Sieng Sovanna所長をはじめ5人の職員らと会談,今回の調査概要を説明しました。その後NIEキャンパス内を見学しながら学生などと交流し,授業の様子を観察しました。
カンボジアの教育省では,Kim Sethany長官および教育健康管理局長から現在のカンボジアの子どもの発育や教育事情について説明を受けました。長官からは,今回の調査に大きな期待を寄せていること,また養護教諭養成の一環として,学生を日本に1年間派遣することを検討中であり,本学にも協力要請がありました。
名古屋大学カンボジア事務所では,特任准教授のNgov Penghuy氏と意見交換を行い,日本とカンボジアの学生の交流や三大学連携事業で本学が受け入れるNIE研修員への日本語教育の提供に関する話し合いが行われ,より踏み込んだ大学連携の話し合いがなされました。午後には,本学教員らが調査を行っているNIEの附属小学校を視察し,後藤学長から調査員である本学教員に対し,アドバイスがありました。夜は,NIEのSovanna所長が主催する歓迎会に参加し,カンボジア料理を囲みながらNIE関係者らと懇親を深めました。
6日(火)には,JICAカンボジア事務所,本学名誉教授が理事を務めるCIESFのカンボジア事務所を訪問し,今回の調査の趣旨と今後の展望について話し合いを行いました。JICAカンボジア事務所では,井崎宏所長をはじめ3人と面会し,清水国際交流センター長から今回の調査の概要説明,学生の短期交流プログラムおよび健康調査の今後の展望について報告を行いました。JICAカンボジアの担当者からは,現在過渡期を迎えているカンボジアのカリキュラムを踏まえて,話を進めていきたいとの回答がありました。CIESFカンボジアでは,同カンボジアオフィス副代表で本学名誉教授でもある長沼健氏が同団体の沿革を説明した後,今回の測定調査に関する詳細な打合せや来年度以降の協力体制について話し合いが行われました。
後藤学長,清水国際交流センター長は7日(水)までの短期間での訪問でしたが,精力的に関係機関を回り,また健康調査についても限られた時間ではありましたが,視察することができました。調査を行う本学教員は,16日(金)まで現地に残り,NIE附属小学校をはじめとするカンボジアの小学校にて測定調査を行い,今後の国際人材支援への第一歩を踏み出しました。
(機構運営課 国際交流担当 伊藤英作)
2015年1月8日 学長による年頭あいさつ
2015年02月12日
学長年頭あいさつ
(2015年1月8日)
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
平成27年の年頭にあたり,一言ごあいさつをさせていただきます。
1年前の1月10日に前学長と文科省に行きました。用件は事務局長の留任願いです。人事課は快く本学の事情を理解してくれました。それが新体制の本当の意味でのスタートだったと思っています。
その時,総務課にも行きましたら,「愛教大のドクターコースはすごく大変だった。」と言われてしまいました。その一言を聞いて,文科省に宿題をいただいている。新課程の改組については時間と手間をかければ何とかなるものではない。柳の下にドジョウは二匹いないと思いました。
4月1日の辞令交付で文科省に伺ったときは,山中文部科学事務次官にお会いすることができて,愛知教育大学なればこその役割があるのではないですかと言われました。
先日のESDの国際会議の情報交換会でも山中事務次官にお会いし,「子どもたちを育てていくっていいですよね」と言われました。文科省としては教師を育てるというよりも,子どもを育てるということに主軸を置いているのだということを改めて感じました。その場でも,愛教大に期待している,頑張ってほしいという話がありましたので,国が本学に寄せている想いに一貫性があると思いました。
新体制のメンバーは,昨年1月から毎週のように集まって,4月以降の運営について話し合いました。その路線は,今も変わっていないし,マニフェストも含めたいろいろな流れは変えていないと思っています。ただ,その具体を進めていくにあたり,思った以上に国の動きが早く,思った以上に本学がいろいろな情報から取り残されていたという現実にぶつかり,一つ一つ解決していく,あるいは現状を把握することに時間を要してきました。
当初は,3ヶ月あれば,理事や副学長が事務の動きも含めて本学の運営の課題を把握できると思っていましたが,3ヶ月では無理でした。今は,ご承知のように法人法が変わり,学校教育法も改正された結果,本学もいろいろな規程を見直さなければならない状況になっています。私はそれを面倒くさいとか大変とか言うのではなくて,そういう動きを一つの追い風と考えて,前向きに新しい体制に向けて考えていく必要があるだろうと思っています。この間,不慣れな理事?副学長,もちろん私を含めてですが,事務の方々には例年通りの事業を進めるためにご尽力いただきました。今後は,ミッションの再定義でいわれるまでもなく,教員養成の大学という歴史のもとに,少子化を見据えて,事務体制はもとより,教員側の意識改革も大きな課題になっていくと思っています。
そこで,これからは学内に向けた広報ということを大事にしていく必要があるかなと思っています。何が起こっているのかということを分からないといけないし,どういう方向にあるのかということを知らなければならないので,今日この場を設けていただいたことは,大事な取り組みだったと改めて感謝しております。
これから先も,人手不足の中で事務職員の方はもとより,教員の方も加重負担を感じることがあるのではないかと思います。しかしながら,教育大学ですから,立派な教師を育て,何よりもいい子どもたちを育てていくことを本学の使命,掲げるべき目標として頑張らねばなりません。
その一方で,近隣で無断駐車や違法駐車などを重ねる学生がいます。授業を開いて,単位を出して,免許を出せば教員になるわけではありません。幸い,卒業生の皆さんが本学の方向性に理解を示してくれており,教員養成について頑張っていくことへの後押しをしたいと言ってくださっています。それを財産としながら,現場との関係を充実させ,その間にある教育委員会との関係も充実させ,愛教大らしい教育と研究を進めていきたいと思います。
本学は,実践力,高度化,再教育ということを教育研究の理念として打ち出しています。この言葉は,学生を育てる教員,それをサポートしてくださっている事務の方にも言える言葉なのではないかと思っています。教育現場で子どもたちを育てていく時に教科書の基盤になる学習指導要領が,10年でおおむね変わっていきます。その時に,主体性のある子どもを育てるとか,思いやりのある子どもを育てると書かれているのですが,まず教師が思いやりを持って子どもにかかわらなければ子どもは変わりません。教師自身が主体性や生きる力を持っていなければ,子どもを変えていくことはできないのです。それが教育現場の現状でもあるし,同じ事が本学にも言えるのではないかと思います。ですから,これからいろいろな場面で実践力,高度化,再教育という言葉を目にしたときには,自分にも課せられている言葉だと考えていただきたいと思っています。
同様に,私自身も学長としての実践力が問われているのだと思います。高度化ということで,スキルアップも問われているのだと思います。そのために,自分自身に課せられる再教育の課題は何なのかということを,常に振り返りながら進めていく必要があると考えています。是非,この言葉を皆さん自身にも踏み込んだ形でご理解いただきたいと思います。
今年度は残り3ヶ月ですが,規程の改正等で煩雑な仕事があろうかと思います。また,2014年度の評価もあります。さらに1年数ヶ月後からスタートしなければならない第3期の改革ということで,年度内には一定のラインを作らなければなりません。やるべきことが山積していて,皆さんのご理解とご協力なくして,大学のこれからを乗り切っていくことはできません。今まで以上に,大きな流れが課せられてきています。とは言っても,健康なくして頑張っていくことはできませんので,是非,無理のないところで頑張っていただきたい。しかしながら,頑張る中身は質良くやっていただきたい。そのことを最後にお願いいたします。
本学は,アイドリング状態からローギアに入ったところです。しかし,バックにギアが入ることはありません。2015年度はセカンド,サードというように,ギアチェンジをしていきたいと思っています。その間,大きくハンドルを切るということはありえません。ギアを入れた以上は,まっすぐ進むべき道を行くしかないのです。その機動力は,まずはここにご参集いただいた皆さんのお力であろうと思いますので,今後のご協力,ご尽力を厚くお願いするということで最後の言葉とさせていただきます。今後とも,愛知教育大学の発展のために,何卒よろしくお願いいたします。
以上で私の言葉とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。
2015年1月10日 天文台一般公開が第100回目を達成
2015年02月12日
1月10日(土),2000年から始まった天文台一般公開が第100回目を迎え,100回目を祝福しようと駆けつけた卒業生や家族連れなど156人が参加しました。
天文台の一般公開は本学の沢武文特別教授(理科教育講座)が教授時代に始めて以来,14年余続いており,天文ミニ講座と観望会を組み合わせて実施。多くの天文ファンを魅了してきました。当時の教え子から「観望会をやりたい」という申し出に,学生のやる気を伸ばし,生涯教育の充実で地域に貢献できるのではないかと始めることにしたことがきっかけ。第1回目の「ビーナスもあばたがいっぱい-惑星の素顔-」に始まり,「星まで届く定規はあるの?-星の距離の測り方-」など,毎回興味を引くテーマを掲げ,ミニ講座を行った後,自然科学棟の屋上にある天文台に移動して星を眺めます。順番を待つ間には,学生スタッフらが行う「3D宇宙の旅」の上映やプラネタリウムの鑑賞も行えるようになっており,天候が悪くても参加者に楽しんでもらえるような工夫が凝らされています。
当日は,幼稚園の頃から家族とともに本イベントを楽しんできていたという小学生から,ミニ講義終了後に花束を手渡され,「こんなサプライズがあるとは」と,沢教授の顔がほころびました。
また,阿久比町から参加されたという親子は「新聞記事でイベントを知り,自分も子どもも天文が好きだったので参加しました」と,初めての展望会を楽しんでいました。3月に実施される第101回目を最後に沢教授は退任しますが,一般公開は継続されることになっています。今後も天文台一般公開を,ぜひ楽しみにしていただければと思います。
2015年1月12日 発達障害理解推進拠点事業による講演会を開催
2015年02月12日
1月12日(月)豊明市文化会館で,講演会「『発達障害』のおはなし」を開催し,教育関係者や一般の方たち約110人が参加しました。本講演は,文部科学省の委託事業として採択された発達障害理解推進拠点事業の一環で開催しました。
はじめに,祖父江典人教授(教育臨床学講座?教育臨床総合センター長)から,開会あいさつとして,本講演の趣旨と豊明教育委員会と協力して行っている活動などの説明が行われました。
引き続き,飯塚一裕講師(障害児教育講座)から,講演者である熊本大学教育学部准教授の菊池哲平先生の紹介が行われました。
菊池先生は,「『発達障害』 のおはなし」というタイトルどおり,発達障害が医学的にはどのように定義されているか,障害者支援の法的整備がいかに変化してきたかといったことについて,難解な内容を易しくお話いただきました。
また,これまで発達障害が本人の性格の問題や保護者の育て方の問題とされることが多く,積極的な支援の対象ではなかったこと,発達障害が生まれつきの脳機能の問題が原因であることが分かった現在でも,まだまだ周囲の理解は進んでいないことなど,現状の課題を挙げられ,公的支援を行わなければならなくなったのは,産業構造の変化など社会背景が大きく影響していると述べられました。後半は,障害の診断基準や薬物治療など最新の研究動向を紹介され,参加者は熱心に聴き入っていました。
講演後も菊池先生のもとには何人もの参加者が質問しようと集まり,講演内容に対する満足度の高さが伺われました。
2015年1月20日 附属名古屋中学校教諭が優秀教職員表彰の受賞を学長報告
2015年02月27日
1月20日(火)附属名古屋中学校の戸谷義明校長と共に長谷川裕城主幹教諭が後藤ひとみ学長を表敬訪問し,文部科学大臣優秀教職員表彰の受賞を報告しました。
文部科学大臣優秀教職員表彰は,教職員経験10年以上かつ原則として50才未満の者で,学校教育における教育実践などに顕著な成果を上げた教員について,その功績を表彰するとともに広く周知し,教員の意欲および資質能力の向上に資することを目的として,平成18年度から実施されています。
長谷川主幹教諭は平成21年4月に附属名古屋中学校に赴任し,平成25年度は校務主任を務め本年度から主幹教諭となり,教職員のリーダーとして適切な助言や分掌組織の活用などにより,円滑な学校運営に能力を発揮されております。また,平成24年度および平成26年度全国算数?数学教育研究大会において,タブレットPCやプロジェクターなどのICT機器を有効に活用した図形分野の実践を発表し高い評価を得るなど,数学科教育,ICT教育の充実?発展に大きく寄与されています。
後藤学長からは今回の表彰を祝うとともに,今後の更なる活躍を期待する励ましの言葉がありました。
(附属学校課長 北川純)
2015年1月21日 松本昭彦教授全日肖展主要4賞受賞記念展覧会を開催
2015年02月27日
本学松本昭彦教授(美術教育講座)全日肖展主要4賞受賞記念の展覧会を,1月21日(水)から2月3日(火)までの間,附属図書館アイ?スペースにおいて開催しました。
松本教授は,平成26年度の第61回全日肖展において参議院議長賞を受賞し,これまでに受賞した内閣総理大臣賞(第55回),文部科学大臣賞(第54回),衆議院議長賞(第60回)と合わせ,同展の主要4賞を獲得されました。全国で4人目となる快挙で,来年からは審査委員になります。これを記念して受賞記念の展覧会を開催しました。
松本教授は,肖像画のほかに絵本やイラストなども手掛け,幅広い分野で活躍しています。今回の展覧会では肖像画のほか,静物画,絵本の原画やイラストなども展示しました。
開催期間中には,本学学生?職員をはじめ,学外からも多くの方々にお越しいただきました。来館者の方々からは,「肖像画はまるで写真のようで,その迫力と臨場感に感動した」,「肖像画以外に絵本など全く違う分野での制作活動とそのレベルの高さに驚いた」などの感想をいただきました。また,美術の学生は松本教授の教育研究と創作活動を両立させる姿勢や作品のレベルの高さを実感し,非常に刺激になったようです。
展覧会を無事終えることができましたことは,作品を快く貸し出してくださった方々はじめ,関係者の皆さまのご支援の賜物と心より厚くお礼申し上げます。
(情報図書課長 伊藤秀夫)
2015年1月26日 サイバーボランティア委嘱状交付式
2015年02月27日
1月26日(月)午後2時から本部棟第五会議室にて,サイバー犯罪を未然に防止するための各種活動を行う「サイバーボランティア」の委嘱状交付式が行われ,ボランティアに参加する佐藤知穂さん(教育学研究科発達教育科学専攻1年)が,愛知県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課の松本淳平管理官から委嘱状を交付されました。現在,愛知県内の大学生128名が,サイバーボランティアに登録しており,そのうち3人の本学学生も活動しています。
引き続き,同課情報セキュリティアドバイザーである梅村峰次氏による,ネット上で有害サイトを発見?通報する「サイバーパトロール」のための知識や検索方法,見つけた場合の通報方法,検索する時の注意事項など,その他活動内容についての講習が行われました。サイバーボランティアの活動は,サイバーパトロールのほかに,チラシの配布などの広報啓発活動やサイバー犯罪被害を未然に防止する講話支援,また今年から新たにポスターや映像などの広報啓発資料の作成が追加されました。交付式の際には,少し緊張した面持ちでしたが,講習を受けるころには時折笑顔も見え,落ち着いた様子で受講していました。
松本管理官から「サイバーボランティアの活動はいろいろありますが,自信を持って活動を行ってください。また,ご意見や提案があれば,どんどん連絡をしてください」と言葉がありました。それに対して,警察職員も志望先の一つとして考えている佐藤さんは「警察の方が犯罪防止のためにいろいろと考えていることを知ることができました。これから私もできるだけの事を行いたいと思っております」と,しっかりと抱負を述べました。
(学生支援課 課外教育担当係長 亀山重人)
2015年1月29日 後藤ひとみ学長が海上保安庁職員研修で講演
2015年02月27日
1月29日(木)10時から,後藤ひとみ学長が名古屋市港区にある海上保安庁第四管区海上保安本部の女性職員研修で講演を行いました。今回の研修は,同庁が女性職員を対象に企画?実施したものです。
はじめに学長就任時の新聞5紙のうち4紙の記事の見出しに「女性」を強調するような表現が使われていたことを挙げ,自分が女性であることは事実だが,女性であるからといって果たすべき業務や役割に違いが生じてはならないと自分は常々思っているので,違和感を覚えたと率直な感想を述べました。
そして,これまで一人の研究者として,大学教員として,果たすべき役割に対して責任感を持って一生懸命取り組んできた経験が自分の支えとなっていると続けました。「何でもできるようなスーパーな人に憧れを持ってしまいがちだが,何でもできるということは逆に特色を無くしてしまうことにもなるのではないか。これについては『この人』というものを持つことこそ,組織にとっても本人にとっても大事なのではないか」「仕事の中で失敗と成功の経験を積みながら,自身の得手?不得手を知り,周囲も納得し認めるような『得意』を身に付けることができれば,おのずと道は開けてくる」と語りかけました。
最後に人材育成?リーダーシップの観点から,女性だからやれること,できることではなく「自分自身(人)」としてやることは何かを考えて努力することの大事さを強調しました。また,職場における女性登用は制度設計も重要であるが,管理職は多少の不得意があっても長所を生かせるようにサポートすることと,自分のゴールに向かって努力している人を見極めることが大事であると締めました。そうした言葉の一つひとつから,養護教諭育成のパイオニアとして走り続けてきたことへの自負と責任感,そして女性としてではなく1人の人間として使命に向かって努力することの大切さが伝わってきました。講演には研修対象の女性職員だけでなく,特別講演ということで管理職職員も参加されていましたが,時にユーモアを交えながらも,人材育成への熱い想いのこもった内容に熱心に聴き入っていました。
2015年2月4日 学生選書ツアーを開催
2015年02月27日
2月4日(水)本学附属図書館の企画として「学生選書ツアー」を実施しました。
「学生選書ツアー」とは,図書館に置いて欲しいと思う本を,実際に書店に出向いて選ぶという学生参加型の企画として平成22年度にスタートしました。本年度2回目となる今回は,三省堂書店名古屋高島屋店にて,卒論を控えた3年生や院生を中心に9人の学生が参加しました。
参加した学生は,教育?数学?社会?美術など自分の専攻する教科の本や興味のある分野の図書を2時間ほどかけて,じっくりと選書し,今話題のトマ?ピケティ著『21世紀の資本』をはじめ,『だまし絵の描き方入門』,『いじめ問題をどう克服するか』,『折紙の数学』,『高校生からわかるイスラム世界』,『おばけのケーキ屋さん(絵本)』などいろいろなテーマやジャンルから196冊を選びました。
予算を1人4万円に設定したため,高額な専門書なども選ぶことができたようで,参加者から?自分では気軽に買えない本が買えた?,「参加してよかった」といった感想が聞かれました。
選書した本は,特別コーナーを設けて貸出します。その際には参加学生の書いた紹介POPを添え,なぜその本を選んだかの理由も分かるように展示する予定です。
学生の目線で選ばれた図書は毎年とても人気がありますので,ぜひ図書館へお越しください。また,「学生選書ツアー」は毎年実施しているので,学生の皆さんはふるってご参加ください。
(情報図書課 総務?受入担当 沓名正樹)