News & Topics:2020年09月掲載分
- 2020年8月28日 「令和2年度第1回全学SD研修-科研費SDを通じた事務機能の強化について-」を開催し,後藤事務局長が講演しました。
- 2020年8月27日?28日 6年一貫コースの学生が佐久島しおさい学校で双方向型オンライン授業を実施しました。
- 2020年8月分 本学掲載の新聞記事紹介
- 2020年9月7日 全学FD集会「教職大学院 認証評価に関するFD」を開催しました。
- 2020年9月13日 理科教育講座 星博幸教授が「日本地質学会論文賞」の受賞講演を行いました。
- 2020年9月9日 男女共同参画ランチミーティング「テレワークを活用した子育て?介護と仕事の両立」を開催しました。
- 2020年9月24日 「全附属学校園教員FD研修会」を開催し,後藤事務局長が講演しました。
2020年8月28日 「令和2年度第1回全学SD研修-科研費SDを通じた事務機能の強化について-」を開催し,後藤事務局長が講演しました。
2020年09月 3日
8月28日(金),「令和2年度第1回全学SD研修-科研費SDを通した事務機能の強化について-」を開催し,本学事務職員71人に加え,野田学長,小塚学長補佐,真島学長補佐が参加しました。この研修は,後藤理事?副学長?事務局長が講師となり,科学研究費助成事業の申請書類作成を支援するためのスキルを学ぶことを通じて,事務能力の向上を図ることを目的としています。
講演では,後藤事務局長が,科研費獲得に関するさまざまな大学での経験談を交えながら,科研費SDの目的や取り組みについて説明しました。
また,「仕事[組織]における十字の理」というモデルを用いて,「タテは『所属部署』ヨコは『横断的プロジェクト』これらが連携することで仕事は前に進み,大学改革も進展していく。皆さんには,十字の理も意識して業務に取り組んでほしい」と述べ,事務機能の強化について熱く語りました。
講演の最後に,本研修に同席した野田学長から,「これから愛知教育大学の改革を進めるためには,皆さんの力が必要となる。今回の研修を機に,皆さんの力をさらに発揮し,魅力的な大学にしていただきたい」とのメッセージが送られました。
研修参加者からは「科研費SDにぜひ参加したい」「仕事を進めるヒントをたくさん学ぶことができた」「愛知教育大学の改革に向けて,貢献できるよう頑張りたい」などの感想が寄せられ,今後,さらなる愛知教育大学の発展に向けて機運が高まった研修となりました。
(学術研究支援課 プロジェクト支援係 田中大貴)
2020年8月27日?28日 6年一貫コースの学生が佐久島しおさい学校で双方向型オンライン授業を実施しました。
2020年09月 4日
8月27日(木)?28日(金),本学の6年一貫教員養成コース(以下,6一コース)の学生が西尾市立佐久島しおさい学校で,双方向型オンライン授業を実施しました。
本学の6一コースは,質の高い教員を養成するために学部4年間と大学院2年間を一貫させた教員養成のコースです。学生は2014年度より「教材開発研究」の授業の一環として,毎年9月に同校を訪問し授業実践を行ってきましたが,今年度は感染症防止のため,一時は見送りを検討していました。しかし,佐久島しおさい学校の先生方のご尽力と,西尾市教育委員会のご理解の下,今回の取り組みが実現しました。西尾市立の学校で,児童生徒が一人一台のタブレット端末を使用して双方向型オンライン授業を実施するのは,今回が初めてとなります。
1日目は,しおさい学校の中学生5人を対象に,情報モラルの授業を行いました。授業者は,中等教育教員養成課程 情報専攻3年の原田 瑛公(はらだ えいこう)さん,補助者は,大学院教育学研究科 発達教育科学専攻 教育学領域2年の松田 惇(まつだ すなお)さんです。授業は,Zoom(ビデオ?Web会議アプリケーション)とロイロノート(授業支援アプリケーション)を活用して実施されました。
授業では,「日本全国ではどのくらいの人がSNSを使っているでしょうか」という発問から始まりました。最も普及している"LINE"は,利用人口が8,000万人を超え,3人に2人が利用している計算になります。生徒たちは,その利用人口の多さに驚いていました。その後,SNSの投稿例をいくつか提示し,「もし自分ならこの投稿をしても問題ないと思う順に並び替える」というワークを行いました。生徒たちは,ワークを通し,自分ならどうするかという視点で考え,投稿の問題点について意見を交わしました。
授業者の原田さんは,生徒たちの発言を元に,SNSの特性として,「全世界の人に見られる可能性がある」,「個人が特定される可能性がある」,「一度掲載したら永久に残る可能性がある」ことを伝えました。生徒たちは,身近に存在するSNSの危険性について,真剣に考えていました。
原田さんは,「まだ教育実習にも行っていないため,今回が初めての授業でした。今日のために何度も模擬授業を重ねてきました」とコメント。苦労した点を尋ねたところ,「生徒の発言が聞き取りづらい場面があったことです」と答えてくれました。この秋に教育実習に行く予定とのことで,今回の経験を生かしたいと意気込みを語りました。
補助者の松田さんは,画面の切り替えや,ロイロノートを用いて,生徒たちの発言を文字に起こし,わかりやすく表示するという裏方の仕事を担当しました。「初めてオンラインで授業を行い,不慣れな点もありましたが,概ね上手くいってよかったです」とコメント。苦労した点については,「目の前に子どもがいないので,反応がわかりにくかったことです」と答えてくれました。
2日目はしおさい学校の小学3年生2人,4年生3人を対象とする社会科のスーパーマーケットを題材にした授業が行われました。子どもたちは既に島の商店について「お客さんのため」という視点で学習しており,今回は愛教大の学生から陸のスーパーマーケットの特徴を学びます。学生がメインになって授業を行った1日目とは異なり,2日目はしおさい学校の先生がメインの授業に学生がゲストティーチャーとして参加します。
授業を担当したのは,前半は中等教育教員養成課程 情報専攻3年の三輪 理人(みわ りひと)さん,後半は1日目に補助者を務めた松田 惇さんです。大学の近所のスーパーマーケットを自分たちで取材して作成した動画を使用し,店が行っているさまざまな取り組みについて「お客さんにどんなよいことがある?」とクイズ形式で子どもたちに問いかけました。
1問目はスーパーマーケット内の商品の配置がどうしてそのようになっているか,お客さんにとってどんな利点があるのかを問いかける問題でした。最初は緊張気味の子どもたちでしたが,回答の選択肢に手を挙げてもらったり,先生も一緒になって手を挙げてくださったりしているうちに,リラックスした楽しい雰囲気となりました。子どもたちは学生が作った動画を一生懸命見て,引き続き「セルフレジ」や「カート置き場」などの工夫について考え,最後は先生の声かけで,授業で分かった新しいことをノートに書きました。
今回の授業に,担当した三輪さんは「動画やクイズはメールやZoomなどでしおさい学校の先生とやりとりしながら作成しました。授業は緊張しました。終わってほっとしています」,松田さんは「このコースでは学生でも授業を行ったり,このような新しい経験をしたりすることができます。今回は子どもたちがまだ勉強していないことを少しでも学べるようにと思って行いました」と話しました。
6一コースのコーディネーターを務める,保健体育講座の上原 三十三教授は,「佐久島では,これまで実習をさせていただきお世話になってきました。今後は,『佐久島しおさい学校の先生方』?『学生』?『大学の教員』が三位一体となり,3者で新しい授業づくりの実践をしていけたらと考えています」と展望を語りました。コロナ禍により対面授業ができなくなったことが発端の双方向型オンライン授業でしたが,新しい形の授業実践が成功し,その可能性を感じた2日間となりました。
(企画課 評価係 主任 河尻 直
広報課 副課長 古田紀子)
2020年8月分 本学掲載の新聞記事紹介
2020年09月 7日
2020年8月に掲載された新聞記事は16件および7月掲載分1件,テレビ番組は6件および7月掲載分1件,ラジオが2件,雑誌は1件です。
このほかに紹介された記事等あれば広報まで情報をお寄せください。
新聞記事
- 新型コロナウイルスの影響による次年度の大学入試への配慮に関する記事で,各大学の対応が紹介され本学は「一部科目で出題の範囲を狭める」対応例で掲載されました。
【8月1日(土) 朝日新聞朝刊 1面】
【8月1日(土) 読売新聞朝刊30面】
- 企画記事「Digニュースを考える」の今月のテーマ「学校の宿題」について,学校教育講座の釜田史准教授が宿題の歴史や宿題の在り方について解説しました。
- 教育ガバナンスコースの2年生が知立市役所を訪問し,職員の話を聞きながら市政への理解を深める授業を受講しました。
*また,ケーブルテレビキャッチネットワークの「KATCH TIME30」でも放送されました。(7月29日放送)
- 新型コロナウイルスに感染した児童生徒が通う小中学校の校名公表に関する記事で,教育ガバナンス講座の風岡治准教授の見解が紹介されました。
- 本学が開催しているオンラインオープンキャンパスが紹介されました。
*また,ケーブルテレビキャッチネットワークの「KATCH TIME30」でも放送されました。
- 教育支援専門職養成課程心理コース1年の石川 綾さんが,知立市立猿渡小学校で消毒作業のアルバイトを行い,その報酬を元に購入した消毒液を知立市役所に寄贈しました。
*また,ケーブルテレビキャッチネットワークの「KATCH TIME30」でも放送されました。
- 美術教育講座の永江智尚准教授の彫刻制作の講座を受講する学生が,おもちゃや小物の作り方を説明する小学生向けの動画を制作し,刈谷駅前商店街の公式YouTubeチャンネルで公開しています。
*また,ケーブルテレビキャッチネットワークの「KATCH TIME30」,CBCラジオでも放送されました。
- 本学で学ぶ留学生が参加し,刈谷市の観光スポットや歴史などを紹介する動画を制作中で,留学生はそれぞれの母国9カ国語の翻訳やナレーションを担当していることが紹介されました。
*また,ケーブルテレビキャッチネットワークの「KATCH TIME30」,NHK名古屋放送局「まるっと」でも放送されました。
【8月20日(木) 読売新聞朝刊24面】
【8月28日(金) 刈谷ホームニュース】
- 本学の演劇部「劇団 把゜夢」が,創作会話劇のオンライン公演に初挑戦し,動画投稿サイトYouTubeで公開したことが紹介されました。
*また,ラジオ番組ZIP-FM「Z-BIZ(ジービズ)」でも放送されました。
- 8月23日(日)に豊橋市で県天然記念物の食中植物の観察会が行われることが告知され,本学の研究グループ(理科教育講座 渡邊幹男教授)が,この食虫植物「ナガバノイシモチソウ」の赤い花は日本固有種であることを突き止め2003年に発表したことが紹介されました。
- 8月20日(木)夜に,みよし市北部の境川源流域で親子向けの昆虫観察会が開かれ,本学の3年生がカリキュラムの一環で手伝いとして参加したことが紹介されました。
- 本学で学ぶ留学生が参加し制作中だった,刈谷市の観光スポットや歴史などを紹介する動画が完成し,学内で試写会が行われ,留学生や教職員が参加しました。
*関連記事:8月18日(火) 中日新聞,8月20日(木) 読売新聞
- 東郷町在住の大学生が,中学校3年生に勉強を教える「夏の学習支援教室」に初等教育教員養成課程社会選修4年の山田将也さんが参加し,インタビューが掲載されました。
- 西尾市の離島?佐久島にある義務教育一貫校の佐久島しおさい学校と本学の学生が双方向型のオンライン授業を行いました。
*また,ケーブルテレビキャッチネットワークの「KATCH TIME30」でも放送されました。
【8月28日(金) 読売新聞朝刊23面】
- 8月29日(土)開幕の愛知大学野球に,本学野球部が3部で出場します。
- 8月28日(金)に開かれた「地下鉄駅名称懇談会」の座長を務める社会科教育講座 阿部亮吾准教授のコメントが掲載されました。
- 情報教育講座の梅田恭子准教授が中日新聞と共同研究しているNIE(教育に新聞を)について,研究の経緯や内容が紹介されました。
【7月20日(月) 業界誌「新聞報」】
テレビ番組
- 8月12日(水)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
教育支援専門職養成課程心理コース1年の石川 綾さんが,知立市立猿渡小学校で消毒作業のアルバイトを行い,その報酬を元に購入した消毒液を知立市役所に寄贈しました。
- 8月12日(水)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
8月18日(火)放送 NHK名古屋放送局「まるっと」
本学で学ぶ留学生が参加し,刈谷市の観光スポットや歴史などを紹介する動画を制作中で,留学生はそれぞれの母国9カ国語の翻訳やナレーションを担当していることが紹介されました。
- 8月14日(金)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
美術教育講座の永江智尚准教授の彫刻制作を受講する学生が,おもちゃや小物の作り方を説明する小学生向けの動画を制作しました。
- 8月19日(水)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
本学が開催しているオンラインオープンキャンパスで,動画投稿サイトYouTubeに公開している動画の内容や小谷健司副学長(入試改革担当)のインタビューが放送されました。
- 8月19日(水)放送 メーテレ「アップ!」
「短い夏休み 猛暑のなか授業再開」と題して,生活科教育講座の加納誠司教授がスタ ジオに生出演。コロナ禍での夏休みの宿題,クラブ活動,熱中症などへの心配事や2学期以降の授業や学校行事,入試などについて解説しました。
- 8月27日(木)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
西尾市佐久島にある義務教育一貫校の佐久島しおさい学校で,本学学生がオンラインによる授業を行った様子が放送されました。
- 7月10日(金)放送 ケーブルテレビ「KATCH TIME30」
企画コーナー「NEWSクリップ 最新の事例から考える『リモート授業』の課題と可能 性」で,教育ガバナンス講座の江島徹郎教授の解説に基づいてリモート授業の「先進的事例」「地域の実状」「今後の可能性」について特集されました。
ラジオ番組
- 8月20日(木)放送 CBCラジオ「ドラ魂キング」
地元応援をキーワードにしたコーナー「ふしぎ発見!ザライブ」で,「大学生が作る小学生向け工作動画」と題して,美術教育講座の永江智尚准教授の彫刻制作を受講する学生が制作した,おもちゃや小物の作り方を説明する小学生向けの動画について,初等教育教員養成課程美術選修3年の林 李奈さんが電話で出演し,動画制作のきっかけや工夫した点などを話しました。
- 8月25日(火)放送 ZIP-FM「Z-BIZ(ジービズ)」
中日新聞の記事をピックアップする「WHAT'S UP!中部」で,本学の演劇部「劇団 把゜夢」が創作会話劇のオンライン公演に初挑戦し動画投稿サイトYouTubeで公開したことが紹介されました。
情報誌
- 外国語教育講座 高橋美由紀教授が下記の雑誌に書評を寄せています。 「英語コンプレックス粉砕宣言」鵜飼玖美子,齋藤孝 著(中公新書ラクレ)
(広報課 広報?渉外係 飯濱美樹)
2020年9月7日 全学FD集会「教職大学院 認証評価に関するFD」を開催しました。
2020年09月14日
9月7日(月),教育学研究科 専門職学位課程(教職大学院)の主催で,全学FD集会「教職大学院 認証評価に関するFD」を開催し,対面で22人,オンラインで62人の教職員が参加しました。
本学は今年4月に,教員養成に係る機能を教職大学院に集約する大学院改組を行いました。これにより50人だった教職大学院の学生定員は120人に増加し,また多くの教員が新たに教職大学院を担当することとなりました。専門職大学院である教職大学院は5年以内ごとの認証評価が義務付けられており,本学も平成22年度,平成27年度,そして今年度,認証評価を受審しています。この「教職大学院認証評価」の評価基準について教職員で共有し,過去の評価内容を学ぶことで,教職大学院における教育の具体的なイメージを各教職員が持つことが,今回のFD集会の目的です。
司会者である外国語教育講座 松井孝彦准教授がFD集会の趣旨説明と教職大学院の認証評価の概要を説明したのち,認証評価における10の「基準領域」の中の主となる「基準」と「基本的な観点」について旧教職大学院に所属していた教員4人から説明されました。
各教員は理念,入試,教育,FD,実習など多岐に渡る基準領域と基準について,旧教職大学院ではどのような自己評価を行い,それに対してどのような評価や指摘があったかなど具体例を交えながら要点を分かりやすく説明し,会場の参加者は真剣に聞き入っていました。
各基準領域の説明後,教育実践高度化専攻(教職大学院)の専攻副代表であり,旧教職大学院の教員でもある鈴木健二教授より閉会のあいさつがありました。鈴木教授は認証評価にかかわってきた経験をもとに「基準領域の中で最も大切なのは『4学習成果?効果』です。どう学生を育てたか,それが学校にどのように反映されているかが重要で,それができなければ教職大学院の意味がありません。今年度の認証評価は主に旧教職大学院の成果ですから,新しくなった教職大学院の真価が問われるのは次の認証評価になります」と述べました。これまで旧教職大学院が積み上げてきた実績をもとに,これからの新しい教職大学院での教育をどのように発展させ進めていくか,その重みを再認したFD集会となりました。
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年9月13日 理科教育講座 星博幸教授が「日本地質学会論文賞」の受賞講演を行いました。
2020年09月16日
9月13日(日),一般社団法人日本地質学会の「日本地質学会2020年度顕彰?各賞表彰?記念講演」がYouTube Liveで実施されました。今年度の「日本地質学会論文賞」は本学の理科教育講座 星博幸教授が受賞しており,ビデオメッセージで受賞講演を行いました。
関連リンク
星教授の講演に先立ち,日本地質学会の磯崎行雄会長(東京大学教授)より,受賞論文について「星氏は自身の仕事も含めて,日本海拡大に関した多くの論文をコンパイルし,そのコンパイルから新しいアイデアを提案し立証した。『丁寧な地質調査をベースにした年代学的?古地磁気学的調査』の結実」と授賞理由が説明されました。
講演で星教授は,論文の内容とともに,ちょうど論文執筆時にインフルエンザにかかり,解熱後2~3日の短期間で執筆したというエピソードも披露しました。また,「つまみ食い的なサンプリングでも大まかなイメージはできますが,正確なことを知るには基礎に戻る必要があります。今回の新しい年代観は地道な研究の積み重ねで見えてきました。これからも丁寧な地質調査を大切に研究に取り組んでいきたいです」と話しました。
星教授,受賞おめでとうございます!
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年9月9日 男女共同参画ランチミーティング「テレワークを活用した子育て?介護と仕事の両立」を開催しました。
2020年09月23日
9月9日(水),男女共同参画ランチミーティング「テレワークを活用した子育て?介護と仕事の両立」を開催しました。本学では,新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組みとして,4月よりテレワークを導入しています。今回のランチミーティングは,企業におけるテレワーク活用の実態と,それによる子育て?介護の両立について知識を深め,教職員の間で情報共有することを目的としています。会場となった次世代教育イノベーション棟 AUEカキツバタホールには31人,リモートで18人の教職員が参加しました。
今回のランチミーティングは2部構成で実施されました。第1部は富士通株式会社 西日本ISB統括部 中部ビジネス部の鯨岡礼奈さんに講師としてリモート出演していただき,「テレワークを活用した育児と仕事の両立と富士通の『働き方改革』の実践のご紹介」と題して,鯨岡さんご本人のテレワーク活用の経験と同社の取り組みについてお話しいただきました。富士通では2017年度からテレワークの勤務制度を導入しており,新型コロナウイルスを契機にテレワーク勤務を勤務形態の原則としています。鯨岡さんは育児のために,テレワークが社内で少数派であったコロナ前よりテレワークを活用してきました。会社が整備したルールや機器などを利用して,事務所にいるときと同じ働きができたこと,通勤時間などの削減になったこと,育児中でも残業ができるようになったことなどを紹介し,「勤務状況が管理できないのでは」というよくある懸念についても,アウトプットを出さないといけないため,むしろ自律的?計画的に働くようになったと肯定的に話されました。
第2部は座談会形式で実施し,参加した教職員が4月から実施している本学のテレワークの状況について意見交換を行いました。自分たちが感じた課題を富士通ではどのように解決しているのかが参加者の興味の中心となり,フレックス制度導入の経緯,過去の紙媒体資料の取り扱い,残業の判断基準,ネットワーク費用の負担,テレワークの費用対効果などさまざまな角度から質問が出されました。特に,出勤者の負担増により生じる出勤者とテレワーカーとの温度差の解消法はどのようなものがあるか,という質問に対して,鯨岡さんは「テレワークが少数派だったときにはギクシャクしたりすることもありました。そうなるとテレワークすることに引け目を感じたりすることにもなります。富士通では『ICT?ファシリティ』『制度?ルール』『意識改革』の三位一体での取り組みを進めてきましたが,『意識改革』が最も重要だと思います。テレワークは介護?育児をする人たちだけのものではなく,皆がやるもの,自分ごととして考える必要があります」とお話しされました。
今回のランチミーティングに本学の担当者は「IoT分野において最先端を走る企業の取り組みや生の声をお聞きする機会を設けていただき,とても感謝しています。今後は,こういった企業の取り組みをうまく取り入れ,国立大学に合ったスタイルを作り上げていくことが重要と考えています」と話しています。
(広報課 副課長 古田紀子)
2020年9月24日 「全附属学校園教員FD研修会」を開催し,後藤事務局長が講演しました。
2020年09月30日
9月24日(木),後藤博明理事?副学長?事務局長が講師となり,附属高校において「全附属学校園教員FD研修会 -奨励研究の申請に当たって-」を開催しました。
今回の講演の目的は,科学研究費補助金のうち,附属学校の教員が対象となる奨励研究の申請書をはじめ,校内研究集会の研究計画調書などの書き方についてヒントを得てもらうことです。公立学校の教員にも役立つものとして,広く呼び掛けたところ,附属高校会場およびオンラインで結んだ名古屋?岡崎地区での遠隔視聴で,多くの教員が参加しました。また,録画配信も行っており,全教員が視聴可能(学内限定)です。
講演では,奨励研究に重点を置き,不採択になる主なケースや申請書記載時のポイント,研究目的の明確化,申請書に書くべき内容の具体性や見やすさの重要性などについて説明があり,科研費申請書にとどまらず,ポイントを押さえて書類を書くことの大切さを再認識できた有意義なFDとなりました。
なお,本学では昨年度から,附属学校も含めた全学の科研費申請書を,事務職員によりブラッシュアップする取り組みを「科研費SD」として行っており,本年度は事務局長以下約40人が参加する予定です。
(附属学校課長 佐藤重成)