News & Topics:2019年09月掲載分
2019年8月3日,10日,28日に「ひらめき☆ときめきサイエンス2019」を開催
2019年09月 2日
日本学術振興会?愛知教育大学共催『ひらめき☆ときめきサイエンス2019(科学研究費助成事業)』を愛知教育大学自然科学棟にて開催しました。
8月3日(土)に地学教室にて開催された,高校生を対象とした「夏の星空探訪と天の川銀河ブラックホール探査」(実施者:高橋真聡教授)では,高校生22人,中学生8人が参加しました。講義でブラックホールについての理解を深め,実際の観測データを用いた演習問題に挑戦して研究の疑似体験をしました。日が暮れてからは大学屋上の天文台で天体観望会を開催し宇宙を肌で感じてもらう機会となりました。星空の下では参加者と講師?協力学生の距離が近くなりディスカッションの時間にもなりました。
8月10日(土)に開催した小?中学生を対象とした「フィールドワークに行こう!-地層と化石の調査から大地の成り立ちを探る-(実施者:星博幸教授)では,小学生13人,中学生12人が保護者と参加しました。参加者は教室で地層と化石の説明を聞き,各自で地層観察用の粒度版を作成したあと,大型バスで岐阜県瑞浪市の観察地へ向かいました。観察地では,粒度版を使用して地層をつくる岩石の種類を調べたり,自分で掘り出した化石を調べて1800万年前の環境復元にチャレンジしたりしました。
8月28日(水)地学教室にて開催された,中高校生を対象とした「"天気予報のツボ":実況?予報データの分析実習や気象実験と合わせて学ぶ」(実施者:田口正和准教授)では,高校生6人,中学生12人が参加しました。まず,講義では天気予報の実体?仕組みが分かりやすく説明され、その後気圧?上昇流?凝結の実験をしました。さらに,気象予報士の先生から現場でも使用される資料を用いて天気変化の読み取り?予報文作りを教えていただき,参加者自身で天気予報を出し検証を行いました。
科学研究費助成事業による研究成果を,未来を担う若い世代に分かりやすく還元する『ひらめき☆ときめきサイエンス』に,参加者からは「実験や体験できたことが良かった」「解説が分かりやすく興味が持てた」という声が多く寄せられました。
(学術研究支援課 研究支援係 杉村和美)
2019年8月19日 愛知県教育委員会委託事業 平成31年度キャリア教育コーディネーター活用事業「キャリア?ブリッジ」を実施しました。
2019年09月 6日
8月19日(月)の午後,県内28校から希望した20人の高校生が,附属図書館模擬授業ルームにて実施した「キャリア?ブリッジ」授業に参加しました。この事業は愛知県教育委員会から「キャリア教育コーディネーター活用事業」の一環としてNPO法人アスクネットが受託?運営している取り組みで,大学の学びと将来をつなげ,キャリア教育を促進することを目的として昨年度から実施され,本学もそのうちの一校として昨年度から参加しています。
参加する高校生は半日間,大学での学びを体験し,後日大学での学びを生かすことができる職場で体験学習を行い,学ぶことと働くことのつながりについて考えていきます。
今年本学で体験した生徒たちは,アイスブレイクでお互いの距離を縮めた後,「教師に向いている人とは?」というテーマでこれからの時代の教師に求められる力について学習しました。そしてグループで対話した後,これからは教師以外にも学校を支える人が必要になってくることについて講義を聴き,どんな人が学校や教育にかかわったらよりよい社会になっていくのかをグループで考え,発表しました。
講義の冒頭で「グループワークは苦手...」と緊張気味に話していた生徒たちも,大学生たちのファシリテートの下で自分の考えをしっかりと伝えたり,他者の意見を聞いたりしながらワークに積極的に参加し考えを深めてくれていました。
また後半には大学生たちとの対話の時間も設け,今まさに大学で学んでいる大学生がどのように進路を選択してきたのか,そしてこれからのキャリアをどう考え行動しているのかについて話を聴き,高校生のいま,自分たちが何を考えこれからのキャリアを考えていけばよいのかヒントを得る時間となりました。
高校生たちは,「大学生でも迷うんだ」と気づいたり,「自分なりに目的意識を持つことが大切」「大学生活をどう送るのかは自分次第」という大学生たちの話を聴いたりして,自分ももっと行動を起こしていこうと決意を新たにしていたのも印象的でした。
本学キャリア教育履修モデルから参加した6人の大学生も,日ごろ自分たちが学んでいることを高校生に伝えることで,改めて自分を振り返るきっかけになり,これからのキャリアを考えるよいヒントになったようです。
この後,生徒たちは教育支援を行っているNPO法人などで体験活動を行い,学びを深めていくそうです。数年後,生徒さんたちがしっかりと自分で自らのキャリアを選択できていることを祈っています。
(学校教育講座 講師 高綱睦美)
2019年8月分 本学掲載の新聞記事紹介
2019年09月 9日
2019年8月に掲載された新聞記事は13件,テレビ番組は2件,Webサイトは1件,情報誌は1件です。
このほかに紹介された記事等あれば広報まで情報をお寄せください。
新聞記事
- 本学非常勤講師 上井靖氏が出演するイベント(8月5日(月)開催)の告知が掲載されました。夏休み企画「未来を創る学びとは?」(元文部科学省次官 前川喜平氏との対談)
- 県吹奏楽コンクールの結果が掲載されました。本学は大学の部で金賞を受賞し,9月に開催される東海吹奏楽コンクールへの出場を決めました。
【8月5日(月) 朝日新聞朝刊25面】
【8月18日(日) 朝日新聞朝刊12面】
- 読売新聞社,日本書芸院主催第24回全日本高校?大学生書道展の受賞者が掲載されました。初等教育教員養成課程 日本語教育選修1年の三浦明香(みうらはるか)さんが書道展賞を受賞。
【8月6日(火) 読売新聞朝刊24面】
【8月19日(月) 読売新聞夕刊8面】
- 連載記事「疑問解決モンジロー」で,アサガオが小学校の教材に使われることについて,野田敦敬理事?副学長の解説が掲載されました。
【8月7日(水) 朝日新聞朝刊25面】
- 連載記事「グローバル愛's」で,教育学研究科 発達教育科学専攻 情報教育領域の胡 石帆(コ セキハン)さん(中国?桂林市出身)が紹介されました。
- 岐阜陸協強化記録会(8月10日(土)岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催)の成績が掲載されました。女子三段跳びで初等教育教員養成課程 保健体育選修3年の清水雪花(しみずゆきか)さんが1位を獲得。
- 知多市制50周年に向けて選定中のロゴマークについての記事で,本学と県内の5大学の学生がデザインの考案に関わっていることが紹介されました。
- 社会教育講座の阿部亮吾准教授が座長を務める地下鉄駅名称懇談会で,名古屋市営地下鉄の6駅の名称変更が検討されていることが紹介されました。
- 最高裁判所の大法廷がアスベストの除去工事のため使用中止になっている件について,保健体育講座の榊原洋子准教授がコメントしました。
【8月21日(水) 朝日新聞朝刊27面】
- 8月9日(金)に「形状記憶合金」の特性を学ぶ体験講座が大府市で開催され,技術教育講座の北村一浩教授が講師を務めました。
- 8月23日(金)に岐阜盲学校で開催されたオープンキャンパスに参加した,特別支援学校教員養成課程3年の山下佑海さんのコメントが掲載されました。
- 第62回東海陸上競技選手権大会(8月24日(土),25日(日)三重県の県営総合競技場で開催)の成績が掲載されました。女子400mで初等教育教員養成課程保健体育選修4年の松本扶弥(まつもとふみ)さんが1位を獲得。
- 大学入試に英語民間試験を利用する記事の中で,東海地方の大学の一般入試で英語民間試験を加点で用いる大学として本学が紹介されました。
テレビ番組
- 8月14日(水)放送 ケーブルテレビキャッチネットワーク「KATCH TIME 30」
「子どもたちに科学の楽しさを伝える訪問科学実験」と題して,夢と学びの科学体験館(刈谷市)で行われたイベントでAUEパートナーシップ団体「訪問科学実験わくわく」の学生たちの様子が放送されました。
- 8月25日(日)放送 東海テレビ「メッセージ1」(メッセージワン)
社会貢献活動を紹介するコーナーで,読み聞かせチーム「よみっこ」の学生が参加した,ナディアパーク内の子育て支援中核施設「758キッズステーション」でのイベントの様子が放送されました。
Webサイト
- 8月7日(水)付 掲載 朝日新聞「2030SDGsで変える」(持続可能な開発目標)
「あの本読んだ?-ロービジョンの子にも,友だちとの会話を楽しんでほしい-」と題して特別支援教育講座の相羽大輔講師がロービジョンを取り巻く学習環境や教育支援について語っています。
情報誌
- 教職実践講座 高橋美由紀教授が下記の本に書評を寄せています。
「評価が変わる,授業を変える」 髙木展郎 著 (三省堂)
(広報?地域連携課 広報?渉外係 飯濱美樹)
2019年8月31日?9月1日 ダンス部が「アーティスティック?ムーブメント?イン?トヤマ2019」にてUホール賞(奨励賞)受賞
2019年09月11日
ダンス部が8月31日(土)?9月1日(日)に富山県で行われた「アーティスティック?ムーブメント?イン?トヤマ2019 第22回少人数による創作ダンスコンクール」に出場し,全国10位に相当するUホール賞(奨励賞)を受賞しました。
同大会は創作ダンスの全国大会で,今年は30大学,60チームが参加。ダンス部は「Nightmare」と「ペイ?フォワード」の2作品で出場し,「Nightmare」がUホール賞(奨励賞)を受賞しました。ダンス部は同大会では2015年以来2度目の受賞となりました。作品「Nightmare」は男女5人の作品で,夢の中から抜け出せない恐怖を表現し,自由な発想に基づくユニークな表現方法が高く評価されました。この作品を主に創作した山田桃さん(国際文化コース4年)は「今回このような賞をいただき,とてもうれしく思います。創作過程において,多くの方々に支えられていることを改めて感じました。感謝の気持ちを忘れず,今後もダンスの魅力を伝えていきたいです」と話しています。
(保健体育講座 講師?ダンス部顧問 成瀬麻美)
2019年7月31日 FD集会「授業支援アプリ『ロイロノート?スクール』を使ったワークショップ」を開催
2019年09月27日
7月31日(水),本部棟第一会議室において,ICT教育基盤センターと教職キャリアセンターの共同主催によるFD集会を開催しました。教職員?本学学生?公立学校教員?一般から59人が参加しました。
講師に株式会社LoiLo ICTコンサルタント澁谷洋平氏をお招きし,ロイロノート?スクールを使ったワークショップを行いました。ロイロノート?スクールはすべての授業で使える「思考力」「プレゼン力」「英語4技能」育成ツールです。自分の考えや写真?動画などをカードとして簡単に作成することができ,それらを先生に提出したり生徒同士で共有したりすることも簡単にできます。昨年度もロイロノート?スクールのワークショップを開催しましたが,今年度は教師の立場から授業で利用するためのワークが新たに加って,より発展的な内容での開催となりました。昨年度に引き続いての参加者も複数いました。
ワークショップでは,初めに操作方法の練習も兼ねて,自己紹介用の発表資料を作成しました。カメラで自分の顔を撮ったり,文字を入力したり,Web検索をしてキャプチャしたりすることで新しいカードを作成しました。それらのカードを指でつなげていくことで簡単に発表資料の作成ができました。また,講師への提出や,提出された参加者のカードの講師による一斉配布などの体験も行いました。動画の提出もできることから,英語の自己紹介を提出する課題も体験し,さまざまな教科での活用の可能性が示されました。
次に,シンキングツールを使う活動を行いました。座標軸を使って名古屋のラーメン店の分類を行い,グループで話し合って新しいラーメン店を提案するワークを実施し,最後にグループで考えた意見を参加者全員で共有しました。
その後,今回のメインである,教師役の体験を行いました。グループを1つの教室に見立て,教師役と生徒役に分かれて課題の作成や提出を自由に行いました。教師役は自由なテーマで課題を出題し,グループでの楽しいワークとなりました。
来年度より小学校において新学習指導要領が全面実施となります。学部?大学院でのアクティブ?ラーニングの実践に加え,主体的で対話的な深い学びを実現できる教員の養成に向け,「主体的?協同的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクトでは,引き続きFDの企画や取り組みを進めていきます。
(「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 齋藤ひとみ)
(企画課 教育企画室 教育企画係)
2019年9月18日 ハト追い払いのために鷹匠が来学!
2019年09月27日
鷹匠が腕を出すと,翼を大きく広げすべるように滑空して降りてくる一羽の鷹。まるでテレビのワンシーンのような光景がAUEスクエアで展開しました。9月18日(水),本学のハト駆除のために来学した株式会社グリーンフィールド所属の鷹匠?佐藤稔さんとそのパートナーの赤鬼(せき)です。
本学の自然科学棟にはここ数年,何十羽ものハトが巣を作り,大学はその糞害に悩まされていました。自然科学棟の改修工事を機会にハトを追い払うこととなりましたが,網の設置などで建物の外観デザインを損ねたくない,と考えていた施設担当者が偶然鷹匠のことを報道番組で知りました。コストや効果などさまざまな観点から検討した結果,鷹匠に依頼することとなりました。
赤鬼は4才のハリスホークのメスで,何度も実践を踏んだベテランです。織田信長の鷹匠役でNHKのドラマにも出たことがあるという佐藤さん。当時訓練中だった赤鬼の名前は信長の幼少時のあだ名から漢字をつけました。訓練前の鷹は恐怖心が強く,最初は人間の手からエサを食べることすら怖がりますが,時間をかけて克服させていくそうです。また,野生の鷹は効率的な狩りのため,必ずしとめられる獲物しか追いませんが,そうでない獲物でも追うようにするなどさまざまな訓練を積んでいます。当日も佐藤さんの指示に従い,赤鬼は何度も大空を飛びました。
ハト追い払い作業は鷹で追うだけでなく,ワナでの捕獲も併用して行われました。9月7日(土)から作業をはじめ,この日が最終日でしたが,ハトの巣となっていた自然科学棟には最後にワナにかかった3羽以外,あれほどいたハトの姿は無くなっていました。鷹匠に依頼した担当者は「鷹による伝統的な鳥害対策の効果を実感しました。また,鷹の習性や鷹匠ならではの苦労話なども聞くことができ,新鮮な体験をさせていただきました」と話しています。
自然科学棟の改修は来年度より開始予定です。
(広報?地域連携課 副課長 古田紀子)