2019年8月19日 愛知県教育委員会委託事業 平成31年度キャリア教育コーディネーター活用事業「キャリア?ブリッジ」を実施しました。
2019年09月06日
8月19日(月)の午後,県内28校から希望した20人の高校生が,附属図書館模擬授業ルームにて実施した「キャリア?ブリッジ」授業に参加しました。この事業は愛知県教育委員会から「キャリア教育コーディネーター活用事業」の一環としてNPO法人アスクネットが受託?運営している取り組みで,大学の学びと将来をつなげ,キャリア教育を促進することを目的として昨年度から実施され,本学もそのうちの一校として昨年度から参加しています。
参加する高校生は半日間,大学での学びを体験し,後日大学での学びを生かすことができる職場で体験学習を行い,学ぶことと働くことのつながりについて考えていきます。
今年本学で体験した生徒たちは,アイスブレイクでお互いの距離を縮めた後,「教師に向いている人とは?」というテーマでこれからの時代の教師に求められる力について学習しました。そしてグループで対話した後,これからは教師以外にも学校を支える人が必要になってくることについて講義を聴き,どんな人が学校や教育にかかわったらよりよい社会になっていくのかをグループで考え,発表しました。
講義の冒頭で「グループワークは苦手...」と緊張気味に話していた生徒たちも,大学生たちのファシリテートの下で自分の考えをしっかりと伝えたり,他者の意見を聞いたりしながらワークに積極的に参加し考えを深めてくれていました。
また後半には大学生たちとの対話の時間も設け,今まさに大学で学んでいる大学生がどのように進路を選択してきたのか,そしてこれからのキャリアをどう考え行動しているのかについて話を聴き,高校生のいま,自分たちが何を考えこれからのキャリアを考えていけばよいのかヒントを得る時間となりました。
高校生たちは,「大学生でも迷うんだ」と気づいたり,「自分なりに目的意識を持つことが大切」「大学生活をどう送るのかは自分次第」という大学生たちの話を聴いたりして,自分ももっと行動を起こしていこうと決意を新たにしていたのも印象的でした。
本学キャリア教育履修モデルから参加した6人の大学生も,日ごろ自分たちが学んでいることを高校生に伝えることで,改めて自分を振り返るきっかけになり,これからのキャリアを考えるよいヒントになったようです。
この後,生徒たちは教育支援を行っているNPO法人などで体験活動を行い,学びを深めていくそうです。数年後,生徒さんたちがしっかりと自分で自らのキャリアを選択できていることを祈っています。
(学校教育講座 講師 高綱睦美)