2022年8月19日 「第2回親子プログラミング教室」を開催!
2022年08月31日
8月19日(金)、愛知教育大学と丸善雄松堂(株)およびテクノホライゾン(株)エルモカンパニーは、T-FACE(豊田市駅西口)において「第2回親子プログラミング教室」を開催しました。子どもたちの夏休み中に開催されたこのイベントは、夏休みの宿題として作品を制作することを目指して、午前、午後の部に合計25組の親子が参加しました。
最初に、新津勝二理事?副学長による開会あいさつが行われ、愛知教育大学の紹介とプログラミング教室開催の趣旨が説明されました。次に、教職キャリアセンター中池竜一准教授による『小学校におけるプログラミング教育のねらい』に関する分かりやすい講演が行われ、「みなさん、たくさん失敗してください。何回もやり直しして出来た作品をみんなに自慢してください」と子どもたちに向けて優しく語りかけました。
その後、参加者はロボットを使った作図方法の説明を受け、約60分間、曲がる角度や曲線の動作時間などを親子で楽しそうに話し合い、オリジナルの図柄を何度も作り直していました。その結果、完成した図柄はその場で大きなスクリーンに映し出され、子どもたちからは、難しかった点や工夫した点などの感想が発表されました。2回目となる本イベントは、インターネットによる申込者が定員を超えるほどの人気で、その楽しさと効果がさらに明らかになる会になりました。
【参加者の感想】
〇子ども ●保護者
〇いろいろと書くことができて楽しかった。
〇むずかしいと思ったけどブロックの組み合わせで簡単にできた。
〇夏休みの宿題ができてうれしかった。
●幾何学図形は簡単に書けますが、具体物を描くのは難しかった。
●プログラミングを学ぶ機会を持たせることができて良かった。
●親である自分がプログラミングを学んでみたかった。
【中池准教授の講評】
試行錯誤の楽しさを体験してもらうことで、プログラミングに興味を持ってもらうことが今回のねらいの一つでした。好きな絵を描くという課題には正解がないため、突然の自由が与えられた親子は最初戸惑いがちです。ある親子は三角形とシンプルな曲線だけでジンベイザメのイラストを表現できないかと試みました。またある親子は、四角形を描くプログラムを改造して角度や繰り返し回数を変えるとどうなるかを試しました。適当にプログラミングして偶然かっこいいパターンができたので、それをモチーフにより良い幾何学模様を模索する親子もいました。
自由に活動することで自分だけの目標を見つけ、試行錯誤を繰り返しながらその目標に近づけていくという創造的なプログラミング活動は、単元目標が定められ時間が限られている小学校の既存教科の中ではなかなか体験しづらいと考えられます。また、親子で一緒に悩みながら作品を完成させるという成功体験も、夏休みのイベントとして印象的だったのではないでしょうか。プログラミングは楽しいという体験は、今後、小中高と段階的に情報活用能力を学ぶ上で、良い動機づけになると考えられます。これをきっかけに、それぞれの家庭でプログラミングを学ぶ機会を増やしていただければ何よりの喜びです。
(理事?副学長 新津勝二)