2021年3月19日 本学学生の描いた黒板アートがみよし市立中部小学校の卒業式をお祝いしました。
2021年03月25日
3月19日(金),みよし市立中部小学校の卒業式が開催され,愛知教育大学で美術を専攻する学生4人が制作した黒板アートで卒業生たちをお祝いしました。
これは,新型コロナウイルス感染症の影響でさまざまな行事が中止となり,活動が制限された中で学校生活を送ってきた中部小学校の子どもたちの思い出にと,同小学校PTAが企画し,本学の美術教育講座 松本昭彦教授ゼミに依頼したもので,同ゼミ3年生の鈴木 雅(すずき みやび)さん,奥村 希(おくむら のぞみ)さん,木全紗代(きまた さよ)さん,小林可怜(こばやし かれん)さんの4人が制作しました。
学生たちは普段は油絵などを描いており,黒板アートに挑戦するのは今回が初めてでした。学生たちは,PTAの方々と相談して描く内容を「織田信長」「ジブリのキャラクター」「仰げば尊し」「中部小学校の校舎」に決め,一人一枚ずつを担当しました。2月の初めよりまず紙でアイデアスケッチを作成し,その後,約1か月かけて黒板による制作を進めました。制作は本学の絵画実習室で行いましたが,PTAの方々が本学に何度も足を運んで進捗状況を確認したり,キャラクターの使用許可をスタジオジブリから得てくださったりと,大変ご協力いただきました。描いているうちにチョークが太くなってしまい,細かいところが描きづらかったり,通常は白い紙に黒で描くなど暗いところに色を置くのに対し,黒板では暗い色の黒板に明るい色を置いて描くことになるという難しさがあったりと,学生たちは試行錯誤しながらも懸命に取り組みました。
そして卒業式前日,子どもたちが下校した後,PTAの方々は中部小学校に搬入された4枚の黒板アートを,卒業生が通る廊下に設置しました。翌日,登校して黒板アートを発見した子どもたちは,最初は黒板にチョークで描かれているということが分からなかったようですが,PTAの方々がチョークで描かれていることを伝えると,「えっ!うそぉ?すごい!」と驚いたそうです。今回の取り組みに,学生たちは「新鮮な体験だった」「将来教員になった時にも描いてあげたい」と話しています。さまざまな人がかかわって作り上げたこのサプライズが,子どもたちの思い出の一つとなれば幸いです。
(広報課 副課長 古田紀子)