2017年8月21日「平成29年度 理科観察実験?指導力向上セミナー」を開催
2017年08月30日
8月21日(月)に,自然科学棟において現職小学校教員を対象とした「理科実験?指導力向上セミナー」を開催しました。
新学習指導要領では,新たな内容が含まれてくるばかりではなく,自然の事物?現象についての問題を,科学的に解決するのに必要な資質?能力の育成内容として,児童の観察?実験に関する基本的な技能習得が強く求められています。
この「理科観察実験?指導力向上セミナー」は,児童の観察?実験に関する基本的な技能習得に加え,教員の理科の指導に対する苦手意識の克服や,実験中の事故防止など,理科の指導力向上を目的に,公益社団法人日本理科教育振興会が主催し,本学科学?ものづくり教育推進センターおよび全国小学校理科研究協議会が共催しました。
講座は,実際に小学校の理科の授業で行われる内容を中心に,生命(生物),粒子(化学),エネルギー(物理),地球(地学)の4分野で実施されました。
生命(生物)分野では「顕微鏡の使い方基礎」として,メダカの生卵を用いて,顕微鏡の使い方の基礎および観察方法についての講義?実習を行いました。
粒子(化学)分野では「化学薬品と実験器具の取り扱いの基礎」として,小学校の実験で使用する化学薬品の取り扱い上の注意点や,実験機器具の取り扱い方法についての講義や実験を行いました。
エネルギー(物理)では「小学校電気?電流単元完全マスター」として,授業で使う器具を受講生が使用しながら,電気?電流についての知識の確認,指導法や実験器具の取り扱いを中心に講義?実習を行いました。
地球(地学)分野では「大地の成り立ち?地震?火山単元完全マスター」として,過去に日本で発生した巨大地震を参考に,地震で発生する液状化現象のメカニズムや模型による実験などについて講義や演示実験が行われました。
受講者は,教員歴1~3年の方が多く,中には教員歴15年を越える方の参加もあり,知らなかったことや忘れてしまったことなど,学び直すことができたという声が多く寄せられました。
(広報?地域連携課 地域連携係 渡邊伸彦)