2017年2月20日 第12回アカデミックカフェを開催
2017年03月08日
2月20日(月)17時15分から教育未来館3階多目的ホールにおいて,第12回アカデミックカフェを,地域社会システム講座 野地恒有教授を講師として開催しました。
今回は,「〈改造された自然〉を育て,楽しむ~金魚?菊?朝顔から見た都市の文化~」をテーマに野地先生から,「金魚のイメージ」,「金魚飼育鑑賞の文化」,「〈改造された自然〉を育て,楽しむ世界」の3つのプログラムによる講演が行われました。
まず始めに,日本と中国における金魚のイメージとして,金魚をモチーフにした切り絵や飾りなどを示しながら両国における金魚の分類や命名の仕方の違い等の説明があり,続いて,日本におけるトサキンやジキンの理想の形への改造について,実物資料や写真を示しながらわかりやすく説明がありました。理想形にするため閉鎖的空間でトサキンを飼育することや,ジキンの理想形への改造例では,調色という改造技術で色のついたうろこを人工的にはぎ取っているという説明に参加者は,興味深く耳を傾けていました。
後半では,「〈改造された自然〉を育て,楽しむ世界」として,観賞用菊や名古屋朝顔を例に,人々の理想の形にはめ合わせるといった改造技術が紹介されました。
当日の講演内容の概要については,本学ホームページの(「特色ある研究集会,受託研究の紹介」)に公開しています。
(研究連携課 副課長 前川由光)