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2016年1月9日 社会科教育講座 嶺崎寛子准教授の著書が,第10回女性史学賞を受賞

2016年02月05日

授賞式の様子授賞式の様子

1月9日(土),本学社会科教育講座 嶺崎寛子准教授の著書が第10回女性史学賞に選ばれ,京都テルサで授賞式が開催されました。

女性史学賞は,女性史のより一層の発展を図るため,文化功労者の脇田晴子氏の提唱で2005年に創設されたものです。毎年,歴史学のみならず,文学?社会学?文化人類学?美術史学など広い分野から,ジェンダー的視点をもつ優れた研究が「女性史学賞選考委員会」により選定されます。今まで,10年間で17人の研究者が受賞しています。

嶺崎准教授の受賞作「イスラーム復興とジェンダー―現代エジプト社会を生きる女性たち」(昭和堂)は,一般家庭での10カ月間の住み込み調査を含む,のべ4年10カ月にわたる現地調査をもとに,ムスリム女性の生の声を拾い上げ,祈りや巡礼,断食などの宗教実践を追い,主体的にムスリムであり,かつ女性であることの当事者にとっての意味を活写しました。本書で資料として用いている,イスラーム法に基づく法律相談電話に寄せられた質問と回答は,市井のムスリムの発想やものの見方を雄弁に物語る,貴重かつ大変面白いものです。

(研究連携課 副課長 加藤信也)

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