2015年10月31日~11月1日 「第10回東アジア教員養成国際シンポジウム」を開催
2015年12月18日
10月31日(土)~11月1日(日)に,名古屋国際センター(名古屋市中村区那古野町)において,第10回東アジア教員養成国際シンポジウムを開催しました。日本?中国?韓国?台湾?モンゴルの教員養成大学等から220人を超える学長?副学長ならびに教員養成関係の研究者が参加して,「グローバル時代における教員養成の高度化」をメインテーマに掲げ,教職大学院や既設の大学院修士課程のあり方,Ed.D.型を含む博士課程の展望等について議論しました。
後藤ひとみ学長の開会あいさつの後,来賓の愛知県知事大村秀章氏から「本シンポジウムが本県の教育施策にとっても実のあるものになること」,また,文部科学省高等教育局審議官の義本博司氏から「東アジアにおける教員養成の質向上を図る観点から,この事業がさらに発展されること」について期待が寄せられました。
基調講演では,梶田叡一奈良学園大学長から「情報と人の往来が地球大で行われるグローバル時代における教師教育も,多文化共生感覚の涵養(かんよう)と日本の伝統文化に関する基礎教養に力を入れることも不可欠な課題」と説明がありました。
シンポジウムでは,「グローバル時代における教員養成-現職教員のためのEd.Dと修士課程を中心に」,「教員養成の高度化と6年一貫教員養成コース」,「香港における学校教育のための人材養成」,「韓国教員養成制度の現状」の4テーマについて発表があり討論されました。午後の部および2日目では,ポスターおよびオーラルセッションが行われました。
セッション終了後の歓迎レセプションでは,学生によるアカペラコーラス,職員によるマジックショーに続き,刈谷市の中?高生を含む和太鼓グループによる迫力ある演奏や体験が行われ,参加者の多くが楽しみました。
本シンポジウムによって,参加国に共通する教員養成に関する諸課題,固有の事情についても活発に意見交換がなされ,東アジア地域における教員養成分野での交流の一層の進展につながる機会となりました。
(高度教員養成支援課長 伊藤純一)