News & Topics:2015年09月掲載分
- 後期教育実習事前指導が開始されました。
- 2015年8月2日 シンポジウム「発達障害支援におけるタテの連携を考える」を開催
- 2015年8月1日 第3回愛教送球祭(ハンドボール指導交流会)を開催
- 2015年8月7日~22日 教員免許状更新講習,制度改正を前に7年目の実施
- 2015年8月25日 平成27年度IDE大学セミナー話題提供で学長が司会を担当
- 2015年7月23日 「中高生の科学研究実践プログラム」に附属高校の企画が採択
- 2015年8月5日 附属学校の安全対策に関する研修会を実施
- 2015年8月10日,11日 高大連携:サマー?スクールを実施
- 2015年8月20日~28日 インターンシップを実施
- 2015年9月4日 学長らが大村秀章愛知県知事と懇談
- 2015年8月8日,9日 「ひらめき☆ときめきサイエンス2015」を開催
後期教育実習事前指導が開始されました。
2015年09月 1日
9月28日(月)から実施される教員養成課程3年生および大学院2年生(小学校教員免許取得コース学生)の教育実習に向けて,8月21日(金)から事前指導が始まりました。
初日は,参加学生は午前に学内の担当教員から「教育実地研究の意義」「障害をもった児童等の理解」「実習生の健康管理」の各講義を受けた後,午後は公立学校の校長および教務主任の先生から「教育実習で何をどのように学ぶか」のタイトルで教育現場の実情や経験を踏まえた講話を聞き,教育実習参加のモチベーションを上げていく第一段階となりました。
教育実習事前指導は,前述の全体指導を含め,各選修?専攻ごとに実施される授業の構造や流れの説明,学習指導案作成の指導等の内容で進められていきます。また実習開始までの間に実習校ごとの事前出校日も設定されており,参加学生は万全な教育実習への準備が望まれるところです。
(教務課 教育実習担当係長 中島 浩)
2015年8月2日 シンポジウム「発達障害支援におけるタテの連携を考える」を開催
2015年09月 1日
8月2日(日),本学教育未来館において,平成27年度文部科学省委託事業「発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業」の一環でシンポジウム「発達障害支援におけるタテの連携を考える」を開催しました。後藤ひとみ学長からのあいさつ,司会の三谷聖也准教授(教育臨床学講座)からの趣旨説明が行われたのち,第1部で「タテの連携」の課題と取り組みについて各界で活躍中のシンポジストより話題提供がなされ,第2部で吉岡恒生教授(障害児教育講座)をコメンテーターにシンポジストと参加者を交えディスカッションが行われました。参加者は,教育委員会?学校教職員,大学院生など92人。アンケートでは「タテの連携」の必要性の理解を得ることができたとの多くのお声をいただきました。
各シンポジスト(敬称略)から提供された話題の概要は以下のとおりです。
第1部
「小1プロブレムと中1ギャップへの予防的アプローチ」
岐阜大学教育学部 助教 板倉憲政
幼稚園教諭へのアンケートや小1プロブレム?中1ギャップに関する研究?支援経験を通したタテの連携上の課題が話されました。各校での発達障害支援や連携への懸命な努力の反面,伝達される情報の乏しさ(うまくいった対応,連携者や保護者の情報の少なさ等),情報の一方向性等による不信感,伴う「悪循環」の存在が指摘されました。幼?小の子ども同士の交流による予防的効果や可能性についてもお話いただきました。
「小学校からのキャリア教育」
愛知教育大学学校教育講座 講師 高綱睦美
「キャリア教育」導入の背景,タテの連携が目指されてきた経緯,複数市における先駆的な取り組みの紹介がなされました。特定の職業上必要な技能に限らず,子どもたちが将来,社会とかかわる中で求められる汎用的な力や資質に着目した長期的な視点での小学校段階からの「キャリア教育」の意義が指摘されました。これは学校段階を越えた一続きの発達支援を想定し,各段階での教育目標設定に重要であることから,発達障害支援のタテの連携を考える上でとてもヒントになるものでした。
「中高大連携の課題と取り組み」
愛知県立瑞陵高等学校 教諭 立松容子
高等学校における特別支援教育推進上の課題についてお話しいただきました。通学?履修?人間関係?教員との距離などの変化に伴う「高1クライシス」現象の生じやすさ,発達障害のある生徒のこの体験の大きさなどが指摘され,ガイダンスの充実?合格発表日からの連携?中高の連絡会や研修会の設立などが提案されました。大学との連携に関しては,大学窓口や受け得る支援内容をあらかじめ高校と本人が知っておくなど,円滑なタテの連携への可能性をご提案いただきました。
「ライフデザイン支援シートの開発と今後の展望」
愛知県総合教育センター相談部 教育相談研究室長 松原正明
不登校と発達障害の関連に関する研究の副産物として開発された「ライフデザイン支援シート」の意図や意義についてお話いただきました。これは「一人では書けないシート」のため,教員同士の連携必然性の自覚や参加意識の喚起,会議の過程?見立てや方針?役割分担といった支援の設計図の可視化のメリットなどが考慮され,デザインに工夫が凝らされたもので,タテの連携への活用可能性も提案いただきました。なお,このシートは本事業で作成されたテキスト『発達障害のライフデザイン支援〔連携支援篇〕』に収録され愛知県内外の管理職?研修担当教職員等の教育関係者に成果普及されており,一連の研究成果は次の URL にも掲載されております。
発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援?教職員の専門性向上事業(外部サイト)
第2部
学校間の文化差,保護者の障害受容の過程などを見据えながらのタテの連携,本人の自己決定の支援,これらを通した二次障害予防の重大性,そして教員のかかわりを通した振り返りの必然性などを考えさせられるディスカッションが展開されました。
(教育臨床学講座 准教授 三谷聖也)
2015年8月1日 第3回愛教送球祭(ハンドボール指導交流会)を開催
2015年09月 4日
昨年に引き続き,中学?高校生を対象にしたハンドボール指導交流会を8月1日(土)に本学グラウンドで開催しました。
山下純平ゼミの学生を中心に企画?運営を行い,ハンドボール部員が指導にあたりました。
当日の参加者は中?高校生,山下ゼミOB?OGのスタッフ,学生スタッフを含め,約170人という昨年と同様に大規模なものとなりました。内容は,初心者にとって大切な技術指導を中心に交流試合などハンドボールの楽しさを味わえるように行いました。
この日は35℃を超える暑い1日でしたが,中学生,高校生ともに最後まで元気よく笑顔でハンドボールに取り組んでいました。大学生にとっても非常に良いハンドボールの指導経験になりました。また,安全管理も徹底して行い,大きな事故なく終えることができたことは,今後のさまざまな実践の場に役立つと考えます。
来年以降も継続的に開催していきます。
(保健体育講座 講師 山下純平)
2015年8月7日~22日 教員免許状更新講習,制度改正を前に7年目の実施
2015年09月 4日
8月7日(金)~22日(木)(うち夏季休業期間等を除く11日間),本学で教員免許状更新講習を実施しました。期間中,対面講習に延べ2,496人,eラーニング講習修了認定試験に687人の教員の方々が来学しました。今年で7年目となる教員免許状更新講習は,制度改正により来年度から必修領域の時間数が半減(12時間→6時間)し,新たに選択必修領域(6時間)が新設されることが決定しています。
教職人生を通じて「学び続ける」ための現職研修の充実が課題となる今,本学の教員免許状更新講習においてもこれらの教員養成改革の動向を受けて,受講者のニーズへよりよく対応するため,新設全12領域の開設へ向けて取り組んでいきます。
(学校教育講座 講師 生嶌亜樹子)
2015年8月25日 平成27年度IDE大学セミナー話題提供で学長が司会を担当
2015年09月 4日
8月25日(火)に名古屋大学野依記念学術交流館カンファレンスホールにてIDE大学協会東海支部主催によるセミナーが開催されました。
今回のテーマは「学生の学修支援とメンタルヘルス」で,同協会東海支部代理支部長で名古屋大学総長の松尾清一氏による開会あいさつで始まり,山梨英和大学副学長の窪内節子氏から講演がありました。
午後からの話題提供では,本学の後藤ひとみ学長が同協会の東海支部理事でもあることから司会を務め,名古屋大学,三重大学,日本福祉大学,椙山女学園大学の学生相談担当者から話題が提供されました。予定時刻を超えるほどの熱の入った話題提供により,意見交換の時間が短くなるなか,司会者である後藤学長はフロアからの質問に対しても要領よく回答者に意見を求めるなどして会の進行に努めました。
最後にまとめとして午前の部で講演された窪内氏から,「学生相談担当者であるカウンセラーは特段の武器は持っていないので,専門性を磨くことによって学生からの信頼を得る」と心から押し出す声でコメントがあると,それに感銘を受けた会場からは大きな拍手が起きました。
(総務企画部長 福井 豊)
2015年7月23日 「中高生の科学研究実践プログラム」に附属高校の企画が採択
2015年09月11日
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が今年度から新たに募集した「中高生の科学研究実践プログラム」に附属高等学校から提案した企画が採択されました。
この企画は,生徒の研究活動への指導を通して教員の指導力向上のほか,学校や地域が優れた研究成果を生み出す環境と,研究活動の継続を可能にする効果的な取り組みの整備を目指すもので,国立大学の附属学校では4校が採択されました。
国立研究開発法人 科学技術振興機構 次世代人材育成事業(外部サイト)
附属高校の企画は,本学の「科学?ものづくり教育推進センター」と「名古屋市科学館」との連携を中心に,生徒が自ら研究テーマを定め,科学的手法に基づく研究活動を進めるもので,6月25日(木)に行った大学への「研究室訪問」は,この企画のプレ事業となります。
本事業の研究期間は平成29年度までとなっており,今後の活動状況によっては,人文社会系等,さまざまな分野に展開する可能性があり,附属高校生徒のこれからの活躍が大いに期待されます。
(附属学校課 附属学校総務担当係長 中村章二)
2015年8月5日 附属学校の安全対策に関する研修会を実施
2015年09月11日
附属学校の安全対策に関する研修会が8月5日(水)に第一会議室にて開催されました。
今回は,東日本大震災後の学校復興をテーマに,被災後の復興に向け,実際に子どもたちを支えてこられた佐藤淳一(前石巻市立雄勝中学校長)氏から貴重な体験談をお聞きしました。
卒業式当日の震災直後に山中へ避難したこと,奇跡的に生徒が全員無事であったこと,避難生活が続く中,何とか生徒にプライドを持たせたかったことなど,生徒を支えるために奔走した経緯とさまざまな出会いにより支援が広がったことが報告され,改めて「子どもを第一に考える」ことの重要性を参加者一同が再認識しました。
また,最後に本学の白井理事から,「学校のさまざまなリスクを予見し予防することで災害を回避できる」と防災を含む危機管理の視点から説明があり,内容の濃い研修会となりました。
(附属学校課 附属学校総務担当係長 中村章二)
2015年8月10日,11日 高大連携:サマー?スクールを実施
2015年09月11日
本学の高大連携事業における「サマー?スクール」を8月10日(月),11日(火)に附属高等学校の合併教室で行いました。
この事業は,高校3年生が参加する出願資格審査「チャレンジ」の前段階として,本学の教員養成関連分野の18講座が,それぞれ教育内容を伝えることで,本学の教育内容を理解することを目的とし,夏,冬,春の計3回実施しているものです。
初回となるサマー?スクールでは,保健体育,数学教育,理科教育,幼児教育,地域社会システム,養護教育の6分野の講義が行われ,参加した生徒は,長い授業時間や大学教員からの問いかけ等普段とは異なる雰囲気に戸惑いながらも,大学教育を体験しました。
また,今回,聴覚に障害のある聾学校の生徒が参加し,パソコンテイクによる情報保障等が行われたことで 障害者差別解消法の施行を平成28年4月に控え,参加生徒のみならず,本学教員のインクルーシブ教育に関する理解も進みました。
(附属学校課 附属学校総務担当係長 中村章二)
2015年8月20日~28日 インターンシップを実施
2015年09月14日
2015年度インターンシップを8月20日(木)~28日(金)に実施し,今年度は愛知県内の大学,高等専門学校に通う学生計17人(女性15人,男性2人)が参加しました。
20日(木)の開講式では,インターンシップ生の代表から「学生とは違う,職員という視点で大学を捉え,大学の本質を知るとともに,現段階での自分自身の社会人基礎能力を把握したい」とのあいさつがあり,白石薫二理事(総務?財務担当)?副学長?事務局長からは「研修期間中,皆さんはチーム愛教大の一員である。研修後には,皆さんに愛教大のファンになっていただき,本学の素晴らしさを伝えていってほしい」との講話がありました。続いて丸山祥弘人事労務課副課長から大学概要の説明,鏡山典子人事労務課長が大学事務の基礎知識の講義を行いました。午後からは福井豊総務企画部長から事務組織について説明があり,引き続き,人事労務課職員の案内で配属先の各課および構内を見学して回った後,各配属先に分かれ,研修が始まりました。
25日(火)には,本学若手職員とインターンシップ生が交流を深めるため「若手職員との意見交換会」が行われ,「女性が働きやすい職場環境とはどのようなものか」をテーマに話し合いをしました。意見を交わす中で,自らのライフプランに合わせた職業選択を考え,愛知教育大学の男女共同参画に対する取り組みについて理解を深めることができたと好評でした。
最終日には,業務体験のまとめを行い,インターンシップ生からは「自分の将来を考えるいい機会となった」などの感想が述べられました。続いて行われた閉講式では,福井総務企画部長から研修生一人ひとりに修了証書が授与され,実質7日間の日程が終了しました。
(人事労務課 労務?福祉担当 中川真依)
2015年9月4日 学長らが大村秀章愛知県知事と懇談
2015年09月17日
9月4日(金),愛知県公館において,後藤ひとみ学長,菅沼教生理事(研究?附属学校担当)?副学長,白石薫二理事(総務?財務担当)?副学長?事務局長,大見 章総務課長が大村秀章愛知県知事と懇談をしました。
後藤学長から,本学の大学改革の必要性および今後の方向性等について説明があり,また,本学の地域における活動について,ガイドブック等を交えて紹介しました。
これに対して大村知事から「愛知教育大学には教員養成大学として今後も期待したい」との意見が寄せられ,和やかな雰囲気の中,本学のシンボルマークにも使用されているカキツバタを配した陶壁の前で,記念撮影が行われました。
(総務課長 大見 章)
2015年8月8日,9日 「ひらめき☆ときめきサイエンス2015」を開催
2015年09月18日
8月8日(土),9日(日),日本学術振興会?愛知教育大学共催「ひらめき☆ときめきサイエンス2015(研究成果の社会還元?普及事業)」を愛知教育大学自然科学棟にて開催しました。
第二学生実験室にて開催した,高校生を対象とした「銀河系中心をめぐる星々でブラックホール時空探査」(実施者:高橋真聡教授)では,宇宙に興味のある高校生32人,中学生4人が参加しました。ブラックホールの基礎知識や最先端のブラックホール研究について,中?高生にも分かりやすく,身近な物理現象を例に挙げて解説がされました。講義の合間には,自然科学棟屋上で望遠鏡を使用して太陽の黒点観察も行われました。
8月8日(土),8月9日(日)と2回開催した小?中学生を対象とした「地層と化石を調べてみよう!-大地のなりたちを野外観察から探る-」(実施者:星博幸准教授)では,両日合わせて小学生36人,中学生13人が保護者と参加しました。
参加者は地学系理科実験実習室で地層と化石の説明を聞き,地層観察用の粒度版を作成したあと,大型バスで岐阜県瑞浪市の観察現場へ向かいました。観察現場では粒度版を使用して地層を作る岩石の種類を調べ,自ら岩石ハンマーを振り下ろして化石採取を楽しみました。
科学研究費助成事業による研究成果を,未来を担う若い世代に分かりやすく還元する「ひらめき☆ときめきサイエンス」に,参加者からは「科学にもっと興味が湧いた」「有意義な体験ができて楽しかった」という声が多く寄せられました。
(研究連携課 外部資金担当 東 真帆)