2015年3月25日 モンゴル教育大学を訪問し学術交流協定を締結
2015年06月05日
平成27年3月25日(水)から28日(土)の間,後藤ひとみ学長,中田敏夫理事,清水秀己国際交流センター長らがモンゴル国ウランバートル市にあるモンゴル教育大学を訪問し,学術交流協定を締結しました。
26日(木)に行われた協定締結式には,モンゴル教育大学からはMunkhjargal学長,Batbaatar社会人文学部長,Altangoo理科教育学部長,Dulamjav国際部長らが出席しました。
Munkhjargal学長は,本学の教育学研究科の修了生で,冒頭のあいさつで「私の母校である愛知教育大学から学長はじめ関係の方々に来ていただき心から嬉しく思い,感謝します。モンゴル教育大学は約100年の歴史を持ち,幼児教育をはじめとする教員養成の各分野の学部?修士?博士の課程があり国の8割の教員を輩出しています。今回,協定を結ぶことで,教育中心の両大学が教育研究や心理発達研究などの分野で,教員の共同研究や学生の交換留学などをスタートできることを心から嬉しく思います」と述べられました。
これを受け,後藤学長は「モンゴルは,草原のゲルがたくさんあるイメージを思い描いていましたが,街の様子は文化的で驚きました。
愛知教育大学は教育に関しては総合大学なので,すべての免許とすべての学校種に対応できるように教員を育てています。心理発達はもちろん,特別支援教育,メンタル対応,軽度発達障害の子どもたちの研究の分野で協力し合うのがよいと思います」とあいさつしました。
このあと,両学長が協定書に署名し,締結式を無事に終了しました。
午後はキャンパス内の社会人文学部や理科教育学部の施設や授業の様子を見学した後,日本語学科に在籍する約80人のうち,3?4年生の学生による歓迎のミニコンサートが開催されました。モンゴル馬頭琴による「北国の春」の演奏や,「夢のしずく」「幸せの歌」の歌唱(日本語),「曲芸」が披露されました。
後藤学長は「歓迎のミニコンサートに感謝します。懐かしい想いのする曲でした。最近日本では敬語の使い方がおかしい学生が増えています。皆さんの日本語力に期待しています」と激励しました。
学生たちからは「愛知教育大学の特徴は何ですか」「モンゴルの学生はいますか」「どれくらいの日本語能力のレベルが必要ですか」「日本のアニメやドラマに興味があって日本語学科に入ったが,漢字が一番難しい。習得する方法は」など熱心に質問が出され,中田理事や清水国際交流センター長がアドバイスと併せて,本学への留学をピーアールしました。
この後,名古屋大学モンゴル事務所を訪れ,モンゴル国立大学日本語講師のUrangoo氏らと意見交換を行い,後藤学長は「名大と三重大と本学の三大学で連携し,アジアの人材育成のプロジェクトをやっていきたい。連携している名古屋大学の事務所が現地にあり安心できるので力を貸してほしい」と協力を要請しました。
27日(金)は,モンゴル国立第一学校(小?中?高が併設)の小学生の授業を中心に参観しました。モンゴルでは数学教育に熱心で,国際数学オリンピックなどの国際大会で好成績をとることを重視していて,同校からは政財界?教育界などに多くの著名人が輩出されているということでした。
今回の訪問で,モンゴルでは子どもが増え続けており,教育にも熱心に取り組んでいることから,ますます発展していく様子がうかがえました。モンゴル教育大学では日本に興味を持っている学生も多く,今回の協定締結を機会に活発に交流を行っていきます。
(機構運営課長 伊藤純一)