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2024年11月23日 「子どもたちへの日本語指導ワークショップ」を開催しました。
2024年12月05日

講義の様子
11月23日(土)、愛知教育大学で日本語教育支援センター「子どもたちへの日本語指導ワークショップ」の講座1、講座2を開催しました。この講座は講師の助言を受けながら実際にワークをすることで実践力を高める少人数ワークショップで、全国から21人の参加者がありました。
講座1の「やってみよう! DLA(※1)」は大阪大学の櫻井千穂先生が講師を務めました。櫻井先生は、日本語指導においては、子どもを表面的に見るのではなく、持っているものを出せるように工夫する指導が大切であること、日本語だけでなく、子どもの概念や考える力を育てていくことが必要であり、そのためにDLAが重要であると説明されました。受講生は動画を見て、評価の枠組みに沿って、実際に子どものことばの力の判定を行いました。
櫻井千穂先生
相談しながら判定のワーク行う受講生
講座2の「在籍学級の学びにつながる日本語指導--『トピック型JSL(※2)カリキュラム』の授業づくり--」は京都市教育委員会の大菅佐妃子先生が講師を務めました。大菅先生は各教科に共通の基本的な活動に参加する力を育成するトピック型JSLカリキュラムについて説明し、学び応えのあるものとするためのポイントを説明されました。受講生はグループに分かれてトピック型JSLカリキュラムの授業案を作成し、発表を行いました。
大菅佐妃子先生
授業案作成のグループワーク
受講生は楽しく熱心にワークに取り組み「ワークショップ形式なのは良かった」という声が聞かれました。実技を体験するとともに、新たな人的ネットワークを構築する有意義な機会となったワークショップでした。
(※1)
対話型アセスメント(DLA(Dialogic Language Assessment))...日常会話はできるが、教科学習に困難を感じている児童生徒を対象に開発された、言語能力測定ツールです。紙や鉛筆による、いわゆるペーパー?テストでは測れない文化的?言語的多様な背景を持つ年少者の言語能力を対話を通して測る支援付き評価法です。
(※2)
JSL(Japanese as a second language)...第2言語としての日本語の意味。
(地域連携課長 古田紀子)
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