2024年10月9日 令和6年第3回喫緊の教育課題を学ぶ会を開催しました。
2024年10月11日
10月9日(水)に、愛知教育大学教職キャリアセンター教員研修部門が主催する「令和6年度第3回喫緊の教育課題を学ぶ会」を本学教育未来館で開催しました。第1回、第2回に引き続き今回も県内の小学校教諭、中学校教諭など多数のご参加をいただき、「教育と社会の接続を通じた働き方改革」をテーマとして、2件の講演とワークショップの構成で行いました。
前半の講演では、EduPorte株式会社の代表取締役の宮崎麻世氏より、前職の教員経験や執筆論文での調査データを基に、教員が当たり前と思っている仕事内容について、あらためてその仕事の必要性を見直すことの話がありました。
加えて、教育現場と社会(企業)をつなぐ現職での経験を基に、教育への支援に関心のある企業等は多いことや、企業とのマッチングでの課題について話がありました。これらを通し、企業等との連携において、まずは積極的に行動することが大切であると実感する講演でした。
後半の講演では、北海道教育大学の藤川聡先生より、アルバート?エリスのABC理論などを基に、ストレスを感じるような出来事であっても、当人の捉え方次第で、ストレスと感じるか自体が大きく変わることの話がありました。
また、ストレスに対処する方法について、6つの型として具体的な話がありました。このような現状の困難に対処する能力(レジリエンス)と、既存の枠に囚われず新たな価値を創造する姿勢(アントレプレナーシップ)によって、働き方改革が実現されるということが分かり、前半の講義の内容をより深く理解することができました。
その後のワークショップでは、まず二人一組でインタビューし合うことを通して、自己を客観的に深く知る体験をしました。そして、自分が仕事上で本当は挑戦したいことや、それを実現するために必要なことを書き出すことで、現状と展望について、参加者それぞれが向き合うことができました。
全体を通して、社会(企業)とつながるという観点から、働き方改革に踏み出すための考え方を学ぶことができる会でした。
(教職キャリアセンター 教員研修部門 永江智尚)