2024年8月11日 刈谷市歴史博物館で学生主催の子ども向けイベント開催
2024年08月21日
8月11日(日)、刈谷市歴史博物館にて愛知教育大学連携イベント「発見!! 歴史探検隊―ともにつくろう刈谷の歴史―」を開催しました。このイベントは、小?中学生が展示などを通して刈谷市の歴史や文化への理解を深めるため、愛知教育大学社会科教育講座の学生と教職大学院生によって企画?運営され、昨年度に引き続き2度目の開催となりました。当日は、同館指導主事の伊藤学氏、学芸員の野村啓輔氏の支援を得ながら、小?中学生31人が、刈谷市の歴史や文化に関する展示や説明を館内から見つけ出し、時代順に整理して、今の刈谷市がどのようにできたのか探究しました。
参加した小学校低?中学年の子どもたちは、縄文土器を観察し、当時の人がどのように使っていたかを考え、ジェスチャーする活動に挑戦しました。縄文時代の刈谷を再現したジオラマを観察し、当時の衣食住に関してまとめられた展示を見つけると、その中にいる人を真似してジェスチャーしていました。そのほか、江戸時代中ごろの刈谷城やその周辺を再現したジオラマの前で、タブレット端末を活用しながら当時の人々の営みを見つけ、その様子を学生や同じグループの子に伝え合う活動もしました。
高学年?中学生の子どもたちは、より深く探究するために刈谷市歴史博物館の役割についても考えました。館内にどんな物が展示されているか確認したり、その展示の意味を伊藤氏や野村氏に質問したりしていました。参加した6年生は、「この博物館の展示は、どれもすごい昔から続いている伝統あるものだったので、その刈谷市に代々伝わっているものを私たちが受け継いで、後世につないでほしいという願いがあるのかなと思いました」と考えを巡らせていました。
時代順に刈谷市の歴史や文化を理解した子どもたちは、最後、「刈谷の歴史をつくる」と称して、刈谷市にまつわる記憶を書き残す活動に挑戦しました。学校生活や、万燈まつり、かりがねまつりの思い出を書く子どもたちは、まさに現代の刈谷市の歴史づくりに参加している様子でした。
来年度も継続して刈谷市歴史博物館と協働し、連携イベントを企画?運営していく予定です。
(教職大学院 教育実践高度化専攻 教科指導重点コース/イベント企画代表 中村賢治)