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2024年7月29日 各務原市で「医教連携フォーラム2024 in岐阜」を開催しました。

2024年08月06日

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7月29日(月)、各務原市産業文化会館にて「医教連携によって開発した食物アレルギー等緊急時対応プログラムの実践~医教連携フォーラム2024 in 岐阜~」を、本学?藤田医科大学が共同開催しました。この医教連携フォーラムは、毎年、愛知県内で実施して好評を得ているものですが、本学が昨年度、各務原市と連携協定を締結したことから、各務原市の会場をお借りして、岐阜県内で初めて開催することとなり、岐阜県各地から養護教諭、栄養教諭を中心に29人の参加がありました。

フォーラム前半では本学地域連携センター委員の岡本陽准教授より「学校におけるアレルギー対応体制構築」をテーマに研究発表がありました。平常時や緊急時の学校の体制について説明があり、定期的な現職教員研修が実施されるために開発してきたトレーニングプログラムについて紹介されました。続いて藤田医科大学地域連携教育推進センターの石原慎教授から「食物アレルギーの基礎とアナフィラキシーの症状」と題したワークショップが行われました。ワークショップでは食物アレルギーの基礎知識についての説明とともに、症状の例が写真や音声で紹介され、食物アレルギーかどうかの判断は「皮膚を見る」ことであるなど、分かりやすく解説されました。

注射位置を解説する石原慎教授注射位置を解説する石原慎教授

体制構築の重要性を語る岡本陽准教授体制構築の重要性を語る岡本陽准教授

実技トレーニング実技トレーニング

フォーラム後半では「実技トレーニングデモンストレーション」として、本物の針が出る注射器シミュレータと、実際の肌の弾力を持つマネキン人形を用いて、エピペンを打つ実技トレーニングを実施しました。石原教授より、失敗しても取り返しがつく、最後には成功する打ち方が紹介され、受講生全員が手順とポイントを確認しながら、実技に取り組みました。「針がないものとは手応えが違う」といった声が聞かれました。

質疑応答質疑応答

実技トレーニングに続いて質疑応答が行われました。「明らかにアナフィラキシーである場合も、他の児童のエピペンをなぜ打ってはいけないのか」「救急車が来るまでに何かできることがあるか」「体育祭の時にはエピペンをどこに置いておくのがよいか」など、学校での生活や行事における危機管理を念頭にした質問が参加者より寄せられ、両講師が丁寧に答えていました。

フォーラム後には「校内研修で使いたい」と、シミュレータの写真を撮ったり、注射を打つ様子を動画に納めたりする受講生の姿がありました。また、アンケートでは「覚悟と心の準備ができる学びがあった」「職員研修で共有したい内容がたくさんあった」「アレルギー研修の有効な進め方を教えていただき役に立った」といった感想がみられ、有意義な研修であったことが伺えました。

実際に過去にはフォーラムを受講した教員の対応により、アナフィラキシーを発症した子どもの命が救われた事例があったとのことです。多くの学校でアレルギー対応の体制が構築され、維持されていくよう、今後も愛知県内外で研修を実施していきたいと考えています。

(地域連携課 課長 古田 紀子)

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