2024年6月4日 地元の角文株式会社と富士松南小学校の4年生とともに川の環境学習を行いました。
2024年06月11日
6月4日(火)、地元の角文株式会社が実施する刈谷市立富士松南小学校4年生を対象とした「川の環境学習」に、本学の学生や特別聴講生である交換留学生の8人が活動支援で参加しました。
この活動は今回で15年目を迎え、角文株式会社から参加した社員の中には、小学校4年生の時に、この川の環境学習活動を体験した社員もいます。120人の児童を対象とした川の学習は、安全面の配慮など学校単独の活動では難しい面もあり、地域の企業や本学の学生が支援することで継続した活動となっています。
活動場所は、刈谷市泉田町にある逢妻桜橋周辺の逢妻川流域で、にごり、透明度、pH、COD、川の流速などの調査を行った後、実際に川に入って川の生き物調査や川のごみ拾いを行いました。
ベンケイガニや鮎の稚魚、ボラの稚魚などの生物が見つかった一方で川底にはたくさんのゴミも落ちていました。拾ったゴミを、子ども由来であろうジュースの空き缶やおもちゃのボールなどと、大人由来であろうお酒の空き缶、栄養ドリンクの空き瓶、大きな長靴、車のミラー、バイクのタイヤの切れ端などと分類した結果、圧倒的に大人由来であろうゴミが多い状況でした。これに対して、小学生の子どもたちからは「大人はポイ捨て禁止というのに、卑怯だ!」といった感想も上がりました。
参加した留学生の一人ライヂョンホンさんは、「台湾でも里山の環境活動に参加したことがあったが、川の環境活動は今回が初めて。小学生や地域の皆さんとSDGsの活動に取り組めて、とても良い機会だった。」と感想を述べました。
逢妻川のゴミは一例ですが、美しい地球環境を次世代につないでいくために、この活動が私たちをはじめ大人の皆さん一人一人が現状を把握し、考えるきっかけとなることを願います。
※COD:化学的酸素要求量???薬品を使って、水の中の酸素の使われる量を調べることで、川の汚れの目安を調べる方法。
(地域連携課 地域連携係 係長 松本典江)