2024年2月29日 令和5年度愛知教育大学教育臨床総合センター講演会「学校現場で活かすブリーフセラピー:家族療法からシングルセッション?セラピーまで」を開催
2024年04月23日
2月29日(木)、教育未来館多目的ホールにて、北海道教育大学釧路校准教授である浅井継悟先生をお招きし、令和5年度愛知教育大学教育臨床総合センター講演会「学校現場で活かすブリーフセラピー:家族療法からシングルセッション?セラピーまで」を開催しました。当日は、スクールカウンセラー、中学校高等学校教諭、高校生、学部生、大学院生、大学教員、地域の方々など、多岐にわたる参加者が集まりました。
講演会では、浅井先生からブリーフセラピーの理論の中でも、解決志向アプローチやMRIアプローチについて、面接での尋ね方や、見立ての方法なども踏まえて、解説がありました。また、学校現場での実践に向けて、システム論を基盤とする家族療法に加え、近年注目され始めている、シングルセッション?セラピーについて教えていただきました。1回のセラピーを独立したものと捉えるシングルセッション?セラピーですが、「シンプルにケースを眺めること」「全てを解決しようとせず、謙虚でいること」などのメソットは、今後のさまざまな実践に生かすことができる、貴重な視点であったと感じました。
質疑応答では、学校現場における教員同士の考え方のズレや、それに伴う教員間のコミュニケーションの難しさについて質問があり、質問者と浅井先生との活発なやり取りが行われました。参加者がそれぞれの考えを巡らせることができ、大変有意義な時間となりました。
(教育学研究科 教育支援高度化専攻 臨床心理学コース2年 森愛花)