2024年3月30日 フェイクニュース時代のメディア情報リテラシーの学び2023年度報告会と2024年度の開発に向けたミーティングを開催しました。
2024年04月15日
3月30日(土)に、フェイクニュース時代のメディア情報リテラシーの学びに向けた2023年度報告会と2024年度の開発に向けたミーティングを東京都丸の内の三菱ビルにある株式会社ユーザベースTERRACE(テラス)で開催しました。
このイベントは「フェイクニュース時代のメディア情報リテラシーを育成する産?学?高校生協同プログラム」の一環で、三菱みらい育成財団の助成を受けて本学が主催しました。参加した高校生は、昨年8月のキックオフミーティング以来、さまざまな大学教員やメディア関係者らと協同してメディア情報リテラシー育成のための教材?授業案を開発してきました。
当日は、本学教職大学院生による司会などの進行サポートのもと、奈良?岡山?神奈川?京都から集まった高校生16人(計6チーム)が、開発過程や実践の成果と課題を報告しました。SNS炎上を題材にした授業や、新聞からジェンダー表現について考える授業、メディア情報リテラシーを楽しく学ぶボードゲーム型教材の開発などユニークな報告が揃いました。これらの報告に続いて、朝日新聞ソーシャルメディアディレクターの田中志織氏、日本ファクトチェックセンター編集長の古田大輔氏、スマートニュースメディア研究所の大橋拓氏よりご講評いただき、高校生とともに今後に向けた展望や課題を整理しました。各チームの報告後、共催のインターネットメディア協会(JIMA)から蜷川聡子氏、下村健一氏、助成元の三菱みらい育成財団の濱尾大氏よりご講評いただき、約半年間の高校生の取り組みを高く評価しました。
報告会後には、法政大学の坂本旬先生から最新研究に基づく生成AIとメディア情報リテラシーを関連させた話題提供があった後、グループごとに育成したいメディア情報リテラシーとは何かをあらためて考えました。また、それを育成するための教材?授業案を開発するためのミーティングが行われました。
2024年度は、このアイディアと今回の報告内容をもとに、引き続き、高校生とメディア関係者らとで協同して教材?授業案づくりに挑戦します。また、参加高校を増やし、このプロジェクトをより拡大させていく予定です。
(教職大学院 教育実践高度化専攻 教科指導重点コース/プロジェクトスタッフ 中村 賢治)