教職大学院 学校マネジメントコースの井上直人さん(2年)と鈴木康弘さん(1年)が「日本学校改善学会2024愛媛大会(自由研究発表)」で優秀発表賞を受賞。同コースの伊藤辰寛さん(2年)が「日本教育会第14回教育実践顕彰論文」で優秀賞を受賞。
2024年03月18日
「日本学校改善学会2024愛媛大会(自由研究発表)」で教職大学院 学校マネジメントコースの井上直人さん(2年)と鈴木康弘さん(1年)が優秀発表賞を受賞し、授賞式が3月2日(土)に愛媛大学にて実施されました。また「日本教育会第14回教育実践顕彰論文」では、同コースの伊藤辰寛さん(2年)が優秀賞を受賞しました。いずれも、理論と実践の往還を踏まえた、教育現場に生きる研究内容が評価されました。
【自由研究発表題目】
井上さん「多忙化解消につなげる環境のデザインに関する基礎的研究―ICTの活用を通して―」
鈴木さん「教員の失敗観の分析―因子構造の探索を通して―」
【論文題目】
伊藤さん「スクールリーダーのサーバント?リーダーシップ形成要因~校長へのインタビューを、ミドルリーダー研修に活かす~」
【受賞者の感想】
日本学校改善学会は、その名のごとく学校現場における実践が数多く報告される学会です。私自身昨年度の岐阜大会に参加?発表をし、たくさんの刺激を受けました。多忙化解消が世間で騒がれている中、現場ではまだまだ多忙感が解消できていないのが現状です。それを受け、教員の多忙化解消の手立てとなればと思い、現場で研究に取り組んできました。本研究を評価していただけたことを、大変うれしく思うとともに、自信につながりました。研究にかかわっていただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。今後も教職大学院修了生として、現場の先生方のためになる取り組みを続けていきたいと思います。(井上さん)
私は、教員が抱く不安感を緩和することを目的に研究を進めています。その上で、不安感と「失敗観(失敗に対する捉え方や価値観)」が深く関係するのではないかと考え、現在は、教員の「失敗観」構造を明らかにしようとしています。日本学校改善学会2024愛媛大会で優秀発表賞をいただいたことを、大変うれしく思っています。1年間を振り返ると、先生方や仲間からの助言やヒントのおかげで研究を進められたと感じます。みなさんには心から感謝しています。今回の受賞に甘んじることなく、残り1年、学校現場や大学のみなさんの知恵をお借りしながら、地道に研究を進めていきたいと思います。(鈴木さん)
日本教育会は昭和50年に設立された歴史ある教育研修団体です。この度、第14回教育実践顕彰論文で、教職大学院における2年間の私の実践研究が評価いただけたことはこの上ない喜びです。本受賞に満足することなく研究活動に邁進するとともに、理論と実践の往還が求められる教職大学院の修了生として、今後とも学校現場に生きる実践に取り組んでまいりたいと思います。(伊藤さん)
(教育科学系 教職実践グループ 特別教授 井上正英)