2024年2月29日に理科実験プレ教員セミナーを開催しました。
2024年03月12日
2月29日(木)に科学?ものづくり教育推進センターが主催し、学校教員を目指す学生の理科に対する苦手意識を取り除くため、理科実験プレ教員セミナーを実施しました。
過去の全国調査でも、小学校の教員の中には理科を指導することに苦手意識を感じていたり、準備に手間がかかったりすることで実験や観察に消極的になっている傾向があることが分かっています。また、2022年度から本格的にスタートした小学校高学年の教科担任制の中でも、理科は、外国語、算数、体育とともに特に優先して専科指導するべき教科に挙げられています。しかし、専科教員の不足なども背景に、中学校の所持免許と違う教科の専科教員となるということも地域によって生じています。そのため、これから教員として指導する立場の学生の理科離れを食い止め不安を解消するため、実験?観察を中心とした地学実験講座、化学実験講座、物理学実験講座、生物学実験講座を開設し、4月から教員になる学生や教員採用試験を受験する予定の3年生の希望者が参加しました。
化学実験講座では、小学校の理科実験でよく活躍する実験器具の扱い方を復習し、安全に実験指導ができるように、限られた時間の中で、ミョウバンの再結晶実験や金属と水溶液の反応実験、炭酸水から二酸化炭素を取り出す実験に取り組みました。ろ過の際には、ろ紙を小学校の教科書通りに四つ折りにした方法以外にひだ折りにする方法も紹介し、用途に応じて使い分けることの説明を加えたり、水溶液の実験の際は駒込ピペットの名前の由来などの豆知識も織り交ぜたりと、和気あいあいとした雰囲気での学びとなりました。
(地域連携課 地域連携係 係長 松本典江)