2023年8月19日 「GIGA時代の新たな学び」を考える体験型セミナーin愛知を開催
2023年09月19日
8月19日(土)に、グーグル合同会社Google for Educationの協力の元、「GIGA時代の新たな学び」を考える体験型セミナーin愛知をウインクあいち(愛知県産業労働センター)で開催し、愛知県内各教育委員会の情報教育担当指導主事や情報教育に関心のある先生26人が参加しました。
全体は2部構成になっており、第1部では2人の外部講師による講演、第2部ではChromebookおよびGoogle Workspace for Education(GWE)を用いた体験会を行いました。本セミナーでは、参加者の手元に1人1台のChromebookとGoogleチャットを利用して、講演を聞きながら感想や質問を書き込める環境を準備しました。
司会である新津勝二理事?副学長による一声の後、開会のあいさつとして杉浦慶一郎理事?副学長から本セミナーの趣旨などの説明がありました。
第1部の講演1は、東京学芸大学教授の高橋純氏より「GIGA時代の新たな学びの現状と課題」という題目でお話をいただきました。1人1台端末の活用状況は地域によって差が大きく、またその活用の質についても向上させなくてはならないという課題を挙げ、「一人一人の子どもを主語にする学び」を実現するために、授業作りの考え方とその流れについて講演いただきました。
続けて講演2として、春日井市教育委員会教育研究所教育DX推進官である水谷年孝氏より「1人1台端末+クラウド環境の日常的な活用による主体的な学びの実現」という題目でお話をいただきました。愛知県春日井市の小中学校を事例に、それぞれの子どもが課題をもってそれぞれにICT活用を進めていく「複線型授業」について説明がありました。またこのような活用を市内へ広めるための工夫として、実践中心校(8校)の校内授業研究会を公開したり、GIGAスクール環境をフル活用した体験型の市研修を行ったりしているなどを報告いただきました。
第2部では、GWEを活用したグループワーク体験会を行いました。まず本学の梅田恭子学長補佐(ICT活用指導力育成担当)による案内の元、小学校算数の模擬授業を体験しました。「Googleスライド」の共同編集機能を活用しながら、個人の考えをグループで共有し、参加者全員で相互参照し合うなどクラウドを活用しました。その後、中池竜一准教授の案内の元、「Google Jamboard」(ホワイトボード アプリ)を用いて、セミナーで学んだ内容について各自の意見を共有し整理しながらグループでディスカッションを行いました。
講演と体験型研修を組み合わせたセミナーにより、GIGA時代の新しい学びについてより具体的なイメージができたなど好意的な感想を参加者からいただきました。今回のイベントが、各自治体および各学校でGIGA時代の新たな学びをさらに一歩進める一助となれば幸いです。
参加者の感想
〇体験もしながら話が聞けてよかったです。
〇市の事業を進める上で役立つ話がたくさんあった。
〇授業に生かせる活用例を教えていただけた。また、モチベーションがあがりました。
〇これからの授業がどのように変わっていくのかが見えました。
〇著名な先生方の最新のお話を聞くことができた上に、手厚いサポートのGoogle体験もできた。
〇ラーメン店の例えや子どもが主語の教育といったお話を聞くことができ、教育の転換についてさらに意識することができた。
(教職キャリアセンター 准教授 中池竜一)