2023年8月21日、24日 理科観察実験指導力向上セミナー(小?中学校教員対象)を開催しました。
2023年09月11日
8月21日(月)と24日(木)に、本学自然科学棟で、全国の小学校および中学校の教員の方々を対象に、理科の各分野における観察理科実験授業の指導方法について研修するための「理科観察実験指導力向上セミナー」を開催しました。このセミナーは本学理科教育講座の各分野の教員が講師を務め、公益社団法人日本理科教育振興協会が主催し、本学が共催にて実施しており、小学校教員を対象としたセミナーは今年で11回目を迎えました。毎年、県内に留まらず東海圏からも受講者が集まる人気のセミナーであり、中学校においても新学習要領に対応するため、探究的な課題解決型学習のヒントとなる内容の実験?観察を交えた研修ニーズの高まりを受けて、今年度は初めて中学校教員向けのセミナーも実施しました。
21日(月)に実施した小学校教員を対象としたセミナーでは、エネルギー分野として「電気?電流?電磁石単元の完全理解」、粒子分野として「燃焼と二酸化炭素の化学」、生命分野として「微生物の観察と顕微鏡の使い方の基礎」、地球分野として「大地の成り立ち?地震?火山単元完全理解」を題材とした講義?実験に23人が参加しました。
地球分野では、各学校でも準備可能な発砲スチロールで作成した地層教材などを用いて、地震に対する理解を深めました。
24日(木)に実施した中学校教員を対象としたセミナーでは、物理分野として「課題解決型学習としての電気抵抗」、生物分野として「手軽で身近なイカの解剖の体験学習」、地学分野として「地学を基礎とした減災と地球環境」を題材とした講義?実験に21人が参加しました。
生物分野では、イカの解剖実験を通じ、課題を探究する上で十分な観察や実験の時間を確保することの重要性について理解を深めました。物理分野では、カーボンペーパーを教材化し、抵抗に関する視覚的理解を図ることで、公式の暗記に留まらず受講者や生徒自身が主体的?創造的に探究活動に取り組むことの重要性を体験しました。
なお、今回利用した物理教材はすでに教材化され、下記の学内ページでも紹介しています。
(地域連携課 地域連携係長 松本典江)