2023年7月1日 企業とコラボ!でんきの科学館で実験ショー!
2023年07月18日
本学は、教員としての実践力を育成する目的で、授業の一環として「企業体験活動」を実施しています。本取り組みでは、中部電力パワーグリッド株式会社およびでんきの科学館のご協力のもと、7月1日(土)に11人の学生が、実際のお客さんを前に発電?送電に関するスライドショーと空気に関する実験ショーを行いました。
スライドショーでは、実物の送電線などを使って、発電所から各家庭に届く電気の道筋を説明しました。「発電にはどんな種類があるでしょう?」という学生の問いかけに対し、ショーに参加した子どもから「太陽光!」「風力!」といった返答がありました。
また、実験ショーでは、大気圧の大きさを実感してもらうため、ラップを張った容器内部を手動ポンプで減圧することで、ラップを破裂させる実験を行いました。破裂音のあまりの大きさに、会場からは悲鳴やどよめきが上がりました。さらに、中央部に取っ手のついた正方形のゴム板を机や椅子に置き、取っ手を摘んで机や椅子から引き剥がす実験をお客さん自身で行ってもらいました。大気圧の力によりゴム板は全く離れず、時には椅子ごと持ち上がってしまうことに驚いているお客さんもいました。これらの他に、ブロアーから噴き出る風の力で物を浮かせる実験を行い、巨大な風船や電球の模型が宙に浮かんだ際には、会場から大きな拍手をいただきました。3回のショーはいずれも満員で、満足した表情でショーを後にするお客さんの姿が印象的でした。
参加学生からは、「大勢のお客さんの前で話すことで、教育実習への自信になった」、「企業に勤めている方々の準備力や計画の緻密さを知ることができた」、「仲間と一緒に一つのことを作り上げていく過程の大切さを再認識した」などといった感想が聞かれ、将来の自分のキャリアにとって有益な活動になったことがうかがえました。
また、協力企業の方々からも、「学生自身が生き生きとショーに携わっていて、その楽しさが子どもに伝わっていた」、「ショー本番を迎えるために行ったさまざまなチャレンジによって、学生が大きく成長したことを実感した」、「体験活動を通してさまざまな世界があることを学生に知ってもらえて良かった」といった感想とともに、「今回の体験が将来の教育現場で生かされることを願う」という暖かいエールもいただきました。
(理科教育講座 准教授 幅 良統)