2023年1月8日 岐阜駅前じゅうろくプラザで「ESD for 2030」TOKAIプロジェクト 岐阜研修会を開催しました。
2023年01月23日
1月8日(日)岐阜駅前のじゅうろくプラザで「ESD for 2030」TOKAIプロジェクト 岐阜研修会を開催しました。
本研修会は、昨年度から引き続き推進している、文部科学省補助事業「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」における本学が主催する「ESD for 2030」TOKAIプロジェクトの1つであり、12月の三重県での開催に引き続き、今回は岐阜県を会場として実施しました。
前半は、一般社団法人SDGsコミュニティの高橋美穂氏による司会進行のもと、本学地域連携センター長の大鹿聖公教授の開会あいさつから始まり、「新学習指導要領におけるESDとユネスコスクール」と題し、大鹿教授のミニ講義が行われました。
続いて、岐阜県におけるユネスコスクール活動の実践事例紹介として、岐阜県立関高等学校の永田英之教諭の報告と、同校の生徒の皆さんから、地域と連携した地産地消の取り組みについて事例発表が行われました。高校生の生徒さんたち自らが自発的に活動に取り組んでいる様子がうかがえ、わかりやすく説得力のある素晴らしい発表でした。
次に、愛知県におけるESDの授業展開等について、小牧市立篠岡小学校の石川敬祐教諭、名古屋市立丸の内中学校の坪井大知教諭、本学教職大学院の竹内真紀さんから、それぞれ発表がありました。
前半の最後に、岐阜大学の巽徹教授から事例発表に対する講評があり、どの発表も「つながり」という言葉がキーワードであり、地域や社会と「つながる」ことで学び、刺激を受け、「つながり」を追求することが、ESD活動を広げていき、その先にSDGsを達成するための手立てが見えてくるのではないか、と述べられました。
後半は、会場にいる参加者全員が3つのグループに分かれてグループ討議を行い、これからのESDの活動のさらなる充実に向け、互いの取り組みについて質問しあったり、ESD活動に取り組む中で難しいと感じることなど、共通の悩みについて話し合いました。
最後に、岐阜大学の巽教授から、ESDの下地となる部分やESDについて考える材料を子どもたちに平等に与えることが必要であり、小学校、中学校、高等学校、そして大学へとバトンを渡しながら、花開くまでの成長過程をみんなで見つめる、こういった機会をぜひ生かしてほしいと総括があり、研修会を締めくくりました。
研修会終了後にも、会場に残って参加者同士がコミュニケーションを取る場面が見られ、本研修会をきっかけに新たな「つながり」が生まれたことで、今後、それぞれの地でESD活動がさらに充実していくことが期待されます。
(地域連携課 地域連携係長 神谷知穂)