2022年12月23日 日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム開催
2023年01月11日
12月23日(金)、第18回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムのプログラムの1つとして、「『つなげる』『つながる』を支援の力に―聴覚障害学生?支援学生にとっての支援活動とは、を聞く― 」をテーマに、リアルタイム配信型企画が開催されました。本企画は日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan事務局)が主催するもので、文部科学省高等教育局学生支援課課長補佐の小栗孝明氏と関西学院大学教授でPEPNet-Japan運営委員長の松岡克尚教授を聞き手に迎え、本学と東京都立大学、宮城教育大学の学生が参加しました。
本学からは、学校教員養成課程特別支援教育専攻2年で、情報保障支援学生団体「てくてく」(AUEパートナーシップ団体)に在籍する井本彩巴(いもといろは)さんと後藤恵(ごとうめぐみ)さんが参加し、「てくてく」の活動の中から「支援チームの活性化」と「コロナ禍での支援活動周知に向けた情報発信の在り方や支援者養成」をテーマに発表を行いました。井本さんはコロナ禍で利用学生と支援学生の関係が希薄になってきている中で、手話部を立ち上げ交流の場を設けたことや、実際に手話部で習った手話が、パソコンテイク中のトラブルの際に役立った例を紹介しました。そのほかにも、コーディネーター会議、タイピングコンテストなど「てくてく」の運営を活性化するためのさまざまな取り組みについて発表しました。後藤さんはteamsを利用したコーディネートの運営方法やタイピングスキル向上のための練習ソフトの作成、登録学生を増やすための工夫などについて発表しました。
すべての大学の発表終了後には主催者側から、学生が主体となって聴覚障害学生を支援するという「横のつながり」はたいへん意義のあることであるとともに、その活動を途絶えさせないための学年での引継ぎや職員のサポートなどの「縦のつながり」も大切であり、これからも障害学生が実りあるキャンパス生活を送ることができるよう支援のつながりを拡げていきたいと総括がありました。
(学生支援課 障害学生支援室)