Aichi University of Education

HOME > News & Topics > 2022年一覧 > 2022年12月掲載分 > 2022年12月5日 東京書籍(株)と本学学生によるデジタル教科書意見交換会を開催

2022年12月5日 東京書籍(株)と本学学生によるデジタル教科書意見交換会を開催

2022年12月16日

12月5日(月)、本学附属図書館グループ学習エリア「東京書籍 Edu Studio」の「デジタル教科書体験コーナー」にて、「東京書籍(株)と本学学生によるデジタル教科書意見交換会」を行いました。

東京書籍デジタル教科書体験コーナー東京書籍デジタル教科書体験コーナー

本年度から、「デジタル教科書などの教育のICT化についての諸課題と改善について」をテーマに、本学外国語教育講座の建内高昭教授が、東京書籍との相互連携協定に基づき共同研究を行っています。この共同研究は、GIGAスクール構想が進展していく中で、東京書籍の指導者用?学習者用デジタル教科書?教材の授業における活用方法の開発ならびに使用感の改善を提案し、次世代の教育に関する研究を進め広く教育界に寄与することを目的としています。

建内教授の授業では、デジタル教科書を活用した英語授業実践に取り組んでいます。この授業を受講している学生のうち7人(義務教育専攻英語専修1年)が遠隔授業を視野に入れ、既存のデジタル教科書のコンテンツ活用例、コンテンツ内の機能をより使いやすくするための改善案、使ってみたいコンテンツの提案などをそれぞれの視点で企画し、当日4人がプレゼンテーションを行いました。

プレゼンする学生プレゼンする学生

提案内容は、小学校の児童が楽しんで英語学習を行い自発的に英語にかかわりたくなるよう考えられており、「ゲーム性を持たせたもの」、「他教科と関連付け教科横断的な学習につながるもの」、「視覚、聴覚的観点から児童の興味を引き出すことを意識したもの」、「児童自身が表現(体験)することで背景を意識し楽しんで学べるもの」など、ICT機能を踏まえた視点でよく考え工夫されていました。

プレゼンテーションの後は、デジタル教科書の編集に携わった東京書籍制作スタッフからそれぞれの提案に対し質問があり、「想定していた以上の使い方があり興味深かった」、「制作スタッフの視点になかった若者目線でデジタル的発想が参考になった」など具体的で楽しく、なおかつ教育的な視点もふまえた素晴らしいプレゼンをいただいたと賛辞の言葉をいただきました。

東京書籍スタッフに質問する学生東京書籍スタッフに質問する学生

また、学生からの質問に対し、デジタル教科書を制作する上での制度やどのような目的?ねらいを踏まえ制作したかなど制作過程の話も聞くことができました。 将来教師を目指す学生にとっても、デジタル教科書の制作に携わった方の思いを知ることにより、さまざまな気付きを得て、その効果的な活用法について考える有意義な経験となりました。

【参加した学生の感想】

〇制作過程でのポイントや思いを伺うことができ、貴重な経験になりました。今後も教育の場におけるICT活?について考えを深めていきたいです。
〇意?交換会とその準備を通して、デジタル教科書についてより深く理解し、またどんな授業を?っていくべきかよく考えることができました。
〇?らデジタル教科書について調べ、新たな提案や授業を想定した内容を考える機会をいただいたことで、?分の中で理解が深まり、とても勉強になりました。
〇デジタルを活?した活動等の発表をし、ご意?をお聞きすることができ、デジタル教科書をより?近に感じて理解の深まる素晴らしい経験ができました。

【建内高昭教授の講評】

学生たちは、自分の手で資料作成にあたり、アイディア?提示方法を模索する過程を通して、能動的な学びを体験できました。今後も効果的な授業への応用を考えていきます。

【新津勝二理事の講評】

建内高昭教授(左)、新津勝二理事(右)以下、参加学生 (順不同)伊藤結菜さん、武重美咲さん、中原七海さん、道下つばささん建内高昭教授(左)、新津勝二理事(右)
以下、参加学生 (順不同)
伊藤結菜さん、武重美咲さん、中原七海さん、道下つばささん

4人とも大学生らしい提案と素晴らしいプレゼン能力でとても感動しました。デジタル教科書に関しては指導者用と学習者用の使い分け授業支援ソフトとの連携、加えて教員養成系大学におけるライセンス契約の在り方など課題も残されています。学校の先生方の意見はもちろんですが、教師を目指す大学生の視点も重要と考えているので、共同研究の一員としてこれからもICT活用の効果や課題について意見を出してください。なお、デジタル教科書を使いこなすことを目標にするのではなく、学習の基盤である言語能力や情報活用能力をどのように伸ばすかを第一に考えて大学での学びを続けてほしいです。

(学術研究支援課 副課長 繁野美奈)

高校生の為の受験生応援ページ

このページを印刷する