2022年9月7日「第9回指導者用?学習用デジタル教科書研修会」を開催
2022年09月27日
9月7日(水)に、本学教育未来館多目的ホールにて、教職キャリアセンターICT活用等普及推進統括部門主催の「第9回指導者用?学習者用デジタル教科書研修会」を株式会社教育芸術社との共催で開催し、33人(学生11人、教職員13人、県内小中学校現職教員9人)が参加しました。
今回の研修会は、本学と教育芸術社との間で締結された相互連携に関する協定に基づいて開催したもので、音楽のデジタル教科書の特性や意義等についてより深く学ぶために、教育芸術社の2人の講師により、デジタル教科書の位置づけと背景についての講義や、参加者が持参したノート型パソコンを使用したデジタル教科書の演示と体験を行いました。
はじめに、総務?財務担当の新津勝二理事から、現在文部科学省で審議されている教科書?教材?ソフトウェアの在り方について、また8月に公開された学校における教育の実態等に関する調査結果の速報について紹介があり、本研修会の趣旨が述べられました。
研修会の第一部では、教育芸術社取締役第二編集部長の呉羽弘人氏から、音楽教科書は時代とともにどのように変遷してきたのか説明があり、デジタル教科書の現在の課題として、著作権の整備や、標準仕様の検討があげられることや、Society5.0時代においてデジタルを活用しながら、これからの子どもたちが豊かに過ごせるような人材を育てたいという思いをお話しいただきました。
次に、教育芸術社第二編集部課長の佐藤貴史氏から、デジタル教科書の紹介がありました。指導者用と学習者用のデジタル教科書の違いや、ローカル?オンデマンド?クラウド版といった利用方法の種類について説明があった後に、指導者用デジタル教科書を用いて歌唱?器楽?鑑賞?音楽づくりの各コンテンツの紹介がありました。
第二部では、実際に参加者が指導者用デジタル教科書、学習者用デジタル教科書、学習者用デジタルコンテンツを自由に操作し、各機能を体験しながらそれぞれの違いを学びました。質疑応答の時間にはこれからのデジタル教科書に求める機能について意見交換をしました。
最後に、講評として本学音楽教育講座の新山王政和教授から「デジタル教科書は使うのが当たり前になっている。紙媒体の教科書とデジタル教科書の"使い分け"を工夫してほしい。またICTは即時情報共有機能が一番大事。ICTのITは行われているが、Cのコミュニケーションをどのように使っていくのかをぜひ考えてほしい」と話されました。
研修会終了後のアンケートでは、「日ごろからデジタル教科書を使わせていただいていますが、これからの在り方や新たな使い方を知ることができ、大変勉強になりました」「指導者用デジタル教科書?学習者用デジタル教科書?学習者用デジタルコンテンツという3つの区別が明確な3つの教材を試すことができて、これをどのように授業に使うべきかと構想が膨らみました」という感想が寄せられ、体験型研修会の有効性が現れた結果となりました。
(教務企画課 教育高度化支援係)