2022年3月1日?10日 『「東京書籍 Edu Studio」デジタル教科書体験講習会』を開催
2022年04月01日
3月1日(火)と10日(木)に、2021年12月に契約した本学附属図書館のネーミングライツ事業によりオープンした「東京書籍 Edu Studio」(附属図書館2階)の「デジタル教科書体験コーナー」において、デジタル教科書の活用を普及?推進するため、本学とICT教育推進を目的とした連携協定を締結している東京書籍株式会社の5人の講師による、デジタル教科書体験講習会を開催しました。本研修会は、授業におけるICT機器活用を支援するアクティブ?ラーニングルームに所属の「学生ICT支援員」を対象として、両日ともに同内容で実施され、計15人(3月1日(火):6人、3月10日(木):9人)が参加しました。
参加者は、英語、国語、社会および理科の指導者用デジタル教科書(国語は小学校用、それ以外の教科は小?中学校用)の使用方法や機能についてそれぞれ説明を聞きながら、設置されたパソコンを使って実際に操作を体験しました。英語では、カードに書かれた英単語の発音が聞けるフラッシュカードや、英文に対して和訳を入れられる機能等を体験しました。国語では、朗読機能や新出漢字の紹介ページ、ある意見に対して賛成?反対のカードを貼り付けて話し合いの授業に活用できる思考ツール等の紹介がありました。社会では、漁港で働く漁師のインタビューと巻き網漁の動画や、2つの地点の雨温図を表示して降水量や気温を比較できる視覚的な機能のほか、産地クイズや歴史上の人物クイズといったコンテンツ等について説明がありました。理科では、3Dシミュレーションで太陽を動かして月の満ち欠けを見ることができる機能や、溶解や再結晶等の実験動画上で時間軸のバーをスライドさせて変化を観察できる機能の操作を体験しました。最後に、学習者用デジタル教科書について、特別支援教育に対応した教科書として、文字やグラフ、イラストなどを見やすく書き換えた「拡大教科書」や、機械が教科書を読み上げる「デイジー教科書」についての紹介等がありました。
本研修会終了後のアンケートでは、参加者から「動画や動かせるグラフなど紙の教科書を見ただけでは分からないような教材がたくさんあり、その他便利ツールも多く入っているので使い方次第で大変意味のある授業になると思いました」「使いこなせるようになったら、子どもたちはより本質的な学習ができるようになると実感しました」「今まで挿絵だけであったものが動画になったり、プログラミングが組み込まれたりと、児童生徒の学びが深まる画期的なツールだと感じました」「しっかりと使いこなすと教材作成が楽になったり、授業を視覚的に分かりやすくしたりすることができると思いました」という感想が寄せられ、体験型研修会の有効性が現れた結果となりました。今後、今回参加した学生ICT支援員を中心として、本学の教育の情報化が推進されていくことが期待されます。
(教務企画課 教職キャリアセンター支援係)