2021年12月11日 外国人児童生徒支援リソースルーム講演会「多文化共生社会を支えるために ~『知る』ことから未来につなげよう~」をオンライン開催
2021年12月27日
12月11日(土)、外国人児童生徒支援リソースルーム講演会「多文化社会を支えるために ~『知る』ことから未来につなげよう~」をオンライン開催し、教育関係者、本学教職員および学生など約60人の参加がありました。
会に先立ち、野田敦敬学長から「増え続ける外国人児童生徒に対する支援の問題は全県に広がっており、本学では平成29年度より全学必修の教養科目として2年生を対象に外国人児童生徒支援教育の科目を開講し、教員および教育を支える専門職として社会に出たときに役立ててほしいと考えています。本講演会が参加者の皆さんにとって充実した時間になることを願っています」とあいさつがありました。
第1部では、宇都宮大学国際学部教授 田巻松雄氏より「多様な学びの場を地域で支える ~夜間中学、定時制、大学~」をテーマにご講演いただきました。講演後、ブレイクアウトルームを使った参加者によるグループディスカッションを行い、ご講演内容の感想を共有し、自分以外の人の感じ方やとらえ方を「知る」機会としました。
第2部では、学校教員養成課程 義務教育専攻 社会専修の伊庭太一郎さん、元外国人児童生徒支援リソースルーム研究補佐員で現在、(株)愛知福祉サービスセンター 放課後等デイサービス勤務の鈴木絵莉さん、本学卒業生で現在、豊川市立国府小学校教員の武藤理奈さん、(株)NTTデータ 第二事業部の星野義喜さんの4人の発表者に、外国人児童生徒支援リソースルームの活動を通じて、外国人児童生徒について「知る」という一歩を踏み出した経験が、社会に出て自分の中でどのような意識や行動につながっているのかについてお話ししていただきました。
最後に、日本語教育支援センターの杉浦慶一郎センター長から閉会のあいさつがあり、講演会を終えました。
参加者からは、「教育の機会が保障される世の中につなげていくためには、『知る』『寄り添う』ことが必要で、多文化共生社会に必要な意識なんだと感じた」「最近気になっていた児童生徒の学びなおしの機会について専門的な意見や、愛教大生?卒業生の活躍の様子、経験を生かした社会への還元について話が聞けたことが新鮮だった」などの感想があり、実り多い講演会となりました。
(外国人児童生徒支援リソースルーム 西山幸子)