2021年6月30日 全学FD「デジタル教科書勉強会~デジタル教科書の現状と課題~」を開催
2021年07月13日
教育現場ではGIGAスクール構想の推進により、児童?生徒へのタブレット端末が配布されるなど教育環境の変化が進んでいます。この変化する教育現場で活用されるデジタル教科書の現状とその課題について学び、教育大学として果たすべき教育研究を考えるために、6月30日(水)、東京書籍株式会社の顧問 川瀬徹氏を講師としてお招きし、「デジタル教科書勉強会~デジタル教科書の現状と課題~」を開催しました。
デジタル教科書とは、今までは紙の教科書の内容をそのまま記録したものを指しましたが、今回の勉強会では、統計データのグラフが動き、その後を予想して書き込むような思考力を鍛える仕組みや、説明の難しい用語に付けられた視覚的理解のための動画解説など、デジタルならではの機能を生かしたものを紹介いただきました。教室の電子黒板ではなく自分の端末で見ることができるため、オンライン授業のみならず自習にも活用できるとのことです。
また、参加者が算数の面積の問題を紙面で解く場面もありました。図形を切ったり増やしたりといった紙面では難しい作業も、デジタル教科書では容易に行えて回答が導きやすい様子が見られました。
終了後の参加者のアンケートでは、「学生がデジタル教科書に触れる機会を増やすことが大事」「デジタル教科書を自身の講義でどう活用するべきか想像できた」などの感想が寄せられました。
今回の勉強会は教職員の関心が高いテーマで約100人の参加申込がありました。当日参加ができなかった教職員にはオンデマンド配信で受講してもらい、学びを深めます。
(学術研究支援課 プロジェクト支援係 大森智子)