2021年1月23日 教育臨床総合センターがシンポジウム「オンラインカウンセリングについて-相談援助の多様性を考える-」を開催しました。
2021年02月05日
1月23日(土),本学教育臨床総合センター主催のシンポジウムがZOOMによるオンラインで開催されました。今回のテーマは「オンラインカウンセリングについて-相談援助の多様性を考える-」というもので,講師に北海道教育大学の佐藤由佳利教授,札幌学院大学の斉藤美香教授の二人をお招きしました。先生方には北海道という広大なロケーションにおいて,遠距離という物理的な事情もあり以前から実践している,オンラインカウンセリング(遠隔式の相談援助)について,豊富なご経験を踏まえてお話いただきました。
従来は対面式のスタイルがスタンダードだった相談援助のスタイルは,このコロナ禍のなかで,在り方そのものについて,時代やニーズに見合ったかたちにしていくことの必要性が改めて議論されています。
定員100人のところ,参加申し込みが大変有難いことに殺到し,満員御礼となりました。そして受講者の約6割の方々が既に現場で実践を重ねている臨床心理士,公認心理師の先生方とあって,相談援助業務について従来の在り方を原点から見直し,多様性を受け入れながら,より専門性の精度を高めるべくタイミングが来ていることを強く感じました。
講師の先生方からは,オンラインカウンセリングの実情を基に,倫理的配慮や,オンライン対応だからこそ生まれた創意工夫のほか,想定しておくべきトラブルなど,多くのエピソードを交えたお話をいただきました。日本学生相談学会によって編纂された遠隔相談に関するガイドライン(2020)をお示しいただくなど,受講者にとって有意義な内容が満載で,事後アンケートからも「大変学び多い時間になりました」という感謝の声が多く寄せられました。
(教育科学系 心理講座 准教授 樋口亜瑞佐)