2021年1月27日 全学FD集会「本学のICTを活用した遠隔授業の実際と検討」を開催
2021年01月29日
1月27日(水),本学のICT教育基盤センター,教職キャリアセンターの共催で,教職員向けの全学FD集会「本学のICTを活用した遠隔授業の実際と検討」を開催し,対面およびオンラインあわせて約70人の教職員が参加しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,本学では今年度は前期の授業を遠隔で実施しました。これらの対応について,学生?教員に実施した調査結果の報告と,本学での遠隔授業がどうあるべきかを実例を交えながら議論することを目的として,今回の全学FD集会は開催されました。
全学FD集会では,まず教育ガバナンス講座の江島徹郎教授より前期の遠隔授業について,学生?教員に実施した調査結果が報告されました。学生に対する調査では,遠隔授業そのものについては評価が高く,授業のうち6割くらいが遠隔授業でも良い,という結果が得られました。ただ,遠隔授業の方法別に調べると,オンデマンド型の遠隔授業の場合,動画?音声が含まれていない場合は,満足度が低いことが分かりました。これに対し教員に対する調査では,これから動画?音声を含んだ教材を使っていきたいという回答が多いことが報告されました。
続いて,本学ICT教育基盤センター研究員(NTTラーニングシステムズ(株) 教育ICT推進部 教育ICT研究室)の山田初美氏から他大学や小中高の学校現場での遠隔授業の実態,情報教育講座 梅田恭子准教授からまなびネット(Moodleをベースとする本学の遠隔教育システム)の活用事例,国語教育講座 砂川誠司講師からMicrosoft Teamsの活用事例がそれぞれ報告されました。
さらに情報教育講座の松永豊教授から動画作成の紹介がありました。手近なソフトウェアで動画作成から,学生への配信までを行うことができるよう,PowerPointによる動画の作成,フォトによる動画の連結,Microsoft Streamによる学生への配信が紹介されました。
今回の全学FD集会に,参加者からは「ICTが得意でないので,動画で説明できればと思ったことがある。PowerPointで作れるならできそうだ」という感想がありました。また,報告者の一人である江島教授は「関心が高く,多くの参加者があってよかった。サポート体制が追い付いていないところがあったが,マニュアルも整備されてきた。来年度に向けて頑張ろうと思う」と話しました。
(広報課 副課長 古田紀子)