2021年1月21日 教育ガバナンスコース2年生に向けて後藤博明事務局長が講義を実施
2021年01月22日
1月21日(木),教育ガバナンスコース2年生対象の授業「教育事務概論」(担当 教育ガバナンス講座 風岡 治准教授)の第13回が実施されました。この授業は教育事務の中でも教育活動の質を高める経営管理事務の在り方について考えることを目標としており,学校現場の教育事務にかかわる人々をゲストスピーカーとして招いています。第13回は「高等教育(国立大学法人)における教育事務」がテーマで,本学の理事(総務?財務担当)?副学長でもある後藤博明事務局長が講義を実施し,学生のほか,地域の学校事務職員の方々や本学職員が受講しました。
後藤事務局長は,初めに「どの仕事でも,目の前のものやデータをうのみにするのではなく,『本当にそうか,異なるとらえ方もあるのではないか』と考えることが大切である」と話し,大学の数や設置年数を例にあげて,同じ事象でもとらえ方によっては数値が異なることを学生に分かりやすく説明しました。
次に,法人化以降の大学改革の変遷や,最近の国立大学にかかる改革方針について説明し,各大学においても積極的に改革を進めており,評価により予算措置や施設改修が認められることが紹介されました。
その後,赴任した各大学などでの経験を交えながら,「大学が目指す姿の実現のため,ときには附属学校(中等教育学校)の新設など組織を大きく変える仕事にも取り組んできたが,そうした経験はその他の大学でも生かすことができた。学校事務は,どこにいても求められる働きができる存在だと感じる。皆さんにも,学校事務の持つ可能性を感じてほしい」と語り掛け,学生たちは真剣に聞き入っていました。
授業後のアンケートでは「"事務"という言葉から定型的な仕事をイメージしていたが,時代背景や状況に応じた柔軟性が求められる仕事だと感じた」「経験を踏まえた説明があり,学校事務として働くイメージがわいた」「学生の支援業務から大学改革まで多岐にわたる仕事で,やりがいがあると感じた」などの感想が聞かれました。
今回の講義によって,国立大学法人における教育事務や教育にかかわる自治体職員に対する,学生の理解および興味関心の向上につながればと思います。
(広報課 広報?渉外係 社本真里)