2020年11月10日 教育ガバナンスコースの授業で金融広報中央委員会の酒井氏が講義を行いました。
2020年11月17日
11月10日(火),教育ガバナンス講座の西尾圭一郎准教授が担当する授業「金融経済教育論」で,金融広報中央委員会事務局(日本銀行情報サービス局内)の酒井 輝(さかい あきら)氏が講義「金融リテラシーとライフデザイン ~人生,お金,金融知識」を行いました。金融広報中央委員会は,事務局を日本銀行情報サービス局内におき,政府,日本銀行などと協力して,金融に関する教育活動や広報活動を行っています。「金融経済教育論」は,経済や金融に関する基礎知識を学ぶことを目的とする授業で,毎年,金融広報中央委員会とのミニ連携講座を授業中に展開しており,金融広報中央委員会等からゲストティーチャーを招いています。当日は教育ガバナンスコースなどの3年生約20人が出席して,講義を聴講しました。
酒井氏は「夢の実現や将来への備えのためにはお金の知識が必要」と述べ,日々の収支バランスさせることが重要な家計管理,将来を見据えた計画性ある生活設計を基本に,預貯金,投資信託,保険といった金融商品を選択していく金融リテラシーが必要であると説明しました。人生の3大費用としては「子育て?教育」「住宅」「老後」があり,「子育て?教育」「住宅」は人それぞれですが,誰にでも「老後」はやってきます。平均的な場合,収入も支出も50歳台がピークで,65歳以降は支出が収入を上回ることから,それまでに資産形成が必要となります。酒井氏は「貯める,増やす」方法として,預貯金,債券,投資信託,株式について,リスクとリターンの関係を含めて分かりやすく説明され,税制上で国がサポートする資産形成方法として「つみたてNISA」と「iDeCo」を紹介されました。また,お金を「借りる」ことについても説明があり,住宅ローンの選択は物件を選ぶのと同じくらい重要であること,クレジットカードを使うのはお金を借りるのと等しいことなどについてお話しいただきました。
受講した学生からは「お金に関して将来の不安があり,NISAやiDeCoについて自分でも調べていたのだが,詳しく聞くことができた。また,投資についても説明があったので,ためになった」という感想があり,学生たちの将来設計にとって重要な知識を得られた講義となりました。
(広報課 副課長 古田紀子)