2019年10月24日 改組 新 第6回日展で芸術教育専攻2年 柴田さんが入選
2019年12月06日
10月24日(木),改組 新 第6回日展 第3科 彫刻の結果が発表され,本学の教育学研究科 芸術教育専攻2年の柴田茜さんが作品「地平」で入選しました。昨年に続いて2度目の入選です。
初めて尽くしの中で計算外の成果が多かった昨年の日展。どっしりとした男性像を制作し入選しました。そこで陳列された作品を見て,自身が得意とするのは「分量」をつけることだと気付き,同時に自分の武器はまだそれしかないと感じたそうです。今年の作品も男性像ですが,図らずもモデルは筋肉質でも細身でスラッとした男性で,「分量」を武器とする柴田さんの得意なタイプではありませんでした。しかし,その苦手に向き合い,量をつけるのではなく,洗練した形にしたいと制作に挑みました。その結果,「特にトルソー部分は,形を写し取るのではなく,理解し,強調する部分とそうでない部分の整理をうまく行うことができました」と柴田さん。
また,力試しの気持ちで挑戦できた昨年とは違い,今年の日展では期待やプレッシャーも感じていました。そのような中,自分を客観的に見ることができるようになり,「何を表現したいか」「何を狙って作るか」を考え制作して果たした入選は大きな喜びとなりました。
柴田さんは来年度から教員として社会に出て行く予定です。「小さい作品でもよいので,彫刻の作品を作り続けたいです」と話しています。柴田さんの作品が展示される名古屋での巡回展は来年の1月29日(水)~2月16日(日)に愛知県美術館ギャラリーで開催されます。
(広報?地域連携課 副課長 古田紀子)