2019年10月15日 松本昭彦教授がトヨタクラウンの天井画を制作した深田山神社の新社殿が完成しました。
2019年10月30日
10月15日(火),雲一つない青空の下,豊田市の深田山神社で新しい本殿と拝殿が完成し,神社改築委員をはじめ関係者列席のもと,竣工の神事が行われました。神社が位置する深田山地区は1918(大正七)年から入植,開拓されてできた地域で,社殿改築は地区の100周年事業です。
新しく竣工した深田山神社の社殿のうち,拝殿の天井画にはなんとトヨタ自動車の歴代のクラウンが描かれています。この天井画を描いたのは本学の副学長で美術教育講座教員でもある松本昭彦教授。松本教授は約30年前にも近隣の豊田神明社の花の天井画を制作しており,この時の宮司さんが現在の深田山神社の宮司を務められていることから,再び天井画を手掛けることとなりました。
深田山神社はもともと,クラウンの生産で有名なトヨタ自動車の元町工場の敷地内にあった社が,約60年前にこの地に移転したもの。「元町工場といえばクラウンでしょ」という松本教授のアイデアにより,天井画のテーマは深田山地区とクラウンの歴史となりました。絵はまだ元町工場がなかった100年前から20年ごとに6枚の合計30枚で,45cm四方の天井板に一枚ずつ,深田山地区や豊田市内の風景と歴代トヨタクラウンが描かれています。第14代目のピンクのクラウンの周囲には世界の人々が描かれており,中には松本教授や地区の人々もいるそうです。神事のあと拝殿に入った参列者は絵を見上げ,話を弾ませました。
竣工の神事の後に行われた祝賀会では,建築関係の方々とともに松本教授に感謝状が贈られました。また,深田山神社が「クラウン神社」として世に広まれば,との期待の言葉をいただきました。今回の天井画を契機に,深田山地区がますます発展されることをお祈りしています。
(広報?地域連携課 副課長 古田紀子)