2019年4月18日 技術教育講座 北村一浩教授が共同開発した自由研究教材が発売開始されました。
2019年05月16日
4月18日(土),自由研究教材「形状記憶合金LABO① 動け宇宙 ~形状記憶合金ってなんだ~」が発売開始されました。これは,本学の技術教育講座 北村一浩教授が,形状記憶合金の加工販売を行う大府市の吉見製作所と共同開発した学習キットです。
形状記憶合金とは温めると元の形に戻る金属です。この特性を生かし,シャワーの温度調節,スマートフォンのカメラのピント調節,詰まった血管の拡張,さらには小惑星探査機"はやぶさ"がサンプルを持ち帰る容器のフタなど,さまざまな分野で利用され,技術革新を起こしている材料です。
今回発売開始された教材「動け宇宙」では,この形状記憶合金でできたバネを使うことにより,ユーモラスな動きをする仕掛けを作ることができます。形状記憶合金バネにはおもりがついており,通常では伸びた状態になっていて,電線と接続した磁石にくっつくようになっています。これに通電して温めることにより,バネが縮みます。バネが縮むと電気が切れてバネが冷え,おもりの重さで伸びます。伸びるとまた磁石にくっつき温められます。これが繰り返されることにより,バネが伸び縮みし,ぴょんぴょん飛ぶような面白い動きが生み出されます。この動きを生かして,キットのパッケージのイラストのように宇宙飛行士を動かすこともできますし,子どもたちのアイデアでいろいろな飾りつけが可能です。
教材の企画開発は昨年の10月から行われ,北村研究室の学生や小学生のお子さんを持つ吉見製作所のスタッフの方々も加わり,子どもたちが興味を持つような教材が考えられました。キットの中には形状記憶合金と教材の仕組みを易しく解説した小冊子も入っています。北村教授は「新しい材料によって,世の中が大きく変わります。この教材を通して子どもたちに材料に興味を持ってもらいたいと思います」と話しています。
このキットは,吉見製作所のウェブショップで販売されており,価格は1,800円(税抜)です。また,5月18日(土)?19日(日)に開催の本学の大学祭にも北村研究室がブース出展して,限定10個で販売する予定です。
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吉見製作所ツイッターより(外部サイト)
(広報?地域連携課 副課長 古田紀子)