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2019年2月27日 全学FD講演会「講義科目でのアクティブラーニング」を開催

2019年04月02日

講演をされる中島英博准教授 講演をされる中島英博准教授

2月27日(水)本部棟第一会議室において,教職キャリアセンター主催のFD講演会が開催されました。講師に名古屋大学高等教育研究センターの中島英博准教授をお招きし,「講義科目でのアクティブラーニング」というタイトルで講演を行いました。中島先生は,主体的?対話的な学びの視点から多人数授業における発問や課題を中心に授業デザインの研究を精力的に行っています。教職員?学生ら68人が参加しました。

開会のあいさつをする後藤ひとみ学長 開会のあいさつをする後藤ひとみ学長

講演の冒頭で,参加者に配布された1枚の紙(4色に色分けされた長方形が印刷されている)を使って中島先生と参加者との間でコミュニケーションがとられました。そこでは理科に関する四択クイズが出題され,参加者は色で解答を行い,そこから生じる誤概念の実例がいくつか紹介されました。このように,ちょっとした模擬授業を実践しながら,中島先生が考えるAL(アクティブラーニング)の基本原理とそれに伴う深い思考を促す授業が解説されました。

FD講演会の様子 FD講演会の様子

また,「人は問われると考える」をベースにして,授業において思考を促す発問の重要性について述べられました。中島先生は参加している本学教員に対して,「ご自身の研究分野について,その分野の未修者か既修者かを見分けることができる問いを考えてください」と問いかけました。教員同士がディスカッションする時間が設けられ,3人の教員が発表しました。最後に,中核的概念について議論が行われました。これは,"ものの見方が変わる概念"や"簡単に忘れない概念"などを意味し,この中核的概念を使った発問を利用して学生達とコミュニケーションをとると質の高いAL授業が実践できることが紹介されました。

中島先生の情熱的な語り口と時折織り交ぜる笑いもあり,非常に面白くかつ個性あふれる講演会となりました。

本学は第3期中期計画において,アクティブラーニングを取り入れた授業を学部?大学院ともに全開講授業の6割以上で導入することを挙げています。今回の講演によって,AL授業について多くの教員が改めて考える機会になったと思います。それが今後の授業改善につながることを期待しております。

(「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 伊東正人)

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