2018年7月11日 FD集会「ICT活用支援ソフトロイロノート?スクールを使ったワークショップ」を開催しました。
2018年08月02日
7月11日(水),本部棟第一会議室において,ICT教育基盤センターと教職キャリアセンターの共同主催によるFD集会を開催しました。教職員?本学学生?一般から86人が参加しました。
講師に株式会社LoiLo ICTコンサルタント澁谷洋平氏を招き,教職キャリアセンター久保沙穂里研究員とともに,ロイロノート?スクールを使ったワークショップを行いました。
ロイロノート?スクールとは,自分の考えをカードとして作成し,直感的な操作でつなげていくことで発表資料を作ることができる,スマホやタブレット用の授業支援ソフトの一つです。作ったカードは先生に提出したり,生徒同士で共有したりすることで,双方向のやり取りや学び合いの促進が期待できます。このような活動は,主体的?対話的で深い学びの支援につながります。
ワークショップでは,初めに操作方法の練習も兼ねて,自己紹介用の発表資料を作成しました。カメラで自分の顔を撮ったり,文字を入力したり,Web検索をしてキャプチャしたりすることで新しいカードを作成しました。それらのカードを指でつなげていくことで簡単に発表資料の作成ができました。また,講師へ提出する,講師から示されたテーマが一斉に参加者のタブレットに送られてくるなどの体験もしました。
次にシンキングツールを使う活動を行いました。講師から3種類の解決したい課題が提示され,参加者は議論したいテーマを,課題に対応する色カードを送って投票しました。投票の結果で決まった課題に対する事実や経験を,まずは個人でカードに書き込んだり,Web検索から集めたりしました。それらのカードをグループで共有し,ベン図チャートを使って,反対と賛成の意見に分類しました。完成したグループのベン図チャートを提出し,参加者全員で共有しました。
その後,また個人活動に戻り,ピラミッドチャートを使って構造化して主張を作るワークを行いました。ピラミッドチャートの上段に賛成か反対かの「主張」,中段に「理由」,下段に「事実?経験」を入れました。下段には,自分で作ったカードやグループで共有したカードだけでなく,先ほど共有した他のグループのベン図チャートを利用することもでき,つまり参加者全員の意見を活用することができました。それらを基に,中段の理由を個人で書き,賛成か反対かの主張に繋げました。最後に,カードをつなぎ発表資料を作成し,グループ内で主張を発表しあいました。これらの活動を教員と学生が同じグループで行う姿も多く見られました。
次に, ICT教育基盤センター福井真二准教授(情報教育講座)から紙のレポート等を採点したものをスキャンし,まなびネットで活用できる授業支援ボックスについての紹介もありました。
本学は第3期中期計画において,アクティブ?ラーニングを取り入れた授業を学部?大学院ともに全開講授業の6割以上で導入することを掲げています。アクティブ?ラーニング授業実践において,ICTは重要なツールの一つです。ICT活用がこれまでの機能の代替にとどまらず,新たな学びの形を支援する可能性を知る良い機会となりました。
(「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 梅田恭子)
(企画課 教育企画室 教育企画係 中村綾乃)