理科教育講座 戸田茂教授が南極地域観測隊員として南極に出発します。
2017年11月27日
理科教育講座 戸田茂教授が第59次南極地域観測隊員(夏隊)に選抜され,南極に出発することとなりました。戸田教授が南極地域観測隊員に選抜されるのは,41次(1999年),43次(2001年),49次(2007年)に続いて4回目です。
今回の戸田教授の主な目的は,南極に設置された地震計のデータ回収とメンテナンスおよびインフラサウンド(可聴域より低い音)の調査となります。
地震計での観測データは,地球の内部を通って到達した振動を記録?計測することにより,実際には見ることができない地球の内部構造を推測する手がかりとなる重要なものです。戸田教授は第49次隊に参加した際に,南極大陸にある山「ボツヌーテン」に地震計を設置してきており,今回は10年ぶりのデータ回収となります。
また,第49次隊より始めたインフラサウンドの観測により,大気を伝播する低い周波数の振動があることが確認されています。オーロラの発生時やさまざまな自然現象でインフラサウンドが発生するのではないかと言われていますが,その大部分は観測できていません。インフラサウンドの発生源をつきとめるための調査も今回の目的となります。
第59次の観測隊は11月27日(月)に成田空港を出発,28日(火)にオーストラリアのフリーマントルから「しらせ」で南極に向かい,昭和基地への到着は12月20日(水)前後となります。帰国は3月23日(金)の予定です。
(広報?地域連携課 広報?渉外係長 古田紀子)