2017年11月1日 FD講演会「教師の視線の動きとFD」を開催
2017年11月21日
11月1日(水)に,第一共通棟201教室において,教職キャリアセンター主催によるFD講演会を開催しました。教職員?本学学生?一般から61人の方々が参加しました。
講師に名城大学教職センターの谷口正明准教授を招き,「教師の視線の動きとFD」というタイトルで講演を行いました。谷口先生は,理科授業における演示実験の普及?推進と,理科指導法の研究を精力的に行っています。
最初に,谷口先生は自身の研究に対する基本姿勢として,「良い授業を科学的に理解したい」「良い授業とは何が良いのか?」「良い授業には科学的な再現性があるのか」と述べ,それらを研究することで,教育実習生の授業指導や大学教員の授業改善に活用できるのではないかと話しました。
本講演のタイトルとなっている「教師の視線の動き」の話は,授業中における教員の視線分布から「良い授業」を科学的に分析するというものでした。教員がアイトラッキング(視線を追尾する特殊なメガネ)を装着しながら授業を行い,熟練教師?中堅教師?初任教師?教育実習生の視線分布の差異を分析します。講演では,実際のアイトラッキングの映像が流され,参加者の興味をひきつけました。また,熟練教員と初任教員の視線の比較と授業スキルの比較の研究成果が発表されました。
本学は第3期中期計画において,アクティブ?ラーニングを取り入れた授業を学部?大学院ともに全開講授業の6割以上で導入することを挙げています。そのためには数値目標だけではなく,さらなる質の高い授業を実施する必要があります。今回の講演によって,"良い授業とは何か"ということを多くの教員が改めて考える機会になりました。また,参加した学生たちにとっても大きな刺激となりました。
(「主体的?協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 伊東正人)
(企画課 教育企画室 教育企画係)