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2015年12月19日 「教員養成大学の学生のための医教連携による『発達障害児者の医療』フォーラム」を開催

2016年01月27日

後藤学長のあいさつ後藤学長のあいさつ

12月19日(土)13時より本学本部棟3階第五会議室にて,平成27年度文部科学省委託「発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業」の一環で「教員養成大学の学生のための医教連携による『発達障害児者の医療』フォーラム」が開催されました。

現在,小中学校?高校では,通常の学級で学ぶ発達障害児の指導?支援の在り方が検討され,すべての教員が特別支援教育に関する一定の知識?技能を習得することが求められています。教員が学ぶべき領域は,特別支援教育にかかわる教育学や心理学のほか,医学の知識も必要不可欠です。発達障害に関する専門的?実践的な知識を有する教員を育成するプログラムを開発するために,平成27年3月に藤田保健衛生大学と本学が協定を結び,連携して共同研究を進めてきています。

今回のフォーラムでは,本学の学生を対象として,藤田保健衛生大学の医師,臨床心理士の3人の講師から話題提供をいただきました。

藤田保健衛生大学病院小児科医師の石原尚子先生には,「小児科外来における発達障害児の診療の実際」というテーマで,病院の医師と子ども,保護者とのかかわり,学校との連携の在り方に関する提言がありました。

講演の様子講演の様子

同病院精神科医師の江崎幸生先生には,「思春期?青年期の発達障害者の医療」というテーマで,精神科での発達障害のある青年と医師,家族とのかかわり,学校?社会との連携の在り方に関する提言がありました。

同病院精神科臨床心理士の北島智子先生には,「発達障害者に対する心理臨床」というテーマで,精神科での診療を受診しながら,臨床心理士によるカウンセリングを受ける発達障害のある青年の事例の報告がありました。

講演後は,将来教員を目指す学生と講師との熱心な意見交換が重ねられ,発達障害児や障害が疑われる子どもの幼少期から青年期までを通して,一貫した指導支援の重要性を再認識する機会となりました。今回の研修を踏まえて,次年度以降も,藤田保健衛生大学との連携を深めつつ,今後は発達障害児の事例検討を中心とした,より実践的な研修会の開催を模索していきたいと考えています。

(障害児教育講座 准教授 岩田吉生)

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