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2023年4月5日(水)
本学自慢のグラウンド横の桜並木は、先週末に満開、新緑が出始めていますが、桜吹雪の中で入学式を迎えることができました。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
愛知教育大学の教員、事務職員、在学生を代表して、2年次編入6名を含む1,040名の皆さんを心から歓迎致します。また、ご家族や関係者の皆様に、心よりお祝いを申し上げます。
愛知教育大学は、教員養成を主軸とした、全国屈指の大学です。令和2年度3年度の教員就職者数が国立の教員養成大学?学部で全国1位になっています。今年は、明治6年に本学の前身である名古屋市に設立された「愛知県養成学校」から数えて、150年の節目を迎えます。
シンボルマークは、愛知県の花でもあるカキツバタです。カキツバタの3つの花びらは、学生、教員、事務職員をさし、三者が一体となって、大学を発展させていくという意味が込められています。大学の北へ徒歩20分ほどのところには、国指定の天然記念物であるカキツバタ群落があります。例年5月のGW明けになると池一面にカキツバタが咲きます。ぜひ出かけてください。
歴史ある本学には、いくつかの特色があります。
第1の特色は、幼稚園教諭から大学教員まで、ほぼすべての校種、教科等の免許状が取得できる「教育の総合大学」です。子どもたちの発達に応じた、プロフェッショナルな教員の養成を行っています。
また、「チーム学校」という考え方が重要になってきたことに伴い2017年4月に学部を改革し、「教育支援専門職養成課程」を設置しました。
卒業を迎える4年後、教員養成課程の皆さんには、子どもたちの未来を拓く「優れた教師」になってほしいと思います。
教育支援専門職養成課程の皆さんには、教育の素養を身につけて、子どもたちの生活背景に目配りし、心の面から、福祉の面から、教育行政の面から、学校や教師の活動をサポートする「専門職」になってほしいと思います。
1年後に特別専攻科を修了する皆さんや、2年あるいは3年後に大学院を修了する皆さんには、専門的知見と教育の素養を生かした高度な専門職として、学校をはじめとした様々な場で活躍してほしいと思います。
第2の特色は、緑に囲まれ、四季折々の色合いを見せてくれるキャンパスです。自慢できる学習環境だと思っています。皆さんの感性が、このキャンパスで、磨かれ、深まることを願っています。
ここ数年でキャンパスの施設整備も進み、学生の皆さんが集える場所が増えています。
学部組織も令和3年度から大きく変わりました。これまで4つあった教員養成課程を一本化し「学校教員養成課程」として、その中に5つの専攻を置きました。中でも「義務教育専攻」は義務教育の9年間を見据えて、「高等学校教育専攻」は最近のニーズから新たに設置した専攻です。それに合わせてカリキュラムも変えています。特に、学校教員養成課程では、実践的指導力を開発する「教育実践開発科目群」を置いたことが特徴です。
また、大学院の改革は、令和2年度から行いました。教員養成に関わる分野はすべて教職大学院へという国の方針もあり、教職大学院の定員を50名から120名とし、これまでの教職大学院にはなかった各教科、幼児、養護、特別支援教育や愛知県の特色である外国人児童生徒支援やものづくりを新たに立ち上げました。修士課程は、臨床心理学コース、日本型教育グルーバルコースに加え、令和3年度より教育ガバナンスキャリアコースを新設しています。本学の大学院は、「高度化」と「実践力」の育成をはかると共に、現職の方には「学び直し」の場を提供します。
私は、令和2年4月に本学の第13代学長に就任しました。キャッチフレーズ「子どもの声が聞こえるキャンパス、地域から頼られる大学」を掲げました。教員養成系大学ですので、地域の子どもが遠足や社会見学等の校外学習で本学を目的地にしてほしいと思っています。ぜひ、目的地になりうるようなコンテンツを学生の皆さんや教職員で整備したいと思います。今年度も「あつまれ!子どもキャンパス」を2回行いますので、ぜひスタッフとして参加し、子どもとの触れ合いを楽しんでください。子どもたちは、対象への関心を高めるとともに、世話をしてくれた学生に憧れを感じ、学生は教職の魅力を感じる機会となると期待しています。
また、地域から頼られる大学とは、決して上から目線の連携ではなく、課題となっていることを共有し、共に悩み、解決に向けて一体感をもって取り組んでいくということです。例えば、ICT活用指導力の育成、外国にルーツをもつ子どもたちの指導、特別支援教育への理解などがあげられるかと思います。
このような大学を、学生の皆さんと共に、学校や教育委員会、附属学校園などと共に創っていきたいと思います。皆さんの力を貸してください。
そして、皆さんにお願いがあります。本学には、大学がパートナーシップ団体として認定している団体が5つあります。
1つは、「情報保障支援学生団体てくてく」です。これは、聴覚障害学生に向けて、ノートテイクなどの情報保障をしています。
2つは、「訪問科学実験わくわく」です。小中学校や子供会などのイベントに出向き、いろいろな科学実験をして、子どもたちと楽しみながら科学の面白さを伝えています。
3つは、「子どもの読書応援団体よみっこ」です。子どもたちに楽しんでもらえるような読み聞かせや手遊びなどを行っています。
4つは、「天文愛好会CORE」です。天文での交流?普及活動を通して、地域及び教育の発展を目指しています。
5つは、「学生団体SAGA」です。SDGsの普及に努めています。教材を作成したりイベントやテレビ番組に出演したりして活躍しています。
特に、「てくてく」は人数を必要としています。ぜひ、部活動だけでなく、パートナーシップ団体にも参加してください。
この3月は、WBCが開催され、栗山英樹監督の率いる侍ジャパンが世界一となり、日本中が盛り上がりました。栗山監督は、某教員養成大学を卒業され、小学校から高等学校までの教員免許状を取得されています。選手と対話を繰り返し、信頼した采配は見事だったと思います。SNSの時代ではありますが、皆さんもぜひ周囲の人と直接的な対話を繰り返し、信頼関係を築いてほしいと思います。また、周りには多様な環境におかれた人々がいます。このような状況を常に心のどこかに留め、自分ができること、配慮しなければならないことを考え行動してほしいと思います。
皆さんが、心身共に健康で、有意義な学生生活を送られることを願い、私からの告辞とします。
令和5年4月5日
愛知教育大学
学長 野田 敦敬
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