愛知教育大学は、明治6(1873)年に愛知県養成学校として設立され、以来一貫して有為な教員の養成を第一の目的とし、教育研究の充実を図って参りました。2023年には一つの節目となる創基150年を迎えます。
明治の先人たちは、教育を新しい国づくりの礎と考え、近代的な学校制度を整えました。その後、大正、昭和、平成、令和と時代は移り、世界は加速度的に変化し続けていますが、国づくりの根幹は、今も変わらず人づくりです。他方、新しい時代を切り拓くには、高邁な理想を共に抱く仲間、柔軟で斬新なアイディア、協働してやり遂げる強い意志が必要です。
こうした考えの下、これまでに培ってきた教員養成の「知の拠点」としての役割を果たし続けるため、そして本学の取組を未来へとつなぐために、「愛知教育大学中長期ビジョン?目標?戦略」を策定しました。作成に際しては、様々なステークホルダーの皆様から広くご意見をいただき、ブラッシュアップを重ねました。その間、大変ありがたいことに、「大学をよりよくすることに参加したい」、「学校や地域社会、教育委員会とのつながりを大切にしてほしい」、「ぜひ、一緒にやりましょう」といった力強い後押しを数多くいただきました。
学長就任時に私は本学のキャッチフレーズとして、「子どもの声が聞こえるキャンパス」、「地域から頼られる大学」を掲げました。そこに謳う理想の姿を実現すべく、「愛知教育大学中長期ビジョン?目標?戦略」に「共に未来の教育を創る」という思いを込め、「未来共創プラン」と名付けました。このプランに沿って、本学を、未来を創る子どもたちのための教育大学として、学生だけでなく子どもたちの好奇心やチャレンジ精神も育むことのできる場としていく所存です。
「未来共創プラン」には3つの目標と9つの戦略があります。皆様と共に、着実に実行して参りたいと思います。引き続き、ご支援、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
2021年3月
愛知教育大学長 野田 敦敬
未来共創プランのビジョン
愛知教育大学は、子どもと共に、学生と共に、
社会と共に、附属学校園と共に、未来の教育を創ります。
『未来の教育』を考える上では、これからの未来を担う子どもたちをはじめとした様々なステークホルダーの声を受けとめ、開かれた大学として共に前進していくことが不可欠であると考え、 ビジョンに明記しました。
愛知教育大学のビジョンの実現に向けて、重点的に取り組む道筋を3つの目標として掲げ、目標を達成するために具体的な行動の方針として9つの戦略を立てました。
子どもや学生、社会との対話や協働を通して、現代的教育課題の解決に貢献し、より質の高い教員及び教育支援専門職の養成を実現します。
大学と附属学校園との連携強化を図ることで、より質の高い教員研修を実現します。
広域拠点型教員養成系大学としての意義と価値を高めます。
愛知教育大学校内に勝手に住み着いている3匹の仲良しネコが、報酬のカリカリに目がくらみ「未来共創プラン」を内外に広く周知するためにユニットを組んだとか。名前も単純なもので、三毛猫の「ミーちゃん」、トラ柄の「ラーちゃん」、ハチ割れの「イーくん」と名付けられました。
今後活躍するかしないかは彼らのみぞ知る?