2021年12月14日
本学では、教育の実施体制等に関する目標を達成するための措置として、中期計画【18】において、「第3期では、新たに設置した教職キャリアセンターのFD部門等が中心となって推進し、全教員が少なくとも年1回、他の教員の授業を参観し、授業方法についての研修会、ICT教育に関する研修会等に参加すること」を掲げており、教員の教育能力や指導能力の向上を図ることを目的として、前期?後期にそれぞれ1回ずつ、1週間の期間を設けて、学内の教職員が参観できる授業公開を実施しています。
今年度後期は、11月29日(月)から12月3日(金)に、7つの対面型授業と2つのオンデマンド型授業で、授業公開を実施し、のべ94人の教職員が参加しました。
その一環として教職大学院においても、共通科目である「特色ある学校カリキュラムづくりの事例研究」の授業を公開しました。授業公開後には、参観した教職員で「学びの個別最適化」の諸課題について、グループでの発表、ディスカッション、全体報告を通してどの程度迫れているのかなどを議論しました。
授業者の竹川慎哉准教授はこの授業公開を終え、「この授業では、『事実に基づいて考えること』と『他者の見方?考え方を経由して考えること』の2つを軸に展開してきました。主流の教育実践を多面的に捉え直すことを意図した授業構成や教材に対して肯定的なコメントをいただけたのは、今後の教職大学院での授業づくりを進める上で大きな収穫となりました。今後も現職、直進双方の院生が考えたいと思える学習テーマを模索していきたいと思います」 と述べました。
参観者からは「ディスカッション時の熱気と整理するときの静けさが、大変効果的だった。自己内対話する時間をしっかりと確保する大切さを改めて感じた」「発問について、学生が主体的に考え、他の学生と意見交換し、学びを深める手立てが十分に検討されていた。丁寧に準備されている授業であった」「教職大学院の学生の対話が深まり、話をきいていておもしろかった。事前学習としてまなびネットに掲載した文献を読み、ワークシートを作成して授業に臨むところがよい。これでこそ大学の授業だと思う」といったコメントが寄せられました。
今後もこのような取組を通してより一層の授業改善を図っていきます。
学部の授業も含めた授業公開の実施の様子は、以下リンク先をご覧ください。